
【続きです】
ペンギン、ハシブトウミガラス、と続い
たから、今度はホントに飛ぶのをやめた
ダチョウだ。アイツが住んでいるのは隠
れる場所のない開けた草原だ。だから逃
げ場所を考え直した。空へ逃げるか?走
って逃げるか?フツーは空でしょ!ダチ
ョウは走る方を選んだ。

空に逃げるか?走って逃げるか?
走りで勝つにはカラダをデカくした方が
有利。歩幅が伸びるし、ケリも強くなる
。飛ぶのをやめたから大きくなれた。カ
ラダをデカくするのと飛ぶのは段々両立
しなくなる。

走って逃げることにした。
体重は体積で増える。背丈が2倍になれ
ば重さは8倍だ。ところが、翼は面積だ。
2倍の背丈でも翼は4倍にしかならない。
重さの増え方に翼が追い付かない。だか
ら上限がある。

飛ぶのやめたから大きくなった。
今の鳥で一番空を飛べる重いヤツは20㎏
。ダチョウは150㎏だ。ダチョウは上限
のはるか先までデカくなった。その結果
飛ぶのを手放した。

走るスピードなら短い距離で時速70キロ
だ。そして胸に注いでいた予算を全部脚
に移したんだ。行く方向が違うだけで、
やってることはペンギンと同じだ。予算
の付け替えだ。

もう1つ面白い数字がある。ダチョウの
目は直径5センチもある。陸で暮らす動
物の中で一番デカい目だ。ゾウよりでか
い。自分の脳よりデカい。考えるよりも
先に見つける方が大事だったということ
だ。

自 分の脳よりも目の方がデカい。
首だけで1メートル近くある。だから目
の位置がとにかく高い。草原の向こうか
ら来るライオンが先に見えるんだ。見え
たら走って逃げる。それで足りる。翼は
いらない。

草原の向こうから来るライオンが先に見える。
鳥でもペンギンは水に移った。ダチョウ
は走りに移った。じゃあ、どこにも移ら
なかった鳥はどうなる?移らなくても飛
ぶのをやめられる場所が1つだけある。
島だ。海のど真ん中にある小さい島には
地上を歩く肉食獣がいないことが多い。
海を渡れないヤツラはそもそも島にたど
り着けないんだ。鳥だけがたどり着ける
。

海のど真ん中にある小さい島には地上を渡り歩く肉食獣がいないことが多い。そこに飛んでたどり着けば、鳥は飛ぶのをやめることがデキる
そしてたどり着いた島には逃げる相手が
いない。だから飛ばなくてもよくなる。
コストの問題。敵がいないからやめたん
じゃない。コストが高すぎるから、鳥た
ちはどこにいても飛ぶのをやめたいんだ
よ。


ただ敵がいるそこで飛ぶのをやめたら死
ぬ。島ならやめても死なずに済むってわ
けだ。やめたヤツラは浮いた分をカラダ
や卵に回せる。同じ島にいるならそっち
の方が子孫を残せる。やめたいのはどこ
でも同じで、島だとやめられる。

島に残った鳥たちはきっとこう考えてい
るはずだ。「何でアイツら、まだ飛んで
るんだ?コストが悪いだけだろ!飛ぶの
をやめたら、そんなに食わなくてもいい
ぞ!早く飛ぶのをやめちゃいな!」とね
。

島に残った鳥はきっとこう考えているハズ。「何でアイツらまだ飛んでるんだ?コストが悪いだけだろう!飛ぶのをやめたら、そんなに食わなくてもいいぞ!早く飛ぶのをやめちゃいな!」
おしまい














































































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