2018年 10月 の投稿一覧

誰が一番「かくれんぼ」上手?

 

昨日、ちょっと書ききれなかったもので、
今日はその続きデス。

ワタクシもそうですが、子どもをもった親と
いうものは、なぜか「かくれんぼ」をします。

難しく考えれば、「原始の時代から親子に備わ
った狩猟の感覚訓練」、簡単に考えれば、子ど
もが心の底から笑うのを見るのが嬉しいから。

そうやって子どもと一緒に成長していく。

上の写真は、「かくれんぼ」をしている
子どもたちです。

自分からは見えないのだから、他人も見え
ないだろうと考えてしまう。
うちのチビスケもそうでした。

カーテンの中に隠れて、かわいい足だけが
見えた時なんか、「〇〇ちゃん、いないなぁ。
どこに行ったんだろう。違う部屋かなぁ」と
声をかけて部屋を出ようとすると、どこからか
「いるよ!」と声がするのです。

気づいてほしいのです。

気づいていても気づかないふりをするのも
楽しいし、気づいてもらえないのもつまらない
ので、気づいてもらおうと慌てて気配を感じ
させるのも楽しいのデス。

「鬼ごっこ」や「かくれんぼ」は、生き延びる為の訓練?


    「かくれんぼ」のオニ役

 

以前、まるやまファミリー歯科にフッ素を
塗りにきた兄弟のチビッコたちが、待ち時間の
間、「かくれんぼ」をしていました。

うちの歯科は、チビッコたちにとっては
格好の遊び場。

ところで、「かくれんぼ」と言えば、原始の
時代、ワレワレの祖先は暗い森の中で
肉食獣や敵対異族と隣り合わせて暮らして
いました。

その時、自分を攻撃してくるものがカラダ
からわずかに出す気配を敏感に感じとらな
くては、生き延びることがせきませんでした。


「かくれんぼ」というのは、おそらく狩りの
ための感覚訓練。

見えないところに見つからないように隠れて
いるモノが出すカラダの気配を感じるために、
ワレワレの祖先が子どもに訓練させたもの。

「鬼ごっこ」や「カン蹴り」も、単に足が速い
とか高いところへ登れるという単純な能力
よりも、気配を察するという訓練。

「ハンカチ落とし」なんかも、考えてみれば
ハンカチは背後で落とされますから、もちろん
目には見えないし、音も出ない。

でも「カン」のいい子は、ハンカチが地面に
落ちる前に自分の後ろにオニがハンカチを
落としたことを察します。

オニの緊張がもたらす息づかいとか、心臓の
鼓動とか、空気の揺れとか、何かそういった
気配を敏感に感じ取るのです。

そんなコトを武道家の内田樹氏が言っていた。


そう考えれば、昔からある遊びってのは、
ボクたちの祖先が、感覚を研ぎ澄ませ、逃げ
たり追いかけたりする運動を「遊び」という
形で子どもたちに繰り返させていたのかも
しれません。

歯周病学会に行ってきた!


  歯学部大講堂前のイチョウ並木

 

土曜日、午前中の診療が終わった後、
北海道歯周病学会に行って参りました。

この学会は、北大の歯周病科が中心となって
運営しているので、今年も北大歯学部の
大講堂で開催されました。

この講堂は、ワタクシが学部3年生の時、
生理学・解剖学・歯科技工学・薬理学などを
学んだ、思い出の場所。

今も当時のままでした。

ワタクシ、この学会をいちばん楽しみに
しています。

というのも、ワタクシが医局に入った頃の
教授・助教授・上の先生たち、いわば”師匠”
たちが発言してくれるからです。

さて、大学ではアカデミックな研究をして
います。

今、何の研究をしているのかを、トップの
先生がスライドで講演。
とてもためになります。

その後、開業医の先生方も自分の症例を
発表して、会場の先生方から質問攻め。
ここで皆さん、鍛えられます。

そして、目玉の特別講演。
今年は高齢者医療の内科知識でした。

普段、ワレワレ開業医は、院内では自分が
トップなので、自分で診断、治療方針などを
決めなければなりません。

で、時々こうした学会に参加して、自分が
ブレてないかを確認するのです。

こうして、先生方は医局の伝統や考え方を
診療室に持ち帰り、それを患者さんに還元
します。

歯学部大講堂の前はイチョウ並木。
イチョウ並木は北13条門から入ったところに
あります。

まだ満開ではありませんでしたが、ワタクシ、
この風景けっこう気に入っています。

だから、いわゆる「高校デビュー」ってのが可能なのです。


  ワタクシの昔のキャラ、こんな感じ
      (イメージです)

過去の自分のことを知らない新しいカンキョウに
行く時って、すごく気分がいい。

それは、そこで過去をリセットして、自分に
関しての新しいストーリーをつくり上げて、「私は
こんな人間なんだ」って宣伝したら、みんな
信じるからです。

だから、いわゆる「高校デビュー」ってことが可能なわけ。
ワタクシの場合、それは予備校~大学でした。

だって、ワタクシ、遠い広島からうやってきて、
誰一人、ワタクシの過去のことを知らないワケ
ですから。

中高の時の同級生が見たら、「オガワ、
いったいどうしちゃったの?」とびっくりするよう
な変身でしたけど、このキャラはおいしいキャラ
でした。

中高ではできなかったような仲間ができたし、
いろんな世界を見せてもらえた。

ワタクシは中高と、勉強もそこそこ、運動も
そこそこ、外見もフツー。

どうも周りから”変わりばえのしない真面目な
ヤツ”と見られていたので、それを演じようと
ハメがはずせませんでした。

でもこのキャラはつまらないので、予備校・
大学に入った時、誰一人ワタクシのことを
知らないのをさいわいいに、髪をロンゲにし、
肩まで伸ばして丸メガネをかけ、
70年代風の若者を演じました。

まぁ、北大の髪・ヒゲを伸ばした応援団を
イメージしてもらえばいい。(写真)

その時代は、男子生徒の髪型はみんな
YMOのテクノカットでした。
完全に時代に逆行していた。

周りからの評価は、ただ一言、
「変わったヤツ」。

大成功!

このキャラは結局、大学に入ってからは教養部
だけの2年間で、学部に上がったら病院実習が
始まって終了。

どうせ、予備校・大学に入って適当につくった
「デタラメキャラ」ですから、あまり心が痛むと
いうことはありませんでした。

この時、環境が変わるたびにキャラを変える
というのは、とても有効な方法だと思いました。

歯は生命を支えるかけがえのない器官。

自然の中で生きている動物の歯ってのは、
自分の生命を支える大切な器官です。

エサが獲れなければ、草食動物であろうが
肉食であろうが、確実に死んでしまいます。

以前、ライオンが食べた動物の骨が牙に
はさまって取れなくなり、エサを獲ることも
食べることもできなくなったというドキュメン
タリー番組を見たことがあります。

ライオンは何日も食べ物を摂れず、どん
どん弱っていきます。

番組では、動物保護官が麻酔銃でライ
オンを眠らせて、はさまった骨を取っていた。

サル山のボス猿もそう。

ムシ歯か歯周病になって犬歯を失うと、
仲間からボスとしての権威がないとみな
され、ボスの座を追われてしまうそうです。

野生動物にとって牙は、自分の生命を
支える大切なモノだったのデス。

「コキンちゃん」と「めいけんチーズ」の抱き枕を買った!

           通勤のイメージ

保育園歯科検診で、アンパンマン・ばいきんまん・ドキンちゃん・メロンパンナちゃんの抱き枕を持っていくと、思わぬ反響があって、みんな飛びついてきました。

0~6才まで、みんなアンパンマンのキャラクターたちが好きなのです。

まるやまファミリー歯科に置いてある残りのキャラクターは、数えてみたら、カレーパンマン、あかちゃんマン、しょくぱんまん、ロールパンナちゃんの計8つ。

まぁまぁあるなと思いつつ、念のために製造元の西川産業(布団屋さんデス)のホームページを開いてみた。

すると、他にも「コキンちゃん」と「めいけんチーズ」の抱き枕があった。

で、早速、購入。

昨日その抱き枕が家に届いたので、本日、まるやまファミリー歯科に持っていくことにしました。

何しろデカイもんだから、バックに1つだけ入れて運搬。

通勤途中、まわりの目が背中の「コキンちゃん」に集まっているのを感じたので、オッさんのワタクシはとても恥ずかしかったのデス。

「ケ-タイの充電、助かりました!」

           充電のワンシーン

先日診療をしていたら、突然見知らぬ女性が入ってこられました。

そして、「先日は助かりました」と。

「え?何のことだろう。」

9月6日の北海道大停電の日のことです。

地下鉄・バスも走っていないため、宮の沢(まるやまファミリー歯科から5キロくらいのところにアル)から歩いて中央区の職場に向かっていた途中、スマホの充電がほとんどゼロになった。

そこに、『スマホ充電できます』とまるやまファミリー歯科の前に看板が立てかけてあったのを見て、充電させてもらったのだと言う。

「あの時はホントに助かりました。ずっと気にかかっていたんです。」

で、お礼にお菓子を置いていかれました。

もう1ケ月以上前のことなのですっかり忘れていましたが、スタッフと一緒にあの日のシーンを思い出し、感動しました。

お菓子よりも、そういった気持ちをもってわざわざ足を運んでもらったことが嬉しかったのデス。

歯科検診で「ムシ歯は足し算・引き算」という話をしました。

先週の金曜日は、朝から保育園の歯科検診でした。

午前中2園、午後1園。

チビッコたちは0~6才くらいまでだというから、白衣は着ないことにしました。

子どもたちは何を喜ぶだろうと考えた時、いつもまるやまファミリー歯科の前を散歩している保育園のチビッコたちのことを思い出しました。

彼らは、まるやまファミリー歯科のショーウィンドウに飾ってあるアンパンマンやバイキンマンのぬいぐるみのところで、必ず立ち止まって、じっと見てる。

「そうだ、このぬいぐるみを持っていこう!」

で、歯科検診開始。

最初に風呂敷からぬいぐるみを出したところ、チビッコたちが「何だろう?」と寄ってきました。

これでどうやら、ワレワレを「怪しい大人」ではないと思ってくれたハズ。

保育園の先生たちの協力もあって、スムーズに検診が進みました。

呼んでもらったからには、お土産話が必要です。

そこで、今回は「ムシ歯は足し算・引き算」という話をしました。

これは何かというと、モノを食べた瞬間から歯の表面は溶け始めて、穴をつくります。

これが、マイナス。

でもその瞬間からツバが出てきて、その穴を埋めて治してくれます。

これがプラス。

マイナスが多くなったら、ムシ歯になる。

プラスが多くなったら、ムシ歯が治る。

つまり、口の中にダラダラものを入れておくと穴が大きくなり、ツバが歯に接する時間が短くなるので埋めてくれなくなり、ムシ歯になりやすいのです。

まぁ、そんな話。

帰る時、アンパンマンたちと一緒に写真を撮りました。

それが上の写真。

初めての保育園の歯科検診でしたが、無事に終わって本当によかった。

10月12日(金)は、保育園歯科検診の為、お休みです。

10月12日(金)は、保育園の歯科検診があります。

午前中2園、午後1園。で、まるやまファミリー歯科の診療はお休みさせていただきます。

ワタクシも、小学校の歯科検診なら開業した当初から担当しているのでイメージできるのですが、保育園児は、何せ初めて。求められるモノが違うと思う。

この年齢のチビッコたちは、乳歯が生えていてもムシ歯はたいしてナイだろうし、この時期の子ども達は規則正しい生活をしていれば、少々口の中が汚れていようと、ムシ歯にはならないものです。

この考え方は予防歯科の考え方で、口の中にあるツバが鍵を握っています。

9月19日のまるやまファミリー歯科のブログにそのへんのことがもう少し詳しく書いてあります。

学校検診に行くと、つくづく、予防が大切なんだよなぁと思う。

今悩んでいることは、一年後には消えてしまう。

時間が解決してくれる、一年前に自分が悩んでいたことは何だっけ、と考えても、何も思い出せません。

確かに何か悩んでいた、今悩んでいることは、一年後にはなくなってしまうようなのデス。

自分が何かをして、あれを解決し、これを解決して悩みが解消したというもんじゃなくて、自然と消えちゃった。

時間が勝手に解決してくれたのです。

野生の動物もケガしたら、物陰にひっそり隠れてじっとしているのです。そうすると、傷が勝手に治ってしまう。

時計のカチカチという音を聞いて、「時間が自分の味方になって治してくれてるんだな」と思っていればイイ。

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