2022年 9月 の投稿一覧

「2階建てバス」の中から手を振ってくれた。

嬉しくなって手を振る

 

診療中、待合室の外を見ていたら、まる
やまファミリー歯科の前が保育園のお散
歩コースになっているのか、幼児たちが
ショーウインドウに飾ってあるアンパン
マン(ぬいぐるみ)に手を振ってくれて
いました。

とても心がなごみました。

先日うちの奥さんと話をしていたら、同
じようなことを言っていた。

ワタクシの住んでいるマンションは幹線
に面していて、ワタクシはその2階に居
を構えています。

ある日、中学生の修学旅行のバスが信号
待ちをしていました。
ちょうどうちのベランダの真ん前です。

たまたまうちの奥さんがベランダで洗濯
物を干していたら、バスの中の一人の男
の子が奥さんに向かって恥ずかしそうに
手を振ってきた。

奥さん、嬉しくなって手を振り返しまし
た。

するとその男の子、ちょっとびっくりし
た様子を見せたものの、周りの仲間に知
らせたらしく、周りの男の子、女の子が
次々と手を振ってくれた。

うちの奥さんもさらに嬉しくなって、
ずっと手を振っていたとか。

やがて信号が青に変わってバスは動き出
し、見えなくなるまでお互いずっと手を
降り続けていた。

この道路は、札幌に入ってくる時は必ず
通る幹線。
札幌時計台に続いています。

こんなチョットした何気ないことでも、
中学生たちにはいい思い出になったので
はないかな。

心に沁みるいい話です。

これぞ、札幌人の何気ないオ・モ・テ・
ナ・シ。

そういえば、人を動かすのは「心」だと
幕末、「江戸の無血開城」を果たした勝
海舟も言っていたぞ。

ピロリ菌を調べたら、人類の移動ルートがわかった。

人類のグレートジャーニー

 

ピロリ菌って、40年位前に発見された菌。
それまでは胃の病気が何で起こるのか、
わかりませんでした。

胃がんが何で起こるのか、何で胃潰瘍に
なるのか、全くわからなかった。

でもそれから20年位して、「何だ、全部
ピロリ菌によるものだったのか」という
のがわかりました。

ピロリ菌は地球上で唯一、ヒトの胃の中
だけに存在する細菌。

何で胃酸の菌のような過酷なカンキョウ
に住めるのかというと、彼らは胃酸を
中和するバリアのような酵素を持ってい
るんデス。

だから強力な人の胃酸の中でも住みつく
ことができる。

実は、人間の胃の中でしか生きられない
ピロリ菌が親から子に移っていくことを
利用して、何と人類の移動の歴史がわか
ったんデス。

どういうことかというと、大分大学の
山岡先生が世界中のピロリ菌を集め、
そのDNAの塩基配列を解析してみたら、
どういう風に人類が進化していったのか
というのがわかった。

わかったのは、ピロリ菌はどうやら南ア
フリカで生まれたってコト。

そして6万年位前に南アフリカを出て行
き、そこで3つのグループに分かれた後
アフリカを出て、ヨーロッパ・アジアへ。

やがて東アジアを経てシベリアからアメ
リカ大陸へと広まっていった。

そういうことがDNAの塩基解析でワカッ
タ。

ピロリ菌のグレートジャーニー(オガワメモ)

 

ピロリ菌の道のりも同じく、世界へと広
がるグレートジャーニーの道のりと一致
したんです。

日本には、東アジアルートで1万年前に
来た。

沖縄へ来たのは4万前。

沖縄のはよく調べてみたら、中央・アジ
アのウズベキスタンとかカザフスタンの
ピロリ菌に似ている。

この説によると、沖縄人は渡来人として
中央アジアにルートがあるようなのです
が、でもいったいどこを経由して沖縄列
島にたどり着いたんだろう?

昔はなぜガンで死ぬ人が少なかったのか。

ガン死

 

この前、BSテレビの再放送「いもたこ
なんきん」を見ていたら、お医者さんが
自ら肺がんになり余命半年~1年と診断
されました。

でも、本人には言わない。
昔のことだから、ガンになったら手遅れ
なので告知していませんでした。

でも、今は告知する。

全てではありませんが、早期発見なら
割と治るようになったから。

「昔はなぜガンで死ぬ人が少なかったの
か」という話がよく議論されますが、
昔の人はガンになる前に他の病気で死ん
でいたから。

つまり、ガンが人の命を奪うまで大きく
なっていなかった。

また、ガンによる死亡率が年々増えるこ
とに対して「ガン治療は全く進歩してい
ない」といった指摘が見られますが、こ
れは誤り。

高齢化によって高齢者が増えれば、必然
的にガンで死ぬ人の数は増えます。

大学生1万人と高齢者施設の入居者1万
人の間でガン死亡者の割合を比較すると
、後者の方が大きくなるのは当たり前。

だからガン治療が進歩したかどうかを
知りたければ、年齢構成が等しくなるよ
うに調整して比較しないとダメなんです。

これを見れば、ガンの死亡率は年々減っ
ているのがよくわかる。

世界中から要人が来てくれると、外交が安くなる。

外交

 

安倍元首相の国葬が9月27日、日本武道
館で行われます。

内閣総理大臣としては吉田茂以来で、
55年ぶり。

まぁそれはイイとして、国葬であれ何で
あれ、世界中から要人が日本に来てくれ
る。

すると、外交コストが安くなるんデス。

岸田首相がベトナムに行ったら、いくら
かかるか。

ヒコーキの燃料代とか職員の宿泊費とか
を入れて、だいたい1億円くらい。

そこでベトナムの偉い人たちと話をしま
す。

でも、世界中から要人が来てくれるとな
ると、外交コストがとても安くなるんで
すよ。

ベトナムから偉い人が来ました、インド
ネシアからも偉い人が来ました、となる
と、30分おきに外交ができる。

もし40ケ国の人が来てくれたとなると、
40ケ国の偉い人と日本で会話できるよう
になるので、岸田首相の外交コストが
べらぼうに安くなる。

で、さらに本来であれば他の国に行って
1億円かかるのが、かからない。

逆に、他の国の偉い人達が日本に来て、
日本に宿泊して、日本で飯食って、日本
でいろいろしてくれるので、警備代はか
かるとしても総額ではプラスになる。

だから、コストの問題で考えれば、日本
に偉い人をよんだ方がいいですよって話
になるのだ。

そう、私は勝手に考えた。

京都をピカピカに光らせておく。

京都

 

明治時代になるまでは、ほとんど天皇は
京都におられました。

というか、天皇のおられる所が中心部。

地方に行く役人や領主は、だいたいが都
落ちした人たちなので、まぁ彼らは教養
もあって、京都に憧れている人たち。

だから、機会があればいつかはまた京都
にと。

で、朝廷や天皇が彼らに「京都に戻って
こないか」と一声かければ、京都にすぐ
来る。

いわば朝廷の傭兵。
だから常備軍とたいして変わらない。

この常備軍のいいところは、コストがほ
とんどかからないコトです。

人件費は地方の上りで何とか賄えますか
らねぇ。

まぁ、天皇のおられる京都をピカピカに
光らせておけば、文化でも経済でも軍事
でもすべてが京都に集まるようになる。

今はそれが東京ですが。
天皇もおられることですし。

「太平記」に書いてあったんだけど、
室町時代、新田義貞、この人鎌倉幕府を
滅ぼしたことで有名なんですケド、この
人が後醍醐天皇に仕える女たちの一人(
勾当内侍)をチラつかされて、腑抜けに
なってしまった。

そして惚れ抜いた彼女を下げ渡されて、
後醍醐天皇の忠実な家来に。

ゴダイゴさん、ほんとにひどいなぁと
思う。
美女の姿をエサにして武力を味方につけ
たんだもの。

この女の人、ピカピカに光っていたんだ
ろうな。

これと似たような話が中世ヨーロッパに
もあって、コレ、騎士が領主の奥さんに
実らぬ思いを寄せるってヤツ。

まぁ恋愛文学の王道。

でもよく考えてみれば、妻は領主が騎士
たちを引き付けるエサ。

それではチョウチンアンコウのチョウチ
ンではないか。

であれば、スゴイ高等戦術。

領主たちは武力を高めるためには美人の
妻をもらわないといけないということだ。

やはり妻はピカピカに光らせておかなけ
ればなりません。

ワクチンをうつと発熱する話

 

新型コロナワクチンの接種が進んで
います。

「熱が出た」という人もいれば、「全然
よ。腕が痛いだけ。あとは平気!」とい
う人も。

「水をたくさん飲んだらいいと先生に
言われた」とか、「接種した後、異様に
ポカリスエットが飲みたくなった」とか
、まぁ、皆さんそれぞれです。

発熱自体はそんなに心配することありま
せん。

ワクチン自体が悪さをしているわけでは
ないのです。

仕組みはというと、まぁわかりやすく
言えば、まずワクチンをうつと、ガード
マン役の細胞がワァーッと集まってきて
ワクチンを食べて味見します。

そして「こんなん来たんだけど」と言っ
て、司令塔の細胞に伝えに行きます。

その情報をもらった司令塔の細胞は、
免疫の攻撃部隊を動員します。

そして、さっきのガードマン役の細胞が
出した信号はサイトカインと呼ばれる、
まぁホルモンのような物質なんですが、
これがバァーッと様々な細胞を刺激して
免疫反応運動に参加させます。

そしてこのサイトカインってヤツが脳に
も到達すると、体温を一定に保っている
中枢にも「ちょっと体温上げてよ」って
注文する。

するとこの体温調整の中枢が目標にして
いる平熱を少し高めに変更します。

するとその結果、発熱が起こる。

体温が高くなると病原体が弱くなって、
血の流れが速くなって、免疫細胞の移動
も速くなって、活発に自分の仕事をしっ
かりやってくれるようになる。

だから発熱っていうのは免疫システムが
働くために必要で、コレはカラダの自然
な反応のひとつ。

害じゃないから解熱剤で熱を下げてもえ
えよ、という話になる。

 

家畜は白いヤツが多い。

白いヤツ(オガワメモ)

 

ウクライナのマリウポリで、住民がみん
な避難したので、ペットをどうするか検
討中のようです。

放っておいたら野生化して、人に危害を
加えてしまう。

やはり処分されるのかなぁ?

ペットもそうですが、動物は家畜化され
ると、種類の垣根を越えてある共通の
特徴が現れるんデス。

なぜか、カラダが白くなる。

セキショクヤケイ→白いニワトリに

 

まぁ、ブタ・ヤギ・ニワトリ・ヒツジの
ような家畜を見ればわかるように、白が
多い。

もともとブタはイノシシ、白いニワトリ
はセキショクヤケイが家畜化した姿。

白いヤギはベゾアール、ヒツジになった
のはムフロン。

ベゾアール→白いヤギ

 

どの種も、元はと言えば生息環境になじ
む色をしています。茶色とか。

サバンナの動物を見ればわかります。
そこに白い動物はほとんどいません。
いたら、目立ってしょうがない。

白という色は、命に直結します。

だいたい、野生の環境にいれば、天敵に
見つかって食べられたり、逆に肉食の
場合は敵に近づこうとするとすぐバレて
逃げられちゃう。

ムフロン→白いヒツジ

 

だから家畜は、人間が食べ物をあげるの
で生存競争から解放されて、いろんな色
をしたものでも生き延びられるようにな
った。

独特な色なんか必要ない。
すると、省エネの白色の方向にベクトル
が向かうんです。

イギリスはたいした国だと思う。

イギリスのビッグ・ベンとダブルデッカー

 

ワレワレ歯医者は保険治療をやって
います。

この保険制度を整えたのは、実は
イギリス。

前々回のロンドンオリンピックの時、
開会式で「我が国が保険制度をつくった
のだ」とアピールしていました。

ビートルズのポール・マッカートニーも
その時、歌った。

彼、ニューヨークに住んでいますが、
イギリス人です。

ダーウィンもニュートンもイギリス人。

マグナカルタ(大憲章)ができたのも、
イギリス。

産業革命が最初に起きたのも、イギリス。

今でこそアメリカが世界を制覇していま
すが、それはここ2、300年位の話で
、アメリカの前はイギリスが世界中に
植民地を持ち、“日の沈まぬ国”と言われ
ていました。

今は何となく評価が低そうですが、ワタ
クシはちゃんと評価しています。

もちろんイギリスは、帝国としてかなり
悪どい植民地主ギ的な収奪を行ってきた
ワケですが、でも7つの海を支配してい
た大帝国を切り回すだけの力がなくなっ
たと判断した段階で世界帝国をたたみ、
大西洋の小さな島国にまで縮小してみ
せました。

世界帝国を島国にまで縮小することに
成功したんです。

これは、すごい成功例。
今までも、どこの国も、誰もやったこと
がナイ。

確かに短期間で帝国から島国にまで小さ
くなったワケですから、それによって
イリギスのシステムはガタガタになりま
した。

でもそれが亡国の危機というところまで
はゆかず、「英国病」とよばれる停滞く
らいで済んだ。

イギリスのことを「ヨーロッパの病人」
と言う人もいました。
ちょうどビートルズが活躍した頃デス。

ワタクシもその頃小学生でしたが、「イ
ギリスって若者の失業率が高くてダメな
国なんだなぁ」とぼんやり思っていまし
た。

でも今考えれば、あれ、グローバル企業
が支社も海外工場も全部売り払って創業
期の町工場に戻ったようなもの。

それで倒産せずに済んだのは、やはりた
いしたものだと思う。

 

 

 

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