飛べない鳥はなぜ現れた?ペンギンは海の中を飛ぶ鳥(中)

 

         【続きです】

ペンギンの話をします。実はペンギンは
飛ぶのをやめていないんですよ。でも飛
んでない?いやいや空を飛ぶのをやめた
だけで、水の中を今も飛んでいます。泳
いでいるんじゃないの?いやいや泳ぎ方
が全然違う。

ペンギンは空を飛ぶのをやめただけで、水中の中を今も飛んでいる。

魚はカラダをくねらせながら泳ぐ。ペン
ギンは翼を上下に振っている。空を飛ぶ
鳥とまったく同じ動きだ。ただし空気と
水は条件が全然違う。同じ体積で比べる
と、水は空気の800倍以上も重い。

だから水中でのいい翼は短くて硬くて細
い。空でいい翼は長くて、広くて、しな
る。正反対だ。両方にいい形は存在しな
い。どっちかを選ぶしかないんだ。ペン
ギンは水を選んだ。

水中でのいい翼は、短くて、硬くて、細いヤツ。空でいい翼は、長くて、広くて、しなるヤツ。

ペンギンは水の中を飛ぶために、空っぽ
にしていた骨を詰め直した。重くしたの
は潜るためだ。軽いと浮いちゃうでしょ
。

ペンギンは水の中を飛ぶ為に、空っぽにしていた骨を詰め直した。

飛ぶ鳥が一番大切にしていた軽さを真っ
先に捨てた。ペンギンが空を捨てたのは
6000万年以上も前だ。恐竜が滅びて間
もない頃です。

ペンギンは恐竜が滅んだ6000万年以上前、空を捨てた。

重くしたのはカラダだけじゃない。フツ
ーの鳥の羽は帯みたいな列になって生え
ている。列と列のあいだにはスキマがあ
るんだ。ペンギンにはそのスキマがない
。カラダ中に切れ目なく生えている。

ペンギンの羽毛は列と列の間のスキマがない。

冷たい水の中に入るんだもの、重くてい
いなら詰め込み放題だ。軽さを捨てた見
返りなんですよ。

重くていいなら詰め込み放題。

次に、ハシブトウミガラスの話です。北
の海にいる白黒で、見た目はペンギンそ
っくりだ。ただしこいつは飛べる、そこ
が大切なポイントでね。こいつは水中を
翼で進むんだ。空も水も両方できる数少
ない鳥だ。

ハシブトウミガラスは、空も水も両方できる。

2013年にこいつのエネルギー消費量を測
った研究があって、体重当たりで見ると
、背骨のある動物の中で、それまで記録
された中の最高値だった。背骨のある動
物の中で一番燃費が悪かった。

ハシブトウミガラスは、背骨のある動物の中で一番燃費が悪かった。

こいつは翼で水中を進むんだ。翼が水中
用に寄ってるからな。翼の面積当たりの
重さも鳥の中で最大だ。短くて硬い翼で
無理やり空を飛んでいるんだ。こいつは
相当負担している。ギリギリの所でな。

ハシブトウミガラスは、短くて重くて硬い翼で無理やり飛んでいる。

あと少しカラダが重くなれば、もう背負
い切れなくなる。境目に立っているペン
ギンの祖先(ハシブトウミガラス)もこ
の状態から先(ペンギン)へ進んだと見
られているんですよ。

ハシブトウミガラスの祖先がペンギンに進化したと考えられている。

ペンギン、ハシブトウミガラスと続いた
から、今度はホントに飛ぶのをやめたダ
チョウの話だ

ダチョウはホントに飛ぶのをやめた。

       【続く】

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