2022年 6月 の投稿一覧

真菌(カビとかキノコ)と動物は兄弟です。

細菌、真菌

 

真菌って、カビとかキノコとか酵母など
です。

「動物」と「細菌」と「真菌」の中で、
どれとどれが兄弟?という話があって、
まぁ普通の人は「菌」という字がどちら
もつくから、「細菌」と「真菌」が兄弟
だと、まぁ当然思います。

実は「動物」と「真菌」が兄弟なんです。

細胞を顕微鏡で見ると、「細菌」の方は
何か粒々がありますけれど、はっきりし
た構造が見えません。

でもあの中にゲノムDNAが漂っているん
です。

いたってシンプル。

一方、「真菌」の場合は核があって核膜
があって、ミトコンドリアもそしてその
他の小胞もあって、特別な細胞壁を持っ
ているんです。

だから、コウゾウを見れば真菌は動物の
細胞にずっと近い。

動物も真菌も「後方べん毛生物」。
まぁ、精子みたいなものが本体。

細菌にはそんなものはないから、全く
違うアッチの世界の生き物。

動物も真菌も糖からエネルギーを生み出
す代謝キノウを持ちますが、細菌にそん
な能力はありません。

人間(動物)とカビ(真菌)のどちらが
高等かというギロンは難しいのですが、
ワレワレは人間だから高等だと思ってい
ますけれど、むしろ地球にフィットして
うまく回しているのは、カビの方。

カビは死んだモノに取りついて破壊して
土に戻したりしますが、ヒトにはそんな
能力がありません。

そもそもカビがメインテナンスをしてい
る地球上に後から現れたのがワレワレ人
類ですから、ワレワレがカビに合わせて
いくってのが筋。

真菌(カビ)こそが地球上の生態系に
とっては一番大切な生き物。

まぁ、人類がいなくてもあまり地球は
変わりませんからね。

でも真菌がいないと地球はガラリと変わ
る。

もしも宇宙人がいるとしたら、地球上の
代表は「人類じゃないよ、カビだよ」と
言うハズだ。

体操は「身体の加工」だった?

運動会の準備体操

 

朝早く起きて窓の外を見ると、年配の方
たちが北海道神宮の方に向かって歩いて
いく姿が見られます。

話によると、ラジオ体操をしているよう
だ。

ラジオ体操はワタクシも小学生のうちか
らやっていて、もうカラダにしみついて
います。

でもある時、ラジオ体操の成り立ち・目
的を知った時、ワタクシ、ゾッとしまし
た。

まぁそういう時代だったからしょうがな
いんでしょうけど。

簡単に言えば、明治維新後に列強の仲間
入りするために、近代日本は国民皆兵を
かかげた徴兵制を導入し、天皇の指揮の
もとに国軍の兵士をソシキ化することに
しました。

そのためには、これまで武装なんかした
とのなかった農民・商人の身体を、戦い
に勝つために軍事用に変えなければなり
ません。

そこで彼らを数か月間練習させて、新政
府軍をして西南戦争で戦ったら、西郷軍
に勝っちゃった。

これはいいということで、日本の軍部は
この身体の加工を「体操」に組み込んだ
のです。

で、明治19年、当時の文部大臣は軍部で
行われていた兵式体操を学校教育の現場
に持ち込んだ。

これが、小学校でやっている体操の成り
立ち。

つまり、国家主導の体操の普及の狙いは
表向きは国民の健康維持・増進というこ
とになっていますが、実は上の連中が
「操作しやすい身体」「従順な身体」を
つくることだったのです。

体操の目的は、一人一人ではたいした力
を期待できない戦いの素人たちを、号令
一つで一斉に秩序正しく行動できるよう
に訓練すること、つまり軍隊の量産。

徒競走や名物の紅白リレーは確かに運動
会らしけど、あの運動会でやる組み立て
体操や騎馬戦は、どうも怪しい。

もしかしてもともと戦うための訓練だっ
たのかと思うと、ワタクシ、ゾッとしま
した。

「曽我物語」、だって腹が立つから!

曽我物語

 

「曽我物語」といって、鎌倉時代、曽我
兄弟が父の敵(かたき)をとった、美談
として語られている話があります。

実はこの話、兄弟が敵討ちで狙った相手
は、父親の敵だけではなく、なんと頼朝。

コレあまり知られていないんですが、
歴史家・学者の間では当たり前の話だと
、ある歴史家の偉い先生が言っておられ
ました。

美談のカゲには陰謀アリだとワタクシ
思っていて、先日大河ドラマ「鎌倉殿の
13人」でも、実は頼朝を狙ったという
話に仕上がっていました。

曽我物語があんなにリアルなのは、敵
(かたき)の工藤祐経が斬られた時も
横には姉ちゃんが一緒に寝ていて、その
様子を姉ちゃんが坊さんに話して、坊さ
んが一生ケンメイそれを書き留めたらし
いトカ。

だいぶ前になりますが、昭和の時代に
芸者さんに取材する腕のいい記者っての
がたくさんいて、やっぱりそれはお金と
か恋愛とかじゃなくて「腹が立つから、
ねぇ、聞いて!何よ、この人たち!」っ
て芸者さんたちが思うからで、まぁちょ
っと二次会に行くようなレベルで「もう
ガマンできない。腹が立つからちょっと
聞いてくれない?」という芸者さんの話
が特ダネになっていました。

まぁ、この類の敵討ちの美談、「曽我物
語」も、鎌倉政権が生まれた時の理不尽
さや男の残酷さみないなのがそうやって
語り継がれていったんでしょう。

だって、腹が立つから。

一度履いたら死ぬまで踊り続ける「赤い靴」

アンデルセン童話の「赤い靴」

 

歴史学者の話を訊いていて、うちの亡く
なった両親は大変な時代に育ったんだな
ぁと思いました。

生まれたのは昭和の初期。

この頃って、日本の軍部が力を持って
戦争に突入していこうとしていた時代。

時は明治の初め。

「列強の植民地になりたいか、なりたく
ないか」と選択を迫られた日本は、後者
を選んだわけで、ドイツのマネをするこ
とにしました。

その頃の指揮者、伊藤博文たちは、日本
ってドイツにそっくりだなぁと思ってい
ました。

何せドイツは当時、ヨーロッパでは後進
国で、君主が強くて市民社会もできてい
ない国でしたから。

この話を「ヨーロッパのイギリス服、ド
イツ服、フランス服などを売っているブ
ティック」に例えてみます。

当時、日本の指揮者が、どの服が似合う
かとそのブティックに入ってみたら、そ
の頃ドイツ服を着て歩いている人が一番
華々しくて、自分のカラダにも似合いそ
うでした。

ちょうどいいと試着室でプロイセン・ド
イツの服を着てみたところ、これがピッ
タリ。

天皇や政府といった頭や、上半身の大き
な当時の日本のカラダつきに合っていた
のです。

指揮者の中には、大隈重信や福沢諭吉の
ように「イギリス服の方がいい」と言い
張った人もいましたが、伊藤は「ダメだ
!」と言って大隈を政府から追い出し、
結局ドイツ服を買って帰りました。

そして天皇の国家がドイツ服を着て、
大日本帝国を名乗ったのデス。

しかし、このドイツ服には大きな落とし
穴がありました。

この服に合わせて買った軍隊ブーツが、
何と一度履いたら死ぬまで踊り続ける
「赤い靴」だったのです。

日本は軍事国家になって踊り続け、右足
の陸軍、左足の海軍という足を切り落と
されるまでずっと踊り狂っていた。

というのが、明治から昭和前期に至るま
でのこの国の歴史デス。

アンデルセン童話の「赤い靴」は、履い
たが最後、死ぬまで踊り続けるので両足
を切り取ってしまったという怖いお話で
すが、最後は幸せになったんデス。

怒りのサインだけはどんな動物にもワカルのです。

怒っている犬

 

まるやまファミリー歯科の通勤途中、
よく犬の散歩に出くわします。

散歩中のイヌは気持ちよさそうです。
怒っているイヌなんか、みたことがあり
ません。

ところで、生きるためにどうしても必要
でないものは、動物では省略される傾向
があります。

母ネコは、子ネコが死んだからといって
涙を見せたりしません。

どうやらネコにとって悲しみは、生きる
ためにたいして必要ではないらしい。

ほとんどの動物は、怒っているイヌを
見たらすぐに逃げ出します。

どうやら、怒りだけは理解するらしい。

怒りが動物に共通して理解されるのは、
それが両者にとって都合がいいから。

フツー、ある種に属する動物が出すサイ
ンは、同種の中では理解されますが、他
の種の動物には理解されません。

異種の動物であれば、求愛のサインなん
かお互い理解したって仕方ありません。

子孫は残らないし、無駄なだけ・・・。

必要でないサインを感じる能力は省略さ
れます。

でも、怒りだけは違うようで、サイズの
大きい他の動物の怒りに鈍感だったら、
命を落とすかもしれません。

実は怒りのわかりにくい動物がいます。

それが、クマ。

クマが怒っているのはわかりにくい。
だからクマは危険なのだ。

京都市民が長男の京大進学を喜ばない事情

京都大学

 

ワタクシ、北海道に来る前に、京都市民
をしていた時期がありました。

京都の近所付き合いは大変そうでした。

例えば、近所から「お子さんのピアノ、
お上手やわぁ」とか言われる。

そんな時、「ありがとうございます」と
お礼を言ったりしてはいけません。

こんな時は「うるさくて申し訳ありませ
ん」「ご迷惑をおかけします」と謝るの
が、コツというか、無難。

褒めているようで非難しているから、
素直に喜んではいけないのデス。

ところで、BSの「英雄たちの選択」に
時々出ているコメンテイターで、井上
章一さんって方がいますが、「京都ぎら
い」って本を書いたエライ先生です。

その先生が、「京大生に京都出身者が少
ないのはなぜか」について話していまし
た。

「実を言うと、京都大学の学生にあまり
京都市民がいない。たぶん1割もいない
んじゃないかな。まして創業寛永何年と
かいうようなお家のボンは、数えるくら
いしかいない。でもいくらかはイル。そ
の子たちがみんな口をそろえて、『京大
に入れてよかった。これで親父はオレの
ことをあきらめてくれる』って。つまり
入れなかったら、跡継ぎにさせられる。
そして、京大の大学院までいくと、これ
が『合法的な家出コース』になる。たぶ
ん、違うところに巣をつくって戻ってこ
ない。」

ある京都市民の話によると、「ワレワレ
のところでは、子供が京大に入ったら
近所から同情される。もうあそこ、跡継
いでくれへんわ。賢いことが悪いわけじ
ゃないけれど、まぁ跡継ぎには同志社く
らいが丁度ええ。同志社に行けば、長く
続いたブルジョワ同士のコミュニケーシ
ョンがそこで培われるし、将来この街を
背負っていく旦那にもなれる。だから、
京大に行ったらあかん!」

ワタクシもそういえば思い当たるフシが
あります。

正月に実家に帰ると、家の跡を継いだ弟
にいろいろ言われる。

「兄ちゃんはええなぁ、好きなことをし
て」。

代々続いている我が家で自分たちがどん
なしんどい思いをしているか、兄貴には
ワカルか?っていう思いがあるのだ。

「弟よ!すまん!許してくれ。」

骨は巨大なカルシウムのATM

骨はカルシウム銀行

 

ワレワレ歯医者の仕事は、骨がいつも
関係しています。

歯が動かないのは、骨がしっかり支えて
いるから。

ヒトのカラダを見ても、骨に筋肉とか腱
がついて形をつくっています。

でも、皆さん案外、骨の持つ他の能力を
ご存知ありません。

骨があるから心臓が動く。

実は、骨っていつもカルシウム成分を
溶かして血管を通して、全身へ届けてい
るんデス。

生物が生きている限り動き続ける心臓は
、この骨が溶かされないとスグ止まって
しまうんです。

カルシウムは細胞に届くと電気を帯びて
カルシウムイオンになる。

このカルシウムイオンの増減が、心臓を
動かしている。

Ca2⁺が増えた時、心筋細胞は収縮し、
逆にCa2⁺が減ると心筋が拡張するんです。

まぁこれは、心臓の筋肉だけじゃなくて
全身の筋肉も一緒。

ですから、骨はまさにカルシウムのATM。

硬いばかりじゃない。

巨大なカルシウムの貯蔵庫から日々、
必要な分だけを引き出しているんです。

そして心臓を動かす。

で、気になるのは、骨の中にどのくらい
貯めているのかということ。

成人でだいたい1㎏。

1日に必要なのは1g。
だから骨の中に1000倍のストックがある
と思っていいわけです。

まぁワレワレは、骨の中にカルシウムを
貯金しているわけデス。

腸が使える時には腸を使え!

胃ろう

 

ワレワレ歯医者の仕事はだいたい、口の
中で食物を細かくできるキノウを回復す
るところまで。

そして、飲み込めないのを飲み込めるよ
うにするのは、耳鼻咽喉科の仕事。

すると、細かくなった食物を胃や腸へ
送り込み、栄養分が吸収されます。

何かの病気や顎の骨折などでモノが咬め
なくなれば、鼻から長いカテーテルを入
れて先端を胃に置く方法や、お腹に穴を
開け胃ろうをつくって直接胃に栄養剤を
注入したりします。

まぁこれを、経管栄養(経腸栄養)と
いうのですが、昔、病棟実習でよく見ま
した。

これらは血管に栄養剤を点滴する方法に
比べたら、実は口から飲食しているのに
近いんです。

咬んで飲み込むという作業をショート・
カットしているだけですから。

ところで、長い間栄養剤を血管の静脈内
に点滴したら、腸を使わなくなるために
腸の粘膜が萎縮してしまい、使い物にな
らなくなります。

例えば、宇宙飛行士は重力のない所で
仕事をしますから、筋肉をほとんど使い
ません。

だから筋力が落ちる。

人体というのはかくも簡単にサボリ癖が
ついてしまうんです。

で、医療現場では「腸が使える時には腸
を使え」という格言があります。

可能な限り、静脈ではなく胃や腸などの
消化管に栄養剤を注入せよ、そしてサボ
らずに働かせよ、という意味なんデス。

新聞をとらなくなると、地域に疎くなる。

新聞をとる

 

うちのスタッフに、「もうすぐ神宮祭の
神輿渡御だよね。」と聞くと、「いつあ
るんですか?」

「今週の木曜日だと新聞に載ってたけど
・・・。」

新聞とってないので、スマホで全国の
出来事はわかっても、地域の行事のこと
はわからないという。

いやいや、コレは困った。

地方の新聞社って、新聞とる人が減って
日本でもちょこちょこ潰れそうになって
いるんですが、アメリカでは地方新聞社
けっこう潰れているんです。

で、地方新聞のない地域って、けっこう
税率が高いんです。

要は、政治家が政治家になりましたって
なった時に、地方新聞がない場合はちゃ
んと調べて報道する人がいないから、ち
ょっとずつ税率を上げていくんです。

自分たちの仲間とか、自分たちの関わり
のある会社に仕事発注しないっていうの
で、「うちの地域はお金がありません。
お金がないから教育にも福祉にもお金払
えません。なので教育・福祉にお金を払
うために消費税率上げます」と言って、
消費税を2%位上げることになるんです
けど、なんだかんだでホントの教育や
福祉とかに使われるお金の額はたいして
増えなくて、施設みないな箱モノにお金
が流れて、結果として税率だけが上がっ
ちゃったいうことになる。

こんなのがアメリカの新聞のない地域で
よく起こるんデス。

消費税を上げるのはまぁいいとして、
その地域を監視するシステムというのが
ないと、政治家や関連会社だけがタダタ
ダ肥えるということになってしまう。

せめて皆さん、新聞くらいは最低、とっ
てね。

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