2年に1回、口腔医療センター(夜間
救急センター)で当番医の順番がまわっ
てきます。
平日は19時~23時まで開業医の先生が、
土日祝日は札幌医大の口腔外科の先生が
担当します。
その日は私が当番医の日。
衛生士のスタッフさんから、「先生、先
程お電話がありました。顔面打撲の患者
さんが来られます。お願いします!」。
ワタクシ、「さては歯でも脱臼したのか
な?」と軽い気持ちで構えていたら、入
って来られた患者さんを見て驚きました。
上口唇は膨れ上がり、口の中は血だらけ。
血のりで中が見えない。
口の中を探ると、本来歯のあるべき所に
歯がナイ!
2~3本、歯が同じ方向に揺れている。
「コレは歯の脱臼どころではない!上顎
歯槽骨骨折だ!意識はずっとあったけど
脳は大丈夫か?今すぐ札幌医大の口腔外
科に搬送しなければ。それよりも命が
大切。呼吸できるようにまずは口腔内の
気道の確保だ。」
スタッフと一緒に血のりをガーゼや
バキュームで吸い取り、止血処置をした
後、直接札幌医大の口腔外科へ電話しま
した。
電話に出られた当直の先生は、ココ(口
腔医療センター)に土日祝に当番医で来
ておられる先生で、ここのスタッフとの
コミュニケーションがとれている。
話はすぐ通じた。
ありがたい。
で、すぐ搬送。
当番医の時には、今回のように、フツー
の開業医にはまず来られないような患者
さんも来ます。
他に、あくびしたらアゴが外れた患者さ
んトカ。
そして、当番医は普通一人だけなので、
「診断力と、今何をすべきなのか」を
試されます。
ところで話は変わりますが、4~5年位
前になるかなぁ。
夕方、まるやまファミリー歯科の受付け
やDrのアシスタントを笑顔で対応してく
れていた女の子の学生アルバイト(当時
H大歯学部5年生)のH中さん。
今は札幌医大の口腔外科で立派にDrと
して、研究者としてご活躍されているよ
うで、とても嬉しかった。
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