
サバンナの真ん中でもダチョウは飛ばない。
何で飛ばない鳥がいるんだ?敵がいない
から?逃げる必要がないなら飛ぶイミも
ない。

ダチョウはどうなんだ?あいつが住んで
いるのはアフリカの草原だ。ライオンも
ヒョウもハイエナもいる。卵もヒナもし
ょっちゅう食われている。敵の真ん中に
立っているんだ。それでも飛ばない。重
すぎるのか?飛ぶのをやめたから大きく
なれたのか?

だいたい飛ぶってカラダにとってきつ過
ぎるんだよ。まずエネルギー量が半端じ
ゃない。カラダもそうだ。鳥は飛ぶ為に
いろんなモノを捨てた。

初期の鳥にはちゃんと歯があったらしい
が、軽くする為に歯を捨てて、軽いくち
ばしにした。

鳥はカラダを軽くするために、歯を捨てた。
骨も軽くした。チュウチュウ、ストロー
のように骨の中身を捨てた。

軽くする為に、骨の中身も捨てた
内臓の一部もだ。子供を作る卵巣2つの
うち片方(右半分)を捨てた。子供を作
る器官まで半分にして軽くしたんだ。

子供を作る卵巣の片方も捨てた。
そこまで軽くしないとカラダがもたない
ので、とにかく飛んでいない時は食う。
時間当たりでみれば、鳥ほどコストのか
かるヤツはいない。

飛んでいない時は食べ続ける。
だいたい鳥が飛んでいると時はじっとし
ている時の19倍エネルギー源を燃やして
いるという報告があった。人間が全速力
で走っている時とだいたい同じくらい燃
やしている。ただし人間は数分でへばる
が、鳥はそれを何時間も続けるんだ。

飛んでいる時は、休んでいる時の19倍のエネルギー源を燃やしている。
全力疾走をずっとやってる感じ。だから
鳥は食べ続ける。食べるのをやめたら落
ちる。鳥ってやつはカラダそのものを削
っているんですよ。


食べるのをやめたら、落ちる。
そうやって削った予算を全部1か所に注
ぎ込んでいる。どこかというと、胸の筋
肉だ。飛ぶ鳥の胸は体重の15~25%もあ
る。鳥の胸が前に張り出しているでしょ
、鳩胸って言われているヤツ。アレが全
部筋肉。この胸の筋肉が9%を切ると飛
べなくなる。

飛ぶ鳥の胸の筋肉は体重の15~25%もある。

胸の筋肉が9%を切ると落ちる。
これが飛べる鳥と飛べない鳥をまとめて
比べた研究の結論だ。鳥の胸の筋肉は赤
色。赤いのは酸素を貯める仕組みが入っ
ているから。ミオグロビンっていう鉄を
含んだ色素でね、長く働き続ける筋肉に
はこれがぎっしり詰まっている。白い筋
肉にはコレが入ってない。短時間だけ強
い力を出してすぐ疲れる。

じゃあニワトリはどうだ?あいつは塀く
らいなら平気で飛び越える。ただし長く
は飛べない。すぐ力尽きる。胸の肉が白
いのはその為だ。

じゃあ負担をやめた鳥はどうなったのか
?空を飛べなくなった。まずはペンギン
からだ。

水に移ったペンギン
【続く】