2021年 5月 の投稿一覧

松原正樹というスタジオミュージシャン

松原正樹(左の短髪)と今剛(右の長髪)

 

松原正樹さんというギタリストがいます。
エレキギター担当です。

Jポップの黄金時代の最高峰の鉱脈を
ずっと掘り続けていた人。

なじみのある曲で、「あっ!ここがそうだ
ったのか。」とか、「えっ、これも?」っ
ていうのがあったら、大体それ全部、松原
正樹のギター。

80年代だから、今の50代60代の青春の頃。

「愚か者」「カナダからの手紙」「中央
フリーウェイ」「時間の国のアリス」
「長い夜」「微笑み返し」。

まだまだある。

「真珠のピアス」「さよならの向こう側」
そしてワタクシの大好きな「恋人がサンタ
クロース」。

松原さん、出しゃばらずにワンコーラスの
ソロで歌を一段と昇格させた。

そして、知らないうちにいろんな曲でお世
話になっていた。

クリアな音もいいけど、ギターだけでグル
ーヴとかムードとかノリまで演出してくれ
てる。

あんなに弾きまくって指がつらないのかな
ぁ。

ワタクシがこの人のギターを知ったのが、
1983年の松田聖子の「ユートピア」という
アルバム。

当時耳にした時は、「ギターが歌ってる
じゃん。」と思った。

で、だんだん聴いていくうちに、「ギター
も泣くんだなぁ。」と。
感性のあった頃です。

ワレワレの世代では、ビートルズでもツェ
ッペリンでもなくこの人のギターで育った
子供たちが多いんじゃないかなぁ。

お酒が好きだったのかなぁ、早く逝って
しまった。

もっと聴きたかったのに。

トムとジェリーの最終回がステキです。

 

まるやまファミリー歯科の診察券のキャ
ラクターは、「トムとジェリー」です。

誰が作ったのか知りませんが、この「ト
ムとジェリー」の最終回はとても感動的
です。

ジェリーが大人になった頃、トムはもう
この世にいませんでした。

トムは自分の命の終わりがすぐ近くまで
来ているのを知った時、こっそりジェリ
ーの前から姿を消したのデス。

ジェリーの前で涙もろくなった自分を
見せたくなかったのです。

トムがいなくなったのに気付いた時、
ジェリーは悲しみはしませんでしたが、
退屈だなぁと思いました。

トムとのケンカは最高にスリルのある
ゲームでしたから。

時々、胸の奥が不思議にチクチクする。

でも、それが何なのか、ジェリーには
よくわかりませんでした。

そんなある日、ジェリーの前に一匹の
ネコが現れました。

トムよりものろまで、カラダも小さい。

ジェリーは、トムの代わりにこのネコを
ケンカ相手にしようと考えました。

そこでジェリーは、ワナをかけた。
いつもトムにしていたように。

いつものように自分がワナにひっかかる
ふりをして、逆にそのネコをワナにかけ
てやるんだ。

でもそのネコはトムではありません。

ネコはジェリーが出てくるより早くネズ
ミの匂いに気づき、目にもとまらぬ速さ
で隠れていたジェリーに襲いかかってき
ました。

ジェリーはいつもトムから逃げていたよ
うに逃げたのですが、トムよりものろま
なハズのネコにすぐ追いつかれてしまい
ます。

そしてカラダをガブリと噛まれてしまい
ました。

血まみれのジェリーは、薄れゆくイシキ
の中でこう思いました。

「本当はネズミがネコとケンカして勝て
わけがないんだ」と。

いつもトムはジェリーに「してやられた
」ふりをしていて、わざとジェリーを
捕まえないでいてくれたことを、その時
初めて知ったのです。

つまり、トムは手加減をしてくれていた
のだ。

トムを失って初めて、トムの優しさと
友情に気づいたのです。

そしてトムがいなくなった時の胸の奥の
チクチクの正体にも、やっと気づきまし
た。

それは、「かげがえのない友を亡くした
悲しみ」だったのです。

ジェリーの魂がカラダを抜けた時、空の
上には、ジェリーに向かって優しく微笑
んでいるトムがいました。

「またケンカできるね」

「望むところさ。今度こそ捕まえてやる
ぞ」

それにしても、なんてステキな最終回な
んでしょう。

このストーリーを作った人に「ありがと
う」と言いたい。

 

 

クスリは放水しながら住宅地をグルグル回っている消防車みたいなもの。

放水中

 

「クスリが効く」ということは、実は
とても怖いこと。

口から入ったクスリは、どのようにして
効果を発揮しているのでしょうか。

例えば火事になると消防車が来て、火事
になっている家にだけ水をかけます。

もしクスリが消防車のようにカラダの
不調になっている箇所に行き、そこだけ
ピンポイントで作用してくれるのであれ
ば、たぶん副作用という言葉はこの世に
ないハズ。

でも人間が運転する消防車とは違って、
カラダの中に入ったクスリは胃で消化さ
れ、血流に乗ってカラダの中まんべんな
く巡ります。

行き先も自分の使命もわかっているクス
リは、カラダのあちこちでクスリを必要
とするところでもしないところでも、同
じようにその効果を発揮します。

まぁ、クスリは放水しながら住宅地を
グルグルと回っている消防車と同じよう
なもの。

飲んだクスリが頭の痛みを止めてくれた
のであれば、頭で起きたのと同じ作用が
足でも胃でも腸でも起きているワケです。

自覚がないからといって、全く副作用が
起きないというワケではありません。

主作用と副作用はワンセット。

「効く」という主作用が起きていれば、
カラダのどこかで必ず何かしら副作用も
起きているのデス。

クスリに言わせれば、「冗談じゃないよ
、みんな副作用だというけれど、オレに
とっちゃあ主作用なんだよ」。

でもそうはいっても、クスリには急性の
症状を抑えるという魔法のような力があ
るワケで、ケガをして血が出ている人に
対しては止血剤を使い、細菌が入って
感染してしまったカラダに対しては抗生
剤を使って命を救うべきです。

ワレワレはカラダのメリット・デメリッ
トを考えて、クスリを出すようにしてい
ます。

今、新型コロナのワクチンを打つ、打た
ないが問題になっていますが、メリット
がデメリットを上回ったら、その時は
覚悟して打つ、以前大学ではそう教わり
ました。

「歯科医もワクチンをうつようになったら・・・」

 

4月下旬の話です。
日本歯科医師会の報告。

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歯科医師による新型コロナワクチン接種
についてですが、「ワクチン接種は医療
行為であることから歯科医師が行うこと
は医師法違反に当たるが、コロナ禍とい
う緊急事態を踏まえ、接種を行うマンパ
ワー不足等へ対応する必要があれば『違
法性を阻却する措置』を講じたうえで歯
科医師が接種するのは可能」との考えを
改めて示した。

加えて、「医師・看護師が足りず国や
医師会から要請があれば歯科界として全
面協力する考えを日医、厚労省、官邸に
伝えている」と述べた。

**************************************

まぁ、要請があれば歯科医はいつでも
ワクチンをうつのに協力しますよって話
です。

そして5月の下旬に神奈川県で歯科医師
がワクチンをうつのをメディアが報じて
いました。

歯科医がうつとしたら、最初は口腔外科
医に話がくるんじゃないかな?

開業医は多分後の方だから、私もいつで
もワクチンをうてる準備をしておこうと
思う。

ワタクシが歯科治療をしている時に一番
心配なのが、アナフィラキシーショック。

呼吸停止と血圧急落による意識不明が
一度に襲ってくる。

ワタクシは今までそういう目に遭ったこ
とはないのですが、万が一そういうこと
になれば、救急処置をした上ですぐ病院
に緊急搬送して、第一選択のアドレナリ
ンを医師にうってもらうことになります。

もし新型コロナワクチンをフツーに歯科
医がうつようになれば、将来的には歯科
院内でアドレナリン注射ができるように
なるかもしれません。

そうすれば、歯医者ももっとカラダにつ
いて勉強するようになるだろうし・・・。

不活性ワクチンは、似たようなトゲを作って免疫細胞をトレーニングさせる。

抗体がトゲに働いている(Yが抗体)

 

ワクチンには、生ワクチン、不活性ワク
チン、トキソイドの3つがあります。

生ワクチンは、生きたウイルスの毒性を
症状が出ないように抑えて、免疫が作れ
るギリギリまで弱めた製剤。

不活性ワクチンは、ウイルスの毒性を完
全になくして、免疫をつくるのに必要な
成分だけを製剤にしたもの。

トキソイドは知りません。

今度ワレワレ医療従事者が接種するワク
チンは、アメリカのファイザー社製の
不活性ワクチン。

mRNAワクチンです。

mRNAはメッセンジャーRNAを読む、
まぁ、設計図です。

新型コロナウイルスと同じトゲを作るた
めのこの設計図(mRNA)を脂質の膜で
包んで、細胞の中に入れる。

脂質の膜に包まれなかったら溶けてしま
いますからねぇ。
不安定なんです。

そして、リボソームというタンパク製造
工場に直接この設計図を渡して、そこで
トゲを作り出すという仕組み。

そのトゲで免疫細胞をトレーニングする
ことで、実際に本物の新型コロナウイル
スが来ても、練習通り効果的に戦えるっ
てわけだ。

このmRNAとてもは不安定で、細胞内に
入った後に数日以内に細胞の処理システ
ムの中で解体されてしまいます。

やはり脂質の膜で包むなどの工夫をしな
くちゃね。

でないと、カラダの中ですぐになくなっ
てしまう。

ふつう遺伝情報が記録されているDNAは
細胞の中の核の中に納められているので
すが、このmRNAは核の中に入れない。

まぁ、mRNAは核の中に入れないので、
遺伝子をいじることができません。

だから仕事を終えたらすぐ分解されちゃ
う。

だから、安全だと考えられています。

じゃあ副反応はどうなの?って話ですが
、どんなクスリでもワクチンでもアナフ
ィラキシーは起こりうるということ。

新型コロナのワクチンだけが特別なわけ
じゃあ、ありません。

でも体制をきちんと整えれば、死亡につ
ながるといった深刻な事態は防げる。

まぁ、ワクチンに関して言えば、打つこ
とで起こる極めて稀なリスクばかりに目
が行ってしまい、打たないことのリスク
を見過ごしがちじゃあないかな。

多分、現時点で人類が持つことのできる
最大の武器がワクチン。

というワケで、わたくし、ワクチンを
打つ日が待ち遠しい。

あまり考えることのないヒフ感覚の話

アイソレーション・タンク

 

右手の皮フ感覚が無くなれば、自分の
手は動くものの、その手がどういう状態
なのかわからなくなってしまう。

脳の中に視床という部分がありますけど
、そこに何か障害が起きると、感覚だけ
が抜けてしまう。

だから動かすことはできるけど、感じる
ことができない。

自分の手じゃないと感じる。

ある患者なんですけど、右手の皮フ感覚
がなくなった。

それで歯のブラッシングがうまくできな
くなった。

そこで自分の目で自分の右手を確認する
ようにして、なおかつ左手で右手を触る
ようにした。

すると、右手の存在を左手と目が教えて
くれた。

右手で失ったものをその2つがカバーし
てくれたのだ。

フツーの人にはフツーにブラッシングし
ているように見えるけど、実は苦労して
いる。

ところで、健康なヒトでもそのヒフ感覚
をかなり減らすという実験があるんです。

アイソレーションタンクといって、脳生
理学者が発明したんですけど、まぁ、感
覚を遮断する装置。

まずお風呂の湯船に密度の高い、塩水の
ような比重の重い水を入れておいて、湯
の温度をヒト肌くらいにしておく。

そしてそこに、真っ裸であおむけに浮く。
最後に、音も光も遮断する。

すると物理的にヒフ感覚、つまり「自分
」と「自分でない」ところの境界がなく
なってしまう。

そして、自分のカラダから自我が消えて
しまうらしい。

自分と自分でないももの境目がわからな
くなると、自分がいるかどうかも危うく
なる。

だから自分がここにいるよ、っておしえ
てくれるのがヒフ感覚なのだ。

「超高周波音が何やらヒフに働きかけています」

アナログレコードプレーヤー

 

まるやまファミリー歯科では、B.G.Mの
音源はCD。

音楽の世界では、音質の話題はいつの
時代も尽きないのですが、ワタクシは
アナログレコードに比べて、CDの方が
高音質だと思っていました。

たぶんそれが世間の常識。

何しろ、CDだとプチプチいうスクラッチ
ノイズも無いし、無音はどこまでも無音
だし、溝の劣化もありません。

でもいくら高音質だといっても、所詮
歯医者さんの診療室。

ユニットを寝かせる音は「ウィーン」と
鳴るし、ポットのお湯は「ピーッ、ピー
ッ」早く来いと催促するし、突然「プル
ルーン、プルルーン」と電話はかかって
くるし、スタッフの足音はドタドタする
し、歯を削る音は子どもイヤな「ウィー
ン」だし、滅菌装置も“止めてくれ~”と
ピイピイ鳴るし、おまけに待合室ではア
ンパンマンの遊具がピコピコ物音を立て
ておる。

CDがいくら高性能だといっても、うち
ではその力がちっとも生かしきれており
ません。

ところで、CDは超高周波音をカットし
てありますが、レコードは超高周波音も
入っています。

超高周波音(高音成分)は自然界に多く
あって、川のせせらぎや鳥のさえずり、
草木のざわめきなどに含まれています。

レコードを聴いたらぽっかぽか暖かくな
ってきたとか、気持ちよくなってきたと
かよく言いますが、どうやらアレ、耳で
音をとらえているだけではないらしい。

先日BSの「ヒューマニズム」っていう
番組を見ていたら、皮フも音を聴いてい
ると言っていた。

例えば軽く身体をマッサージをする。
すると血行が促進される。

それは皮フの細胞が血管を広げて、一酸
化炭素を合成して出しているからだ。

超高周波音を出すと、マッサージと同じ
ように皮フに働きかけて、一酸化炭素を
作り出して血管が広がり、血流がよくな
る。

その結果、何かポカポカ暖かい気分にな
ってくるトカ。

もうひとつおまけがあって、超高周波音
は快楽ホルモンのオキシトシンをつくっ
ていい気分にしてくれるらしい。

つまり、レコードのような超高周波音の
入っている装置を使ってモーツァルトの
ようないい音をパンツ一丁のハダカで聴
けば、皮フに一酸化炭素がビュンビュン
できて、それが血管を広げてくれるから
カラダがポッカポカになり、おまけに快
楽ホルモンのオキシトシンがつくられる
から、いい気持ちになるっていうワケだ。

コロナ禍、1年後の学校歯科検診。

(学校HPから無断拝借しました。)

 

昨日はR小学校の歯科検診でした。

うちのスタッフ2名と、北大歯周病科の
大学院生の先生とワタクシの計4名で、
朝8時半からスタート。

ノンストップで一気に終えました。

コロナ禍になって2回目の歯科検診。

昨年はバタバタしながらやりましたが、
1年も経つと何となく検診の方向性が
見えてきて、マニュアルみたいなものが
漠然と浮かび上がってくる。

学校側の協力もあり、スムーズに終了
しました。

マスク、ソーシャルディスタンス、フェ
イスシールド、アルコール、換気。

できることは、全部やる。

で、今回思ったのが、児童たちの口の中
は昨年、一昨年に比べてムシバがずい分
増えていて、歯肉炎もまたしかり。

マスク生活を1年以上続けていると、口
の中の換気もままならないのか、口の中
はどうせ見えないので後回しになるのか
、このご時世なので不要不急ということ
で歯医者さんとこに足が向かないのか、
まぁいろんな要因があると思いますが、
何とかしないとなぁ。

小学生にはワクチンを打たないという国
の方針なので、小学校の先生たちはこれ
からも、あれもこれもワァーっといろん
なことに気をつけなくてはなりません。

とても大変そうでした。

早くマスクを外せる生活に戻れたらいい
なぁと思います。

修学旅行のお約束の風景。

京都の五重塔

 

2020年は、コロナ禍で中学生・高校生
の修学旅行はどこも中止になりました。

今年もどうかなって感じです。

これだけいろんなイベントがなくなる
コロナ禍。

きっと歴史の1ページに刻まれること
でしょう。

先日、うちのスタッフに修学旅行どこへ
行った?と訊いてみたら、「京都だった
。」「東京でした。」という返事。

どこを見学して、何見たの?と聞いたら
、何も覚えていない。
行ったことしか覚えていないとか。

中・高校生頃の修学旅行って、そんな
もんです。

ワタクシも振り返ってみれば、自分が
写真に写っているのを見て、「へぇー、
清水寺へ行ったんだぁ」。

それよりも、バスの中で酔って始終具合
悪かったのを強烈に覚えています。

あんなに長い間バスに揺られるってこと
ありませんでしたから。

で、旅行の初日って、だいたい生徒は
とにかく寝ない。

深夜どの部屋からもクスクス、ごそごそ
、合間に爆笑や床を叩く音も聞こえる。

見回りの先生が戸を開けると、あわてて
布団をかぶる気配。

先生たちも生徒たちの気持ちがわかるか
ら、見て見ぬふり。
「早よう、寝えよ!」

でも数秒もたたず誰かがこらえきれずに
笑い出し、つられて部屋中大爆笑。

睡眠不足としゃべりすぎで翌朝みんなの
声が変わっている。

修学旅行って、見学した国会議事堂のこ
となんか忘れても、夜の打ち明け話のコ
トは忘れないんじゃないかな。

 

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