2026年 3月 の投稿一覧

「お前、まだ飛んでるのかい?」と飛ばない鳥は考えた

鳥ってヤツは、飛ぶ時はじっとしている
時の19倍のエネルギーを必要とします。
だから骨をチューチュー、ストローのよ
うに空っぽにして、歯を捨てて、卵巣も
片方捨てて、体重の2割は胸の筋肉に注
ぎ込んだ。

鳥ってやつは飛ぶ時はじっとしている時の19倍のエネルギーを消費している。

そして食べるのをやめたら落ちる。飛ん
でいる鳥はみんなこのコストを毎日負担
し続けているんですよ。

食べるのをやめたら、その日のうちに落ちる。

歯も捨て、骨も中身をスカスカにし、卵巣も片方だけにして体を軽くして、その分胸に筋肉を蓄えて、飛べるようになった。しかし、食わなければ落ちる。

やめれる条件が揃った鳥はほぼ全部、飛
ぶのをやめている。飛べない鳥は飛ぶ力
を失った鳥じゃない。コストが高すぎる
からバカらしくて負担をやめた鳥だ。言
ってみれば、まっとうな判断をした。

やめれる条件がそろった鳥はほぼ全部、飛ぶのをやめている。

もちろん誰も計算してやめたんじゃない
。たまたま飛ぶのをやめたヤツがその場
で生き残っただけだ。それが積み重なっ
た結果が今の姿だ。やめられる場所では
、ほとんど全部飛ぶのをやめている。

やめられる場所ではほとんど飛ぶのをやめている。

たまたま飛ぶのをやめたヤツがその場で生き残った。

やめた鳥はずいぶん消えた。やめるって
いう判断は何百万年もずっと正しかった
。ワナ・火・ヤリのような最強の兵器を
持った人間が来るまではね。まさかそん
なヤツラがやって来るなんてことまでは
計算に入ってなかった。

ワナ・火・ヤリのような最強の兵器を持った人間が来るまでは、飛ぶのをやめるっていう判断は正しかった。

モアみたいに、人間が入って来ると、た
だの肉の塊になって滅びてしまった。そ
ういうことだ。

飛ばない選択をしたモアみたいに人間が入って来ると、ただの肉の塊となって、滅びてしまった。

「何で飛ぶのをやめたのか?」じゃない
んだ。「お前、まだ飛んでるのかい?」
と考えることもできる。少なくとも人間
が現れるまではね。

「飛んでいる方がおかしい」と考える方が正しいかもしれない。

だいたい空を飛んでいる鳥というのは、
毎朝契約を更新しているようなもんなん
ですよ。今日も支払いますよってね。や
める自由もあるのにね。飛ぶ鳥はやめる
自由を持ったまま、それでも負担し続け
ているんですよ。

                               おしまい

飛べない鳥は元をたどれば、飛べる鳥です

飛べない鳥は元をたどれば、飛べる鳥。

飛べない鳥は元をたどれば、飛べる鳥な
んですよ。まず飛ぶのはコストが高すぎ
る。だからどの鳥もホントは飛ぶのをや
めたい。でもやめたら死ぬ場所が多い。
だからこうなる。

どの鳥もホントは飛ぶのをやめたい。

①水に移れた(ペンギン)

②走ってら逃げられた(ダチョウ)

③逃げなくてよかった(島の鳥)。

飛ぶのをやめても生きていける条件が揃
った場所だけで、鳥は実際飛ぶのをやめ
た。ペンギンは水に移れたから、ダチョ
ウは走って逃げられたから、島の鳥は逃
げなくても死ななかったから。

3つとも同じ1つの話だったんですよ。

飛ぶのをやめられる鳥と、やめられない鳥がいる

ニュージーランドに翼が縮み過ぎて、羽
毛に埋もれて見えない鳥がいるんです。
夜、地面を歩いてミミズを探している。
鳥というよりも小動物みたいなヤツ。
キーウィってやつなんですがね。

翼が縮み過ぎて、羽毛に埋もれて見えない鳥がいて、キ-ウィと言うんですが、そいつは夜、地面を歩いてミミズを探しています。

あの島はもともと陸の獣が1種もいなか
った。コウモリ以外はゼロ。獣は海を渡
れなかったですからね。で、獣がやるハ
ズの役目を全部鳥が引き受けていた。

獣は海を渡れなかったので、獣がやるハズの役目を全部鳥が引き受けていた。

草を食う役はモア。9種類いて、大きい
ヤツで3メートル半、ウシの代わりがそ
いつだ。

草を食う役はモア。9種いて、ウシの代わりがそいつだ。

そいつを狩るヤツもいた。ハーストイー
グルと言う史上最大のワシ。先にモアが
いた。敵のいない島で飛ぶのをやめてデ
カくなった。そこへ後から小さなワシが
海を渡ってやって来た。

ハーストイーグルという史上最大のワシ

小さなと言っても、1㎏くらいのオースト
ラリアにいるフツーをワシ。そいつが歩
き回っている巨大な肉(モア)を見つけ
た。大きいヤツほどモアを仕留められる
。だからワシが巨大化した。敵がモアに
合わせて変わった。

ハーストイーグルは、モアに合わせて巨大化したワシ。

巨大なワシはフツーのヤツに比べて体重
が10~15倍だ。背骨のある動物の中で一
番早く巨大化したと言われています。モ
アは何百万年か前に翼を手放していたの
で、逃げられない。

モアは何百万年か前に翼を手放していたので逃げられない。

今はモアも巨大なハーストイーグルもど
ちらもオーストラリアにはいません。人
がオーストラリア大陸に着いて、数百年
でモアは消えた。飛んで逃げられない。
卵は地面だ。人にとってはただの大きな
肉だったんですよ。獲物のモアを失った
ワシも一緒に消えた。

飛んで逃げられないモアは、人がオーストラリア大陸に着いて数百年でモアは消えた。人にとっては、ただの大きな肉だった。ハーストイーグルも消えた。

だから今の地球上には飛べない鳥が少な
く見える。ニワトリとかペンギンとかダ
チョウとか。ホントはもっといたのにね

      おしまい

⑪物語・アメリカHB大学講義「覇権の定義が変わって来た」(前半)

「ディスプレイ産業」

これはアメリカHB大学の「国際政治学
と安全保障戦略」の一部です。誰かが
言っていた内容を書いただけなので、
こういう考え方もあるんだなと思って下
さい。では始めます。GO!

アメリカHB大学講義

過去の覇権はこうでした。支配・強制・
統制・軍事力で脅し、経済力で圧力をか
け、外交力で孤立させる。これが20世
紀のやり方。

過去の覇権は支配・強制・統制。軍事力で脅し、経済力で圧力をかけ。外交で孤立させる。

現在の覇権は違って、
「ボトルネックを握る能力」
「時間をコントロールする能力」。
「ボトルネックを握る」って必要不可欠
な地点を掌握するということ。その地点
を通過しなければ、何も進まないという
地点。日本はその地点を一つずつ押さえ
ています。

日本は各国のボトルネックを握った。

「時間を制御する」とはスピードを決め
るということ。早く進むか、ゆっくり進
むか、それを日本が決める。納期に間
に合うかどうかが日本にかかっている。
日本は世界をコントロールしているので
す。これこそがより恐ろしい支配で抵抗
を生みます。

早く進むか、ゆっくり進むかは日本が決める。

誰かに支配されそうになれば、反発する
でしょう。速度のコントロールは番いま
す。反発する相手がいないのです。日本
は早く行け!と強制しません。ゆっくり
行け!とも妨害しません。ただ世界の方
が日本の速度に合わせるようになるので
す。

世界の方が日本のスピードに合わせます。

例えば、これは日本が逆にコントロール
された例ですが、「ディスプレイ産業」。
この分野はかつて日本が主導していまし
た。「シャープ」「ソニー」「パナソニック
」でも今は「サムスン」「LG」といった
韓国企業が世界市場の70%を占めていま
す。

K国のディスプレイ産業の「サムスン」「LG」

では日本の企業はどうなったか?ディス
プレイ事業から撤退しました。なぜか?
韓国のスピードについていけなかったか
ら。韓国は1年に2つも3つも技術を更新
しました。解像度を上げ、厚さを減らし
、電力を下げ、日本は追いつこうとして
疲れ果ててしまいました。研究開発費を
投じても差は開くばかり。日本が自ら諦
めたのです。

「ディスプレイ産業」で日本はK国に負けた。

これが「速度による支配」。

                        【続く】

⑪物語・アメリカHB大学講義「覇権の定義が変わって来た」(後半)

 

覇権の定義が変わって来た。

     【続きです】

速度がなぜ重要か?半年遅れれば市場を
失います。1年遅れればゲームオーバー。
日本はそのタイミングに合わせます。他
の国は合わせられない。だから世界が日
本の速度に合わせるようになる。これが
「速度による支配」です。

世界が日本の速度に合わせるようになる。これが「速度による支配」

日本はどこかの国のように脅しません。
要求しません。条件もつけません。それ
なのに世界は、日本がどう動くかをまず
計算します。これこそが真の力。相手が
勝手に顔色を伺うのです。構造的に優位
なのです。

相手が勝手に日本の顔色を伺う。

軍事力は戦争で崩れます。経済力は危機
で揺らぎます。外交力は同盟関係で弱ま
ります。しかし、構造的優位は違います
。変えるにはシステム自体を解体しなく
てはなりません。世界の供給網はすでに
日本を中心に編まれています。

世界の供給網は日本を中心に編まれています。

これを変えるには数十年かかるでしょう
。その数十年の間に日本はさらに先に進
んでいる。差は縮まるのではなく、開い
て来る。この構造は後戻りできません。
なぜか?すでに現実になっているからで
す。

差は段々開いて来る。

これをもとに戻すためには、すべてを止
めなくてはなりません。世界はそんなこ
とはできません。止まった瞬間にすべて
が崩壊するからです。歴史は変わって来
ました。世界秩序の中心が移動している
のです。

世界の中心が移動しているのです。

宣言もなく、戦争もなく、条件もない、
ただ現場で静かに起きているのです。覇
権は見える所にあるのではなく、見えな
い地点にある。日本はその見えない地点
を一つ一つ押さえました。世界が気ずい
た時にはもう手遅れだったのです。

     おしまい

⑩物語・アメリカHB大学講義「大国たちの奇妙な共通地点、日本」

これはアメリカHB大学の講義「国際政
治学と安全保障戦略」です。誰かが言っ
てた内容の一部です。参考文献を調べた
わけではありませんので、物語として捉
えて下さい。

アメリカは供給網の再設計をしています
。造船などで。しかし行き詰まる。どこ
でか?ある工程のどこかで。

アメリカは造船のどこかの工程で行き詰まる。

C国は資源を独占しています。レアアー
ス、リチウム、タングステン・・・。
しかし行き詰まる。どこで?精製で。

C国は資源を独占していますが、精製で行き詰まる。

ヨーロッパは技術を持っています。何百
年と蓄積されたノウハウがある。しかし
行き詰まる。どこで?スピードで。

ヨーロッパは技術を持っているが、スピードで行き詰まる。

日本は精密さを誇ります。ナノ単位の加
工技術がある。しかし行き詰まる。どこ
で?転換のスピードで。

日本は精密さを誇ります。しかし転換のスピードで行き詰まる。

これらには共通点があります。「すべて
が決定的な地点で日本と出くわす」

アメリカが先端半導体を作るには、日本
の装置が必要です。C国が高級レアアー
スを使うには、日本の精製技術が必要で
す。ヨーロッパがEVを作るには、日本
のバッテリー素材が必要です。すべてが
「日本」という地点を通過する。
「日本が止まったら、どうする?」
「日本が方針を変えたら・・・?」
「日本が協力しなかったら・・・?」

すべてが決定的な地点で日本と出くわす。

これらの質問がここ2年で登場しました
。アメリカの国家安全保障会議の報告書
に、C国商務省の内部文書に、欧州連合
の供給網分析報告書に互いに交流もない
のに、同じ質問をし始めたのです。

日本はいつの間にか、無視できない存在になっていた。

なぜか?全員が同じ壁にぶつかったから
です。中心が移動したんですよ。

田中角栄・「覚悟のあるヤツに人は惹かれる」(後半)

      【続きです】

覚悟ってのはな、口で言うもんじゃねえ
。態度に出るんだ。例えば、苦しい時に
どんな顔をしているか、人に裏切られて
時に、どう振舞うか、その一瞬で人の
「本気」が見える。

オレが総理になった時もそうだ。批判も
あったし、敵も多かった。だがな、「ど
うせ無理だ!」と言われた時ほどオレは
燃えた。できるかどうかじゃねえ。やる
と決めたらやる。そういう覚悟・姿勢が
周りを動かすんだよ。

オレが総理になった時、敵も多かった。やると決めたらやる。そういう姿勢・覚悟が周りを動かすんだよ。

覚悟のある男は言い訳をしない。どんな
結果になっても自分で責任を取る。それ
が男の信用だ。「忙しくて会えねえ」と
か「仕事が大変で、連絡できねえ。」と
かそういう言い訳を言ってるヤツは信用
されねえ。覚悟のある男はたとえどんな
ことがあろうとも向き合う。たった一言
でも誠実に伝える。それが信頼になる。

覚悟のあるヤツは言い訳をしない。どんな結果になっても自分で責任を取る。

人ってやつは「逃げないヤツ」に惹かれ
るんだよ。逃げないってことは、強いっ
てことじゃない。怖くても、不安でも逃
げずに立つこと。その姿を見た時、人は
「この人について行きたい」と思うんだ
。だからそんな男にはいつも「芯」があ
る。心のどこかに1本「太い柱」をもっ
ている。それが覚悟だ。

人ってヤツは「逃げないヤツ」に惹かれる。その姿を見た時、「この人について行きたい」と思う。

人はブレないで、安心できる人に心を預
けるからなあ。その安心感、安定感が人
を惹きつける。

ブレない安心感・安定感が人を惹きつける

もう一度言うぞ。顔も肩書もいらねえ。
必要なのはたった一つ「覚悟」だ。
よく覚えとけ!

      おしまい

⑫物語・アメリカHB大学講義「日本の成功は奇跡ではなく、選択の結果です」

これはアメリカHB大学の「国際政治学
と安全保障戦略」の講義の一部だと思
われます。誰かが勝手に言っていた話な
ので真実かどうか定かではありません。
まあ、こういう風に考えている人がいる
と思って聞いて下さい。

アメリカHB大学講義

日本の成功は70年間繰り返されて来た
「選択」の結果です。決して奇跡ではあ
りません。その要因を4つ挙げます。

まず1つ目。「資源よりも構造」他の国は
資源を探しました。石油、鉱物、天然ガ
ス。日本には資源がありませんでした。
だから何をしたか?構造(システム)をつ
くりました。教育システム、産業システ
ム、危機対応システム。資源は枯渇しま
す。ですが、システムは機能し続けます

日本は過去30年間でシステムをつくり上げた

2番目は「遅延よりも速度」他の国はゆ
っくり進みました。安定的に、着実に。
日本は猛烈な勢いで走りました。10年
かかる仕事を3年でやり遂げた。失敗も
多かったですが、学ぶ速度も速かったの
です。

他の国はゆっくり進みましたが、日本は猛烈な勢いで走りました。

3つ目は「エリートよりも集団」他の国
は少数のエリートに依存しました。とこ
ろが日本は違いました。国全体が動いた
のです。高度経済成長・品質管理活動・
輸出ドライブ。エリートだけでは不可能
なことでした。

歯の国は少数のエリートに依存しましたが、日本は国全体で動いた。エリートよりも集団です

そして最後に4つ目、「忘却よりも記憶」
他の国は危機を経験すると、早く忘れよ
うとしました。苦しいからです。日本は
違いました。危機を記憶したんですよ。
敗戦・災害・経済危機、すべてを記録し
、分析し、学びました。その記憶がシス
テムとなったのです。

日本は危機を記憶した。敗戦・災害・経済危機すべてを分析し、学んだ。その記憶がシステムになった。

「日本モデルを学ぼうとするのは無意味
か?」という議論がありますが、無意味
ではありません。でも結果は異なるでし
ょう。日本モデルを学び、成功する国が
現れるかもしれません。でもその国は日
本にはなれません。日本を複製するのは
不可能です。70年のうち数十回の危機、
一億人の経験が積み重なって日本のシス
テムが出来上がったからです。

70年間の内、数十回の危機、一億人の経験が積み重さなって、日本のシステムが出来上がった

      おしまい

飛べない鳥はなぜ現れた?ペンギンは海の中を飛ぶ鳥(中)

 

         【続きです】

ペンギンの話をします。実はペンギンは
飛ぶのをやめていないんですよ。でも飛
んでない?いやいや空を飛ぶのをやめた
だけで、水の中を今も飛んでいます。泳
いでいるんじゃないの?いやいや泳ぎ方
が全然違う。

ペンギンは空を飛ぶのをやめただけで、水中の中を今も飛んでいる。

魚はカラダをくねらせながら泳ぐ。ペン
ギンは翼を上下に振っている。空を飛ぶ
鳥とまったく同じ動きだ。ただし空気と
水は条件が全然違う。同じ体積で比べる
と、水は空気の800倍以上も重い。

だから水中でのいい翼は短くて硬くて細
い。空でいい翼は長くて、広くて、しな
る。正反対だ。両方にいい形は存在しな
い。どっちかを選ぶしかないんだ。ペン
ギンは水を選んだ。

水中でのいい翼は、短くて、硬くて、細いヤツ。空でいい翼は、長くて、広くて、しなるヤツ。

ペンギンは水の中を飛ぶために、空っぽ
にしていた骨を詰め直した。重くしたの
は潜るためだ。軽いと浮いちゃうでしょ

ペンギンは水の中を飛ぶ為に、空っぽにしていた骨を詰め直した。

飛ぶ鳥が一番大切にしていた軽さを真っ
先に捨てた。ペンギンが空を捨てたのは
6000万年以上も前だ。恐竜が滅びて間
もない頃です。

ペンギンは恐竜が滅んだ6000万年以上前、空を捨てた。

重くしたのはカラダだけじゃない。フツ
ーの鳥の羽は帯みたいな列になって生え
ている。列と列のあいだにはスキマがあ
るんだ。ペンギンにはそのスキマがない
。カラダ中に切れ目なく生えている。

ペンギンの羽毛は列と列の間のスキマがない。

冷たい水の中に入るんだもの、重くてい
いなら詰め込み放題だ。軽さを捨てた見
返りなんですよ。

重くていいなら詰め込み放題。

次に、ハシブトウミガラスの話です。北
の海にいる白黒で、見た目はペンギンそ
っくりだ。ただしこいつは飛べる、そこ
が大切なポイントでね。こいつは水中を
翼で進むんだ。空も水も両方できる数少
ない鳥だ。

ハシブトウミガラスは、空も水も両方できる。

2013年にこいつのエネルギー消費量を測
った研究があって、体重当たりで見ると
、背骨のある動物の中で、それまで記録
された中の最高値だった。背骨のある動
物の中で一番燃費が悪かった。

ハシブトウミガラスは、背骨のある動物の中で一番燃費が悪かった。

こいつは翼で水中を進むんだ。翼が水中
用に寄ってるからな。翼の面積当たりの
重さも鳥の中で最大だ。短くて硬い翼で
無理やり空を飛んでいるんだ。こいつは
相当負担している。ギリギリの所でな。

ハシブトウミガラスは、短くて重くて硬い翼で無理やり飛んでいる。

あと少しカラダが重くなれば、もう背負
い切れなくなる。境目に立っているペン
ギンの祖先(ハシブトウミガラス)もこ
の状態から先(ペンギン)へ進んだと見
られているんですよ。

ハシブトウミガラスの祖先がペンギンに進化したと考えられている。

ペンギン、ハシブトウミガラスと続いた
から、今度はホントに飛ぶのをやめたダ
チョウの話だ

ダチョウはホントに飛ぶのをやめた。

       【続く】

飛ばない鳥はなぜ現れた?島なら飛ぶのをやめられる(後)

                     【続きです】

ペンギン、ハシブトウミガラス、と続い
たから、今度はホントに飛ぶのをやめた
ダチョウだ。アイツが住んでいるのは隠
れる場所のない開けた草原だ。だから逃
げ場所を考え直した。空へ逃げるか?走
って逃げるか?フツーは空でしょ!ダチ
ョウは走る方を選んだ。

空に逃げるか?走って逃げるか?

走りで勝つにはカラダをデカくした方が
有利。歩幅が伸びるし、ケリも強くなる
。飛ぶのをやめたから大きくなれた。カ
ラダをデカくするのと飛ぶのは段々両立
しなくなる。

走って逃げることにした。

体重は体積で増える。背丈が2倍になれ
ば重さは8倍だ。ところが、翼は面積だ。
2倍の背丈でも翼は4倍にしかならない。
重さの増え方に翼が追い付かない。だか
ら上限がある。

飛ぶのやめたから大きくなった。

今の鳥で一番空を飛べる重いヤツは20㎏
。ダチョウは150㎏だ。ダチョウは上限の
はるか先までデカくなった。その結果、
飛ぶのを手放した。

走るスピードなら短い距離で時速70キロ
だ。そして胸に注いでいた予算を全部脚
に移したんだ。行く方向が違うだけで、
やってることはペンギンと同じだ。予算
の付け替えだ。

もう1つ面白い数字がある。ダチョウの
目は直径5センチもある。陸で暮らす動
物の中で一番デカい目だ。ゾウよりでか
い。自分の脳よりデカい。考えるよりも
先に見つける方が大事だったということ
だ。

自  分の脳よりも目の方がデカい。

首だけで1メートル近くある。だから目
の位置がとにかく高い。草原の向こうか
ら来るライオンが先に見えるんだ。見え
たら走って逃げる。それで足りる。翼は
いらない。

草原の向こうから来るライオンが先に見える。

鳥でもペンギンは水に移った。ダチョウ
は走りに移った。じゃあ、どこにも移ら
なかった鳥はどうなる?移らなくても飛
ぶのをやめられる場所が1つだけある。
島だ。海のど真ん中にある小さい島には
地上を歩く肉食獣がいないことが多い。
海を渡れないヤツラはそもそも島にたど
り着けないんだ。鳥だけがたどり着ける

海のど真ん中にある小さい島には地上を渡り歩く肉食獣がいないことが多い。そこに飛んでたどり着けば、鳥は飛ぶのをやめることがデキる

そしてたどり着いた島には逃げる相手が
いない。だから飛ばなくてもよくなる。
コストの問題。敵がいないからやめたん
じゃない。コストが高すぎるから、鳥た
ちはどこにいても飛ぶのをやめたいんだ
よ。

ただ敵がいるそこで飛ぶのをやめたら死
ぬ。島ならやめても死なずに済むってわ
けだ。やめたヤツラは浮いた分をカラダ
や卵に回せる。同じ島にいるならそっち
の方が子孫を残せる。やめたいのはどこ
でも同じで、島だとやめられる。

島に残った鳥たちはきっとこう考えてい
るはずだ。「何でアイツら、まだ飛んで
るんだ?コストが悪いだけだろ!飛ぶの
をやめたら、そんなに食わなくてもいい
ぞ!早く飛ぶのをやめちゃいな!」とね

島に残った鳥はきっとこう考えているハズ。「何でアイツらまだ飛んでるんだ?コストが悪いだけだろう!飛ぶのをやめたら、そんなに食わなくてもいいぞ!早く飛ぶのをやめちゃいな!」

                          おしまい

ブログ一覧