
鳥ってヤツは、飛ぶ時はじっとしている
時の19倍のエネルギーを必要とします。
だから骨をチューチュー、ストローのよ
うに空っぽにして、歯を捨てて、卵巣も
片方捨てて、体重の2割は胸の筋肉に注
ぎ込んだ。

鳥ってやつは飛ぶ時はじっとしている時の19倍のエネルギーを消費している。
そして食べるのをやめたら落ちる。飛ん
でいる鳥はみんなこのコストを毎日負担
し続けているんですよ。

食べるのをやめたら、その日のうちに落ちる。

歯も捨て、骨も中身をスカスカにし、卵巣も片方だけにして体を軽くして、その分胸に筋肉を蓄えて、飛べるようになった。しかし、食わなければ落ちる。
やめれる条件が揃った鳥はほぼ全部、飛
ぶのをやめている。飛べない鳥は飛ぶ力
を失った鳥じゃない。コストが高すぎる
からバカらしくて負担をやめた鳥だ。言
ってみれば、まっとうな判断をした。

やめれる条件がそろった鳥はほぼ全部、飛ぶのをやめている。
もちろん誰も計算してやめたんじゃない
。たまたま飛ぶのをやめたヤツがその場
で生き残っただけだ。それが積み重なっ
た結果が今の姿だ。やめられる場所では
、ほとんど全部飛ぶのをやめている。

やめられる場所ではほとんど飛ぶのをやめている。

たまたま飛ぶのをやめたヤツがその場で生き残った。
やめた鳥はずいぶん消えた。やめるって
いう判断は何百万年もずっと正しかった
。ワナ・火・ヤリのような最強の兵器を
持った人間が来るまではね。まさかそん
なヤツラがやって来るなんてことまでは
計算に入ってなかった。

ワナ・火・ヤリのような最強の兵器を持った人間が来るまでは、飛ぶのをやめるっていう判断は正しかった。
モアみたいに、人間が入って来ると、た
だの肉の塊になって滅びてしまった。そ
ういうことだ。

飛ばない選択をしたモアみたいに人間が入って来ると、ただの肉の塊となって、滅びてしまった。
「何で飛ぶのをやめたのか?」じゃない
んだ。「お前、まだ飛んでるのかい?」
と考えることもできる。少なくとも人間
が現れるまではね。

「飛んでいる方がおかしい」と考える方が正しいかもしれない。
だいたい空を飛んでいる鳥というのは、
毎朝契約を更新しているようなもんなん
ですよ。今日も支払いますよってね。や
める自由もあるのにね。飛ぶ鳥はやめる
自由を持ったまま、それでも負担し続け
ているんですよ。

おしまい






























































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