2024年 3月 の投稿一覧

代替わりの時が一番危険な瞬間

4月は年度替わりで、会社でも学校でも
トップの交替がよくあります。天皇も時
々、入れ替わります。令和の天皇の即位
は譲位でした。譲位って前の天皇が生き
ているうちに位を譲るっていうヤツ。

基本は天皇が崩御し亡くなる。で、新し
い天皇を用意する。それで位が替わって
いくってのがフツーでした。

初心者の天皇は不安定

でも『譲位』というシステムを創った。
なぜ必要だったか?『代替わり』は一番
危険な瞬間なんです。だって、誰が王様
かわからないから、どこに権力があるか
分からないし、そんでもって『代替わ
り』の時によく謀反が起きています。
だから譲位してしまえば、その関係が
ズルズルと続いて行くので、グッと安定
感が増すんですよ。

なるほど、将軍・徳川家康がまだ元気な
うちに息子秀忠に将軍職を譲った訳がわ
かった。あの頃は関ケ原の戦いの後で、
家康に恨みを持っていた残党の浪人連中
がたくさん生き残っていて、仙台には伊
達政宗もいて、『あわよくば徳川将軍家
をやっつけよう。』と企んでいました。
いつ謀反を起こすかわかったもんじゃ
ありません。

いつ謀反を起こすかわかりません

家康が駿府から睨みを利かせていれば、
将軍家(普通人の秀忠)もグッと安定感が
増します。

勉強になるなあ。

カブトムシの得意ワザ

カブトムシは賢い。
相手の腹の下に素早く角を滑り込ませ、
一気に持ち上げて放り投げるのが得意ワ
ザ。よろいでできたカラダと、イカツイ
角を持っているので、戦いが好きだと思
っていた。

しかし、実際はと言うとチョット違って
カブトムシって、雄同士が戦う前に角を
突きつけあう。そしてお互いの角の長さ
を確認し、その時点で勝負が決まってし
まう。まぁ、戦う前に相手を知って、争
いを避けるということ。

そういえば、江戸を無血開城へと導いた
勝海舟も同じようなコトを言ってた。

「戦わずして勝つのが最上の策」

誰にでも冷たいけど、時々優しいイギリス王室の近衛兵

イギリスの近衛兵は厳しい態度で有名で
す。道を塞ぐ観光客に対して、道を開け
ろと怒鳴ります。むやみに触ることもで
きません。

『女王陛下の近衛兵から離れろ!』彼ら
はれっきとした軍人です。自分の本分を
果たす義務があるからです。

写真を撮るのは大丈夫ですが、彼らの勤
務を邪魔すると合法的に殴ることもでき
ます。

近衛兵に触ったら殴られた

しかし、そんな近衛兵も子どもには優し
いです。ルールを守り敬礼する子供が可
愛かったのか、異例の単独行動をして一
緒に写真を撮ります。

懲戒処分をとる危ない行動ですが、王室
からは簡単な注意だけを受けて、王室は
子供に招待状を送ったと言います。王室
だけでなく子供心も守るカッコイイ近衛
兵です。

ムシバ菌のライバル、歯周病菌

ムシバ菌よりも恐ろしい歯周病

ムシバ菌は現代でも厄介な存在。そのム
シバ菌に宿敵とも言えるライバルがいる
んです。それが歯周病菌。我々は大まか
に、ジンジバリウス菌と呼んでいます。
ムシバ菌は糖質をエサにして、歯垢を作
り口の中を酸性にして、歯を溶かします
。まあ、酸性に強い細菌だ。

ムシバ菌

逆に、歯周病菌は酸に弱く、その住み家
に空気が入って来ない歯ぐきの中、タン
パク質をエサに、口の中をアルカリ性に
寄せる。

つまり、歯周病菌の勢力が強いとムシバ
菌が住みずらくなる。まさに犬猿の仲。

歯周病菌は全身疾患を引き起こす

実は、野生の動物はムシバ菌はほとんど
いませんが、歯周病菌には悩まされてい
ます。しかも、歯周病菌が増えすぎると
体内に侵入し、数々の疾患を引き起こす
ことがわかって来ました。
糖尿病、肝炎、アルツハイマー病、リウ
マチ、切迫流産など。

実は,この歯周病菌はムシバ菌よりも厄介
な大悪党。

歯周病菌は大悪党(オガワ工房)

とすると、こんな仮説が考えられる。
ワレワレの祖先はあえてムシバ菌になる
ことを選び、歯周病菌を抑えていたので
は?

口に入って来るエサに糖質が少なければ
それをエサにしているムシバ菌は増えま
せん。逆に、口の中がタンパク質ばかり
だと、歯周病菌はプロテアーゼというタ
ンパク分解酵素をバンバン出して来るの
で、分解するんですよ。歯ぐきの歯肉と
か、その下の骨とか。なので食事ゼロで
も彼らは生きていける。周りがエサばか
りですからねえ。

歯周病菌はエサが沢山あるので不自由しない

細菌というものはどの菌もそうなんです
が、中性の領域が一番生きやすいんです
。これがタンパク質がリッチだと、タン
パクを分解するとアンモニアであるとか
そういったアルカリ性物質が出て来てし
まうので、歯周病菌のジンジバリウス菌
が優勢になる。
逆に、口の中に糖質、炭水化物があると
それを分解するので、分解して出て来た
乳酸によって弱酸性、酸性の方に傾いて
来る。すると、ムシバ菌のミュータンス
菌が出てくる。

口の中が酸性だとムシバ菌が有利。アルカリ性だと歯周病菌が有利(オガワメモ)

で、この酸性領域だと、歯垢って呼ばれ
る状態で、歯の汚れが存在する。これが
アルカリ性領域に入るとカルシウムが沈
着していきますので、歯の汚れが歯石に
なる。歯垢ではなく歯石になって、底の
方に酸素が入って来ないのでジンジバリ
ウス菌が生きていくのに有利なカンキョ
ウになる。

理屈っぽい話になってしまった。ふう。
もしかして、歯周病を防ぐ為にムシバ菌
が出来たんじゃないだろうか?

「出遅れた人たち」は、世界がどうなっているか知ろうとする。

レースに途中から参加

 

世界に遅れて登場した人たちは、「世界
ってどうなってんの?」とひたすら知ろ
うとします。

ずっと前から、生まれる前から、その世
界はありますからね。

たとえば100メートル競争。

大人たちは「ヨーイ、ドン」でスタート
します。

ところが、途中で生まれてきた子供たち
、出遅れた子供たちは、途中から100メ
ートル競争に加わります。

とりあえずみんな走っているから、周り
をキョロキョロ見ながら走る。

そのうち、ゴールに向かってみんな走っ
ているんだな、というルールになんとな
く気づく。

そして、大人と一緒にゴールに向かう。

後から生まれた子供たちは、大人のつく
った社会にそうやって入っていきます。

宗教家ではおシャカ様がその「出遅れ」
じゃないかな。

王子様として暮らしていれば別に不自由
なかったのに、「世界はいったいどうな
ってんの?」と知りたくなって、それを
追求していたら自分に戻った。

知りたがるのも欲で、欲なんて早く捨て
た方がいい。
そういう結論になった。

それに対して、イスラム教をつくった
ムハマンドは出遅れではありません。

何しろ、信仰は山をも動かす、という人
ですから。

キリストは知りません。
早く死にすぎた。

でも、どちらかといえば出遅れではない
と思う。

世界を追求するよりも愛で世界を変える
ことを望んだから、そんなことを望むか
ら殺された。

出遅れた人たちは世界がどうなっている
か、まず知ろうとするんです。

 

ソシキ作りには『理念』が必要(後半)

個性強い子たちは中学で日本一になるという理念で繋がっている(テニスの王子様より)

  【続きです】

だから、まず成すべきことは、チームの
理念を作ること。この理念を共有できて
いれば、それぞれの個性を強みにチーム
は成長し、一つにまとまる。

この時大切なポイントが行動を伴わせる
こと。だから、理念と一緒に行動指針を
作る。例えば、人から感動を貰うんじゃ
なくて、人に感動を与える側になるとか
、熱意を持つとか、まあ、人間の能力に
大きな差はありませんからね。あるとす
れば、熱意の差。この行動指針が決まっ
たら、個人の目標を立てる。

例えば『全国中学生大会で優勝します』
と言ったって、自分たちに力がないのに
優勝、優勝、って、それってただの妄想
。目標がただの妄想にすり替わることが
結構あるんですよ。ワタクシなら目標設
定の持って行き方が『半歩先』。一歩じ
ゃなくて半歩先。

先ずは、目の前に現れた相手を倒す。

まず、地元の中学生大会で優勝する。次
に県とか道大会で優勝する。そして関東
大会とか東北・北海道大会などの地区大
会で優勝する。そして、勢いに乗ったと
ころで全国大会で優勝する。

まあ、手の届きそうな目標をクリアして
いけば、小さな達成の繰り返しが成功へ
の近道になる。『まずは小さな世界で一
番になる』そう思うんですけどねえ。

ソシキ作りには『理念』が必要(前半)

『大人数をまとめる為にキャプテンは何
をすればいいの?』と訊かれたことがあ
ります。
ワタクシ、中学で卓球部のキャプテン、
高校で卓球部の副キャプテン、大学で歯
学部卓球部のキャプテンを任されていま
した。
中学では同学年20人の中で選ばれた。
とは言っても、中学で卓球部に入るヤツ
ラはサボる連中が多く、帰宅部もかねて
いた。結局、3~4人の中から選ばれた。

高校では同学年が3人、その中で
副キャプテン。何も大したことはない。
大学では同学年が次々と辞めていき、残
ったのはワタクシだけ。そういう最後の
居残りのワタクシがキャプテン。

な~んだ、人がいなかっただけじゃん!
まあ、そういう訳ですけど。そんなワタ
クシに訊く方も訊く方だけど、それに答
えようというワタクシもワタクシだ。
まあ、でもせっかくの機会だからワタク
シの考え方を述べてみよう。

中学、大学で卓球部キャプテンを任された

ワタクシ、強いソシキを作るには弱みを
埋めるよりも強みを伸ばす方が活性化す
る思っています。まずは何を目的とする
ソシキか、まあいわゆる『理念』ってい
うヤツ。これを統一させていく。

理念の作り方ですが、自分たちだけが
儲かればいいや、得をすればいいやとか
そういう理念だったら、1回、2回はヒ
トがついて来てくれますが、まあ、その
うち離れていくんですよ。自分たちがや
ろうとしているコトを通しつつ、多くの
ヒトが幸せになれる。その結果として、
ビジネスの世界だったら、収益をもたら
す。そういう風な理念を作らなければい
けない。

まずは『理念』を作る

たとえば、今年、箱根駅伝で青山学院大
学が勝ったんだけど、青学の『理念』は
『箱根駅伝を通して、社会に役立つ人
材を育成する』これが理念。当然、勝っ
た負けたが大切なんだけど、根底にある
のは箱根駅伝はひとつの教育のツール。
当然、そのチームには毎年いろんな個性
のある子が入部して来ます。

例えば、〇の子もいれば、チョット尖っ
た子がいるかもしれない。同じ〇でも
黄色い〇の子がいるかもしれない。ある
いは小さな赤〇の子がいるかもしれない。

いろんな子が『理念』でつながっている

いろんな子がいるわけで、これらの子の
個性が強みであるならば、それを尊重し
ましょうってコトなんです。
お気ずきでしょうが、すべて理念で繋が
っているんですよ。
 

       【続く】

『左が軸足、右足がスピードコントロール』

小学校の運動会は左回り。左足が軸足。

北大の理学部に『左右のメカニズム』を
研究している竹内勇一先生と言う方がお
られて、その先生の語ってたお話です。

もともと40億年前には上も下も前後もな
かった。最初の生命の単細胞は丸い球体
のようなもので、前後もなかった。ウニ
が最初に口を進化させた生物の子孫。口
が出来て、やがて排出するための肛門が
出来た。するとエサを求めて動く生命に
背と腹が出来、前後が出来た。そしてそ
の副産物として、『左』『右』が出来た
。だから、『左右』は口と肛門という軸
が生まれたことで出来た『副産物』、つ
まりオマケだ。

左右はオマケ(オガワ工房)

最初の頃、生命体は目の前に現れるモノ
を食べていましたが、その後の生き物の
進化を考えると、自ら獲物を獲りに行く
生き物が有利に、左右を得て速く動くよ
うになった。それが例えば急にサカナに
なって、陸上に上がってワレワレになっ
た。左右があると、カラダを左右にしな
らせて速く進むようになります。

面白い話があります。『人には軸足とい
うものがあって、他方が利き足。利き足
はスピードコントロールする足のこと』

軸足が左の浅田真央ちゃん。安定感抜群。右足で蹴る。

ヒトの場合、軸足というのは、たいてい
左足。カラダの構造上、足のウラの大き
さを比べてみても、たいていの場合、ヒ
トは左足のウラの方が右よりも大きいん
です。
あとカラダの中で1番長い骨は大腿骨で、
左足の方が長くて重い。そうすると、左
右差を考えると、左足を軸足にした方が
カラダのバランスが安定するんですよ。

左足の方が長くて重く安定する。だから軸足。

たしかに小学校の運動会で走るトラック
は左回り。軸足を左にして右足で蹴ると
自然と左回りになってしまう。オリンピ
ックの競技も左回り。野球のベースラン
ニングも左回り。スピードスケートなん
てまさに左足を軸にして絵に描いたよう
に右足で蹴っている。

まあ、何を言いたいのかと言うと、『左
の軸足で安定感を求め、右の利き足でス
ピードコントロールする』ということだ

『土』は岩が砂になって、そこに栄養分が混じって出来る

NASAが捉えた火星の表面

「地球のすぐ」外側にある火星、上図は
NASAが捉えた火星の表面。一見、土の
ように見えますが、実はコレ、土とは言
えないんです。土が出来るまでには、ま
ず、岩が細かくなって砂になる。そこか
ら土に変化するために必要なものがあっ
て、それが栄養分。生命が生き続けるた
めの十分な栄養分を持って、初めて土と
呼べるんです。

砂に栄養分の混じったのが土 (オガワメモ)

今からおよそ46億年前に誕生した地球に
は、誕生から40億年以上、土と呼ばれる
ものはなく、ようやく、5億年前に土が
生まれたと考えられているんです。

6億年以上前、地球上には土はなかった

骨を持つセキツイ動物が海の中に現れた
のが約6億年前。その頃、陸地には岩は
あっても土はなかったということだ。

では、土はどうやって生まれたのかって
いう話になるのですが、実は地衣類とい
う生き物がいて、コレ、初期の土を作り
出したと言われている生物。海の中で誕
生した生命の中で最も初期に上陸した生
き物の1つです。コイツが活躍した。

地衣類

実はこの地衣類、2種類の生き物で、
藻類(そうるい)と菌類とが共存している
んです。菌類が酸性の物質を出して岩を
溶かすことで、ミネラルを吸収する。
その一方、そのミネラルの一部を使っ
て、初めて緑色の藻類が光合成をして、
糖分を作り出す。

不毛の大地に進出した地衣類は共同作業
によって、生き延びて来た。そして陸地
に栄養をもたらすことになる。

ワタクシ、これ、コケだと思っていまし
た。で、何億年もかけて進出した地衣類
もやがて死んでゆく。実はこの死骸こそ
土の材料。有機物の塊。岩が細かくなっ
た砂にこの有機物が混ざって、待望の土
になった。

地殻変動の大きい日本なんかは、洪水や
火山活動、地震なんかで土を1㎝作るのに
100~1000年程度で出来ます。
ところが、地殻変動の殆どない安定した
アフリカ大陸なんて、土1㎝作るのに数億
年もかかるんだってさ。

 

子供に夢を持たせる『T作り』

青山学院大学・駅伝部の原晋監督は多才

T作りという言葉があるんです。だいた
い、自分はこうなりたいんだという軸
を持ってる子ってそんなにいませんよ。
ある大学の先生が言ってたんけど、大
学生でも高校生でも1割もいないトカ。
学校生活が中心で、見える世界の狭い
若い子たちがホントにやりたいことを
見つけるのは難しいと思う。

そこで必要なのが『T作り』の考え方。
横軸は様々な知識や経験の習得(人間
関係、趣味など)。縦軸は人生の軸、
自分のやりたい事。まあ、バケツに水
を入れ続けたら、そのうち溢れて来る
感じです。いまは何をやるかと言うと
この横軸ですよ。

『T作り』(オガワ工房)

ここを太く、広く作ることから始めて
いく。文化でも、スポーツでも、芸術
でも政治、経済でも何でもいい。いろ
んな分野のコトを学ぶ。
すると、ある日突然、降って湧いてく
るものがあるっていう話なんです。
日本の教育って6・3・3で終わりって
ことになってるけど、教育ってここで
終わりじゃないんです。社会人になっ
ても勉強していく必要がある。ヒトに
よっては縦に1軸、2軸、3軸になること
もある。

横軸が一杯になると縦軸が増える(オガワアート)

青山学院大学の駅伝部の原晋監督なん
か駅伝部監督、大学教授、解説者、タ
レント、コメンテーターなどいっぱい
縦軸持ってるもんね。この『T作り』の
話、実は原晋監督がしゃべってた話なん
ですよ。

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