2022年 1月 の投稿一覧

「生物と無生物のあいだ」のウイルスの話

はやぶさ2

 

以前に、JAXAの「はやぶさ2」が小
惑星「りゅうぐう」へ行き、岩石の破片
を採ることに成功しました。

これ、何かウイルスの増殖のやり方に
似てるなぁと思いました。

ところで、生物学者福岡伸一さんの書い
た「生物と無生物のあいだ」という本が
あります。

そこにウイルスの話が載っていました。

それによると、ウイルスってのは大腸菌
をラグビーボールとすれば、パチンコ玉
くらいの大きさで、見た目は優れた幾何
学的美しさをもっていて、あるものは正
二十面体、あるものはマユ状のユニット
がらせん状になった構造体、あるものは
無人火星探査機のようなメカニカルの
構成、同じ種類のウイルスは全く同じ形
で、そこには大小や個性といったものが
一切ない。

ウイルスは栄養をとることもないし、
呼吸もしない。
CO2も出さなければ、老廃物も排泄
しない。

つまり、一切生物のような代謝を行わな
いのだ。

ここからがオモシロイ。

ウイルスは惑星に不時着するようにその
メカニカルな粒子を宿主となる細胞の表
面に付着させる。

その接着点から細胞の内部に向かって
自分のDNAを注入する。

宿主細胞は何も知らずにその外来DNAを
自分の一部だと勘違いして複製を行う一
方、DNA情報を元にせっせとウイルスの
部材をつくり出す。

細胞内でそれが再構成されて次々とウイ
ルスが生産される。

それら新たに作り出されたウイルスは、
間もなく細胞膜をハカイして一斉に外に
飛び出す。

で、福岡さんは「ウイルスは生物と無生
物のあいだを揺れ動く何者かである」と
結んでいた。

まぁ、ウイルスが生物であろうが無生物
であろうが、世の中たいして変わりませ
んが、無生物から生物ができた可能性が
あると考えると、なんともロマンのある
話だなぁと思いました。

カルテに「鈴木」さんの姓が多いぞ。

有名な「鈴木さん」

 

カルテを整理していると、患者さんの名
で「佐藤」という名字が一番多かった。

そして、次が「鈴木」さん。

まぁ、佐藤さんというのは何となくわか
る。

昔から、小学校でも中学校でも、アイツ
も佐藤、コイツも佐藤でした。

歴史で藤原氏の関係者はみんな佐藤さん。

でも、「鈴木」は何で?

で、歴史家の偉い先生がこんな話をして
いたことを思い出しました。

昔むかしの話になるのですが、1467年に
京都で始まった応仁の乱で、京都はボロ
ボロの焼け野原。

以後、荘園からの上がりや天皇家からの
補助金がなくなって、伊勢神宮では天照
大神を祭ってある伊勢神宮の神官の収入
も途絶えてしまいました。

で、これではイカン!ということで、
神官、特に御師といって参詣者の祈祷や
世話をする人たちが観光開発を始めたん
です。

まぁ、今でいう近畿日本ツーリストみた
いな事業です。

神官が開発業者になった。

伊勢神宮は天照大神を祭ってある、まぁ
民衆が群れるようなところじゃありま
せん。

デモ、それじゃあカネにならん。

で、民衆の巡礼によってお金を稼ごうと
したワケです。

そこで神官は全国を回って「伊勢神宮は
尊い場所ですよ。天皇家とのゆかりが
アレコレあるんですよ。神話はお腹がい
っぱいになるほどありますよ」などと
説いてまわった。

その説いて回った神官に鈴木の姓が多か
ったんです。

まぁ、観光業者がつくり出したキャンペ
ーンの副産物が鈴木の姓を全国に広めた
ってワケだ。

オミクロン株が増えてきた。

 

昨年の11月頃から、新型コロナウイルス
の新しい変異株、オミクロン株が世界中
で増えてきました。

この株の特徴は、強力な感染力。
この前まで猛威をふるっていたデルタ株
の感染力の3倍。

1人が10人に感染させるらしい。

何で強いかというと、オミクロンは鼻や
ノドの粘膜にへばり付き、そこで増殖し
て大量のウイルスが入った飛沫を周囲に
まき散らすためだとか。

が、しかし、ノドや鼻の粘膜にくっつき
やすいから、肺に入りにくくて、肺炎を
起こす危険性が低い。

だから重症になりにくいと専門家が言っ
ていた。

最近メディアによると、北海道でも1日
600人感染したとか。

「マスク」「手指消毒」「換気」「密対
策」、この基本セットをしっかりやらな
いとね。

うちのスタッフも3回目のワクチン行っ
てきましたよ、って。

ワタクシも昨日3回目のワクチンを打っ
てきました。

 

「4丁目プラザ」の思い出

4丁目プラザ

 

大通地区のファッションビル「4丁目
プラザ」。

ここが閉店することになりました。
築50年ぐらいデス。

ここは、ファッションだけでなく、文化
の集まる場所でした。

ワタクシも20代から通っていて、自分の
成長とともに欲しいものも変わったけど
、それでも4プラに来たら何か欲しいモ
ノがありました。

札幌冬季オリンピックがあったのが、
1972年。

その前は駅前通りに小さなお店が並んで
いたのですが、そこが全部ビルになった。

で、小さなお店は入居する場所が少なく
なった。

でもその辺りで店を開きたい。

まぁそれが、4プラにつながっていった
ワケだ。

1977年に1坪1万円で店を出せる「自由
市場」を設置。

これが「4プラホール」。
ここが文化の拠点になった。

 

オープン1周年の4プラホール

 

そして、地下街ポールタウンとオーロラ
タウンの交わるところに4丁目プラザが
誕生しました。

ワタクシも大学生の頃、長髪に頬のコケ
た怪しい恰好でちょくちょくその付近に
出没していました。

そして部活のない休日には、チャリンコ
で大通に向かい、4丁目プラザをブラブ
ラし、当時ポールタウンにあった旭屋書
店で暇をつぶしていました。

当時はバブルの風が吹き荒れていたので
、みんな金を使い、モノもよく売れてい
ました。

4丁目プラザはオシャレしたカップルが
デートするには格好の場所。

若者向けのいろんな店があった。

もう時効だから言いますけど、ワタクシ
の友人にとんでもないのがいて、週末の
金土日は3人の彼女と日替わりデート。

4丁目プラザでたまたま目撃して、「お
い!」と声をかけると、そいつはびっく
りして、「頼むから内緒にしておいてく
れよ。後で埋め合わせするから」と言っ
て・・・。

そういうことがたまにあった。
まるでドラマの世界だ。

そういうヤツに限って卒業すると意外と
イイ先生になっていくんだよね、若い頃
女で苦労してますから。

まぁ、ワタクシの中ではそんな思い入れ
のある4丁目プラザ。

 

 

 

「5」をとりたいのならここまでやらないといけないのか、と。

宇宙との交信(うわの空)

 

近所の公立中学校は、生徒が優秀なので
どうやらテストだけでは生徒間の差がつ
かないらしい。

これはある関係者のヒトが言ってた話デ
ス。

「5」をとりたいのなら、ここまでやれ
って。

まずテストで90点以上とることは最低
条件。

授業態度が悪いとダメ。提出物の期限を
守らないとダメ。提出物は先生に催促さ
れた時点で「未提出」扱い。

「女子定番、授業中のお手紙」「大あく
び」「私語」。

話しかけられた場合でも、答えたら同罪。

常に鉛筆を持ち、すぐにメモできる体勢
をとれているか。左手でノートを押さえ
ているか。

音読などの際には、周りよりも大きな声
で。

欠席は7日以内。

他教科の内職はご法度。

授業中に積極的に質問しているか?
簡単すぎる質問は逆にダメ。難しすぎて
もダメ。

「頬杖厳禁」。

先生の目を見ているか。見ていれば熱意
が伝わる。

あてられてすぐに「わかりません」は
ダメ。一応自分の考えを話すべし。

さらに部活で活躍し、生徒会活動も精力
的にしていれば尚イイ。

あと、「宇宙との交信」(うわの空)を
していないか。

窓の外の空や木々や野鳥を眺めて心の
洗濯をしていないか。

いやあ、キビシイなぁ。
いちばん伸びる時期にこう、押さえ込ま
れると、子供たちや、子供を心配する親
たちは中学受験にベクトルが向くハズだ。

大人のワタクシだって、逃げ出したくな
る。

高校受験への不安を煽ると、かなりの家
庭が無理してでも中学受験に心が動くの
もワカル。

実際、この辺の小学生、中学受験する子
多いし・・・。

ネット上の人格には身体がありません。

 

若い世代は、物心がついてから、人とつ
ながる関係はおしゃべりや手紙じゃなく
て、キーボードの方向に向かっています。

だから、生身の人との接触の経験が少な
くて、ただディスプレイ上の文字記号だ
けでつながっています。

生身の人間だったら他人に面と向かって
あまり攻撃的なことや侮辱的なことは
言えません。

言ったら最後、いきなり殴られるかもし
れませんからね。

まぁ、自分にカラダがあるということは
そういうこと。

殴られたら痛い。
だから言いたいことはあっても、目の前
の人を怒らせるようなことは言わないで
呑み込む。

でも、ネット上の人格には身体がありま
せん。

ネット上の自由な人格ってのは匿名を持
ってて、家族も、通っている学校も勤め
先も切り捨てることで成立しています。

だから、この自由な人格があまり活動的
になると、本体がそっちに移ってしまう。

バーチャルの方がホントになって、リア
ルの方がウソになってしまう。

すると、リアルの方がだんだん縮んでい
き、社会的にみたら仮死状態に。
それが引きこもりになって・・・。

そんな人格解離あちこちで起きていると
武道家の内田タツル氏は言っていた。

配られたカードが全部マイナスだったら・・・


       絵の方が、ただの「オマケ」

 

西原理恵子さんて、漫画家デス。

つっこみの字ばかりで、絵の方が「ただ
のオマケ」っていうスタイルの漫画を
描きます。

この人の書いた「この世でいちばん大事
なカネの話」って本があって、いいこと
が書いてありました。

この人の生い立ちって、けっこう不幸。

でもそれを全部ネタにして、大ブレイク 。

そして大逆転。

「お金がなくてののしりあう両親。借金
のために死んでしまった父親。学校をや
めさせられて、何もかも無くして、いら
れなくなった田舎。貧しさが何もかもダ
メにしてしまうようなあの場所には、何
があろうと絶対に帰りたくなかった。こ
の仕事で食べていくことができなかった
らまたあの場所に逆戻りだと思うから、
どんな仕事だって引き受けた。だから思
うのよ。

今、自分がいる場所が気に入らなかった
って、つらい思いをしている子だって、
”嫌だ”って気持ちがいつか必ず、きっと
自分の力になる。マイナスを味方につけ
なさい。

プラスばかりの人って、自分の居場所が
既に心地いいから、そこからなかなか歩
き出せなかったりする。だけど、たまた
ま配られたカードが全部マイナスだった
ら、それをいつまでも嘆いていたってし
ょうがない。ひっくり返してプラスにす
ることを考えなくっちゃ」

ホントにそうですね。

まぁ、プラスばかりだからっていい人生
になるとは限りません。

長いこと生きていけば、そういうことも
だんだんわかってくると思う。

女じゃありません、男デス!それに、「まふまふ」デス。

まふまふ

 

年末の紅白で、「まふまふ」という方が
「命に嫌われている」を熱唱していまし
た。

「まふまふ」って、若者からは圧倒的な
支持を集めていますが、高い年齢層には
ちんぷんかんぷん。

まふまふさん、歌う順番が来て、「イン
ターネットからやってきました、まふま
ふと申します」と自己紹介。

ワタクシ、「ん?誰だろう!」。

紅白歌合戦を見ていたある家庭で、60才
の母、「ぱほぱほって人、スゴイわね」。

89才の祖母、「ぱふぱふっていう女の子
、私たちにはようわからんけど、いい歌
歌いはるねぇ」。

93才の祖父、「このわふわふっていう娘
さん、いい歌歌うねぇ。白で出とるが
間違っとらんのか?」

女じゃありません、男デス!
それに、「まふまふ」デス。

それにしても、まふまふの澄んだ高音は
まるで女性の声帯だ。

大人になると女性の声の高さはほとんど
変わりませんが、男は甲状軟骨、いわゆ
るノドボトケのことですが、これが大き
くなって声帯も長く厚くなります。

まぁ、弦楽器の弦が長いと低い音が出て
、短いと高い音が出るのと一緒。

わたしも初めて聞いた名前ですから、
ネットで検索してみました。

「え~っと、何だっけ?まほまほ?」

「ん?」
「“まふまふ”ではありませんか?」
とネットから返事。

そうデシタ。

最近は「よみぃ」「ぱみゅぱみゅ」「み
ちょぱ」のように、SNSから取ってきた
ような名前が多いぞ。

うちのチビスケもうちの奥さんも、「ま
ふまふ」のことは何年も前から知ってい
たと言っておる。

紅白歌合戦は、「懐かしい人を見る番組
」だと思っていましたが、最近では「こ
の人誰?」ってのを知る番組になってし
まった。

 

塾への重課金=成績UPじゃあないということだ。

合格発表を見守る塾の先生たち

 

「塾に通わせてんのに、何で成績が
上がらないんだ!」とか、「毎月毎月
高い月謝払ってんのに、何で偏差値、
上がんないんですか?」

そういうクレームが親御さんから時々
あるようです。

でも、ちょっと考えてみればわかる。

塾にお金を払うというのは、成績を
買っているんじゃありません。

「偏差値1ポイントが10万円、点数5
点が20万円也」とか、そんなの売って
おりません。

売ってたら、若い頃のワタクシでも
買った。

等価交換じゃないんデス。

何にお金を払って何のサービスを受けて
いるかというと、「良い指導、良い教材
、そして良いカンキョウ」。

あくまでも、月何万円を払ってスーパー
スペシャリストの先生がする授業、優れ
た教材、自習室というカンキョウ、そう
いったものを買っているんデス。

まぁ、そのへんのところを誤解されてる
方が時々おられる。

まぁ、塾の方は「成績UPのお手伝いは
します」とは言えるけど、成績を上げま
すとは口が裂けても言えない。

あくまでも成績をあげるためのお手伝い
ですから。

勉強自体は誰がするの、っていう話にな
ると、教材を開いて問題読んで解いたり
するのは、生徒。

成績UPはそれをしないと残念ながら出
来ません。

優れた授業とそれに基づいた修行、鍛錬。

特に修行、鍛錬なんかお金を出しても
買えない。

それは、生徒が自分の手を使って、目を
使って、耳を使って、耳と耳の間にある
ところをフル回転させて、反復練習する
モノ。

まぁ、塾への重課金=成績UPということ
じゃあないということだ。

歯科ユニットを入れ替えた。

取り替え作業中

 

年末~年始にかけて、治療室の一番奥に
あるユニットを入れ替えました。
ちょっと新しい中古ユニットに。

異変に気付いたのは、半年くらい前。

体重の重い人がユニットに寝て、背もた
れを起こそうとすると、「んぎゅ!んぎ
ゅ!」とユニットのモーターが一生ケン
メイ患者さんを持ち上げようとしている
のがわかるんです。

「モーターきつそうだなぁ。もうそんな
に頑張らなくてもいいんだよ。」

何年もつきあっていると、何となくワカ
ル。

もう何台も取り替えてきましたから。

それで、取り替えることに。

当日は業者さん二人が介護用のレンタカ
ーを借りて、歯科ユニットを積んで来ら
れた。超ヘビー級。

そして古いのを積んで持って帰った。

長い間ご苦労様でした。

 

新しく設置した。

 

この歯科ユニット、新品で買えば普通の
ベンツ1台分の値段。

でも、ちょっと新しい、程度のいい中古
品なので、リーズナブルな値段で譲って
もらいました。

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