2017年 5月 の投稿一覧

最近の歯科国家試験事情

歯科医師会の広報誌を見ていたら、広告に歯科医師の予備校講師の募集が出てました。

これは、歯科国家試験を受ける人を対象とした講師です。

最近の歯科国家試験は難しくて、合格率が60~70%。

大学によっては30%というところもあります。

予備校も人手不足です。

最近母校H大(仮名)の6年生に話を聞いたところ、今までは国家試験対策は「そんなの自分で勉強せい!」ということで大学側は何もしていなかった。

だけど最近では不合格になる学生が複数出てきたこともあり、これじゃあイカンなということで、「もっとしっかり勉強せい!」と模擬試験を受けさせているそうです。

ムカシはなかったのですが、”爆弾問題”というのがあって、これを落としたら他の問題がいくらできても落ちるらしいのです。

あくまでも聞いた話ですので・・・。

偉人たちの発想

ユダヤ人には、映画のスピルバーグ監督やビル・ゲイツ、アインシュタインなど、世界を動かした人がたくさんいます。

日本にいるとマヒしてわからないのですが、何が起こるかわからない世界でお手本になるのは、ユダヤ人や華僑の生き方。

彼らは特定の社会のワク組みの中で通用する技術や、学歴ではなく、世界中どこへ行っても役立つ力を身につけるという発想があります。

彼らの教育の基本は2つ。

1つ目は、手に職を持つこと。

もうひとつは、考え抜く力を磨くこと。

さらに彼らはネットワークを大切にします。

自分のまわりにネットワークを作りたければ、まず自分が与えること。

そのためにはヒトに与えるものを持っていなければなりません。

まぁしっかり勉強して、他人に奪われない知恵とスキルを身につけなさい、ということデス。

虫歯の虫の正体は?

ムシバキンマン(アンパンマンシリーズより)虫歯になることを「虫が食う」と言います。

子どもはそれを信じるかもしれませんが、大人は決して信じてはいけません。

デンプンや糖を含む食べ物のカスが歯につくと、歯垢になります。

そこに細菌が住みつく。

歯垢を400倍くらいのケンビ鏡で見たら、細菌がウヨウヨ動き回っているのが見えます。

この細菌、活動すると乳酸を出します。

この乳酸が歯の表面のエナメル質を溶かすのです。

そして次にその下のゾウゲ質をも溶かして・・・。

このようにして細菌は歯をどんどん溶かしていきます。

虫が直接歯を食べているわけではありません。

虫歯の正体は細菌なのです。

運動会が雨で中止に!

近くの〇山小学校(仮名)では、先週土曜日の運動会は雨で中止に。

そして順延になった翌日の日曜日は、朝はできたものの、お昼前に大雨が降って中断。

続きは火曜日の午前中に・・・・。

皆さん、お天気に振り回されてドッとお疲れのようでした。

ところで、運動会の延期や中止を決めるのは、学校職員の会議。

最後に校長先生が決断。

雨が降るか降らないか微妙な時には、学校はとりあえず決行する予定で準備を進めます。

当日の朝の天気やその日の天気予報で判断し、朝5~6時半頃に各家庭にメールが届きます。

基本的には学校側は当日決行を望んでおり、なるべく中止は避けたいと思っています。

というのも、後々の授業や行事にエイキョウが出るし、はるばる遠方から観に来られる祖父母の皆さんがいらっしゃること、共働きの多いこのご時世などを考慮してのこと。

翌週に延期といったことはぜひ避けたい。

翌週になると下の子の運動会と重なることもあるかもしれないし・・・。

というわけで雨の中を運動会に行かれた皆さん、ホントウにお疲れ様でした。

薬用歯ミガキで歯周病を治せる?

歯肉の腫れ、出血、むずかゆさを感じたら、歯周病の初期の症状です。

この時皆さん考えるのが、歯周病予防を謳った薬用歯ミガキのこと。

コレ、予防薬であって治療薬ではありません。

原因の歯周ポケット内のバイオフィルムは強力にくっついている場合が多く、ドクターや歯科衛生士が専用の器具を使わなければ取れないのです。

薬用歯ミガキで一時的に症状が緩和しても、残念ながらそれは歯周病が治ったワケではありません。

それを誤解して、手遅れになるまで歯周病を進行させる人が実は多いのです。

薬用歯ミガキは「医薬部外品」。

医薬品とは違って、厳密な臨床試験による効果の立証はギムづけられておりません。

まぁ、入浴剤や栄養ドリンクと同じレベルの効果と考えて下さい。

歯肉炎の段階で適切な治療を受ければ、健康な状態に一歩でも二歩でも近づけるのデス。

骨貯金

骨は歯を支えるモノ。

歯周病治療するにあたって、その骨を抜きにして語れません。

もともとヒトは350本の骨を持って生まれますが、成人すると206本になります。

骨は重そうにみえますが、実は体重の20%程度。

その骨、大きく分けて2つの成分でできていて、鉄筋コンクリートに例えたら、鉄筋のようにしなやかな部分がコラーゲン。

そこに硬いカルシウムやリンといったミネラル成分がコンクリートのようにくっついて、硬さとしなやかさを兼ね備えるのです。

でも年を重ねるにつれてコンクリートにあたるカルシウムやリンがだんだん減ってきて(男性では60才位~、女性は45才位~)、その結果骨はだんだん弱くなっていくのです。

よく骨密度がどうのこうのと言いますが、骨密度っていうのは、骨を構成するカルシウムやリンなどのミネラル成分がどれくらい詰まっているかということ。

詰まっていれば骨が強くなり、スカスカになると弱くなるのです。

じゃあどうすればいい?若いうちにたくさん骨をつくって貯金しておくことです。

まぁ、若い時からカルシウムやビタミンDの多い食事をとって、お日様のもとで適度の運動をしておけば骨貯金ができるのです。

NHK高校講座

生物の八田亜矢子、東京アバンギャルドの皆さん一年くらい前でしょうか、お昼休みにNHKのEテレ(教育テレビ)をつけていたら、高校講座なるものをやっていました。

ボ~ッと眺めていると、意外とおもしろい。

この講座は、通信高校の学生向けにつくられたもの。

調べてみると、以前は講師とタレントが説明役と聞き役を分担していました。

その後だんだん有名タレントが増えてきて、5,6年前から素人とタレントのみ、最後に少しだけ講師が登場する形式に変わりました。

場合によっては講師は全く出演しない講座も登場しました。

英語ではお笑い芸人の渡辺直美やトレンディエンジェル、生物ではタレントの八田亜矢子、お笑い芸人の東京アバンギャルド、地学ではモデルの垣内彩未、日本史ではAKB等々。

まぁ、数年前に製作された作品を繰り返し放送しています。

この高校講座、お笑い芸人やきれいなお姉さんがわかりやすく説明してくれるので、通信生だけじゃなくおっさん達にも、まぁまぁ人気があるようです。

教科書にあるたった1行の文。

教科書の中にあるたった1行の文、これ、深いんだろうなとよく思います。

高校生の時に習う、微分・積分。

あれ、17世紀の中世ヨーロッパで発明されました。

中世までは神が世界をつくったと信じられていました。

でも実はそうではなくて、どうやら違うやり方でつくられたのだとわかってきたのです。

そして、その動きをどうしたら発見できるのかを知りたくなって、何とか世界を止めてみたいという切実な思いから考え出された概念、それが微分・積分。

受験勉強では微分・積分の問題を操作的に解くことばかりが強調されていますが、実はその理論の背景を理解することが大切。

他の教科も同じ。

例えば、「細胞の中のミトコンドリアはエネルギーを生産しています」という理科の教科書にある文。

このたった1行の文には、100年以上の歴史が詰まっています。

いろんな知りたがり屋さんの「ぜひ知りたい」という切実な思いがココに詰まっているのです。

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