犬やネコは、ケガをすると傷口をしきりに
ペロペロなめます。
これは、動物が傷や病気を自力で治療、
予防する本能的な知恵のひとつ。
人間も含めて、動物のだ液には抗菌作用
のある微生物や様々な酵素、傷を治す
抗体が含まれています。
たとえば、「リゾチーム」という酵素は
細胞の修復と止血に働き、傷の治りを
早くします。
また、「免疫グロブリン」という抗体
タンパク質は、細菌が細胞にとりつく
のを阻止してくれるのです。
人でも口の中の切り傷は、他の部位の
傷よりもすぐ治ります。
赤ちゃんや幼児は、顔をぶつけたり
口の中を切ったりして傷をつくります
が、お母さんがあわてて歯医者さんに
連れてきた瞬間にもう傷は治りかけて
いて、ワレワレ何もすることがないこ
ともよくあります。
「何もしなくても大丈夫ですよ」と
言うのですが、お母さんにしてみれば
せっかく我が子を連れてきたので、
何か処置をしてもらって安心したい。
そのまま帰そうとすると、「えっ!
何もしないんですか?」というような
目をされているので、とりあえず消毒
をします。
痛み止めを出すこともあります。
夜、急に痛みが出ることがあります
ので。
状態によっては抗生物質を出します。
でもほとんどの場合、必要ありません。
何かあったら、ということで出して
おきます。
お母さん方、これで安心されるよう
です。
ぶつけた時に大泣きしてツバがしっ
かり出ていれば、まぁ、大丈夫な
ものです。
何もしなくてもカラダは一生ケンメイ
治そうとしているんデス。
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