塾への重課金=成績UPじゃあないということだ。

合格発表を見守る塾の先生たち

 

「塾に通わせてんのに、何で成績が
上がらないんだ!」とか、「毎月毎月
高い月謝払ってんのに、何で偏差値、
上がんないんですか?」

そういうクレームが親御さんから時々
あるようです。

でも、ちょっと考えてみればわかる。

塾にお金を払うというのは、成績を
買っているんじゃありません。

「偏差値1ポイントが10万円、点数5
点が20万円也」とか、そんなの売って
おりません。

売ってたら、若い頃のワタクシでも
買った。

等価交換じゃないんデス。

何にお金を払って何のサービスを受けて
いるかというと、「良い指導、良い教材
、そして良いカンキョウ」。

あくまでも、月何万円を払ってスーパー
スペシャリストの先生がする授業、優れ
た教材、自習室というカンキョウ、そう
いったものを買っているんデス。

まぁ、そのへんのところを誤解されてる
方が時々おられる。

まぁ、塾の方は「成績UPのお手伝いは
します」とは言えるけど、成績を上げま
すとは口が裂けても言えない。

あくまでも成績をあげるためのお手伝い
ですから。

勉強自体は誰がするの、っていう話にな
ると、教材を開いて問題読んで解いたり
するのは、生徒。

成績UPはそれをしないと残念ながら出
来ません。

優れた授業とそれに基づいた修行、鍛錬。

特に修行、鍛錬なんかお金を出しても
買えない。

それは、生徒が自分の手を使って、目を
使って、耳を使って、耳と耳の間にある
ところをフル回転させて、反復練習する
モノ。

まぁ、塾への重課金=成績UPということ
じゃあないということだ。

歯科ユニットを入れ替えた。

取り替え作業中

 

年末~年始にかけて、治療室の一番奥に
あるユニットを入れ替えました。
ちょっと新しい中古ユニットに。

異変に気付いたのは、半年くらい前。

体重の重い人がユニットに寝て、背もた
れを起こそうとすると、「んぎゅ!んぎ
ゅ!」とユニットのモーターが一生ケン
メイ患者さんを持ち上げようとしている
のがわかるんです。

「モーターきつそうだなぁ。もうそんな
に頑張らなくてもいいんだよ。」

何年もつきあっていると、何となくワカ
ル。

もう何台も取り替えてきましたから。

それで、取り替えることに。

当日は業者さん二人が介護用のレンタカ
ーを借りて、歯科ユニットを積んで来ら
れた。超ヘビー級。

そして古いのを積んで持って帰った。

長い間ご苦労様でした。

 

新しく設置した。

 

この歯科ユニット、新品で買えば普通の
ベンツ1台分の値段。

でも、ちょっと新しい、程度のいい中古
品なので、リーズナブルな値段で譲って
もらいました。

子どもは3つの顔を持つ?

 

朝、まるやまファミリー歯科に歩いて
向かっていると、ちょうど小学生の集団
に出くわします。

彼らチビッコたち、おしゃべりしながら
登校中。

ところで、子どもには3つの顔ってのが
あります。

一つは家顔、もう一つは外顔、そして
最後のひとつは集団顔。

3つの顔のうちで一番怖いのが、仲間と
一緒の時の集団顔。

一人だとおとなしい子どもでも、集団に
なると怖いもの知らずになります。

そういう時には 子どもの友達を見れば
、自分の子のホントの顔が見られます。

その時の友達が 親から見て望ましい子
なら、たとえ家でどんなに反抗的な我が
子でも、心配ご無用デス。

短所が長所になったV字ジャンプ


    V字ジャンプ

 

ジャンプの話なのですが、昔スウェーデ
ンに脚の不自由なスキー・ジャンパーが
いました。

当時、世界では両足をそろえると遠くに
飛べると信じられていました。

だがしかし、そのスウェーデンの選手、
脚が悪いもんだから両脚をそろえること
ができない。

どうしても脚が開いてしまう。

それでみんなに格好悪いヤツだと思われ
ていました。

ところが、彼は誰よりも遠くへ飛べる
のです。

世界を驚かせたフィンランドの王者、
あのニッカネンにも飛行キョリでは負け
ませんでした。

「格好は悪いけど、遠くへ飛べる。」
V字ジャンプの始まりです。

みんなが気づきました。
V字の方が遠くへ飛べる。

それ以来、空中で両脚をそろえジャンパ
ーはいなくなりました。

短所と長所は背中あわせ。

これは、短所が偶然にも長所になった話
です。

短所だけを見ていると大事な長所が見え
なくなるのデス。

女性ホルモンが長生きの秘訣?

 

患者さんの問診表を見ていると、男性の
方が女性より血管系の疾患(例えば心筋
コウソクとか脳卒中とか高血圧)が多い
なぁと思う。

でも年齢が上がってくると、気のせいか
女性にも血管系の疾患が増えてくる・・。

病気の中には発症の確立に男と女で差の
あるものがあって、それが例えば血管系
のもの(上記)。

特にこれらは動脈硬化と密接な関係があ
ります。

年をとればカラダも消耗品なので、だん
だんあちこちにガタが出てきます。

生命体ができて初めの頃は、メスだけの
無性生殖(メスだけで子孫をつくる仕組
み)。

ずっとクローンばかり作ってきました。

でもカンキョウが変化して、それらも生
き残れなくなった。

するとメスはオスをつくり出して、有性
生殖活動を始めた。

するといろんなのが次から次に出て来て
、まぁ多様性ですが、カンキョウの変化
に対応できるのが生き残った。

だから生命ができて今までの3分の2の
期間はメスだけ。

あとの3分の1の期間にオスが出現した。

メスのカラダは精密に作られているので
すが、オスの方は、どちらかというと
粗雑品。

だから女性ホルモンのようないいモノを
オスは持ち合わせておりません。

実際、女性ホルモンは血管を拡張したり
、血液中のコレステロールを減らしたり
、血液を固まりにくくする作用がありま
す。

だから血管が詰まるような病気が男性よ
りも少ない。

その他、女性ホルモンは骨を強くする
作用を持っているので、骨粗しょう症を
予防し、尿酸を減らしてくれるので痛風
の発症も予防してくれる。

でも妊娠可能期間が過ぎると、女性ホル
モンは急激に分泌されなくなるので、
血管系の疾患が増えてくる。

女性が子供を産み育てるという、人類に
とって根本的な役割を、女性ホルモンが
担っているのだ。

だから、簡単に死ぬわけにはいかない。

女性が長寿なのも、その貯金がものを
いっているのかもしれません。

赤血球の核に再生のヒントがあった!

オガワメモ①

 

血液で驚くべき能力を手に入れた生物が
います。

それが、川や沼に生息している両生類の
イモリ。

このイモリ、たとえ足を切断してもそっ
くりそのまま生えてくる。

これが、イモリなどごく一部の生物が
持つ再生能力。

脳や目や心臓の一部まで完璧に再生でき
、しかも生涯を通じて何度でも再生可能。

どうやら、赤血球が核を持つことで、遺
伝子情報を使って何か再生因子を供給し
ていることが最近の研究でわかってきま
した。

何かの原因でイモリの足が切断されると
、5日間くらいでヒフが伸びて傷口が
閉じる。

すると、その傷口に赤血球が集まってき
て、赤血球の核が糸状のものを出します。

実はコレがイモリの再生に関わる特殊な
タンパク質。

赤血球の核がこれを出現させて、再生の
スイッチを入れるんです。

傷口に再生のスイッチが入ると、再生芽
という再生させるための芽のようなもの
が出現。

これが活発に細胞分裂し、足が再生され
てゆく。

オガワメモ②

 

昔、学校で、赤血球は酸素を運搬する
キノウしかないと教わりましたが、両生
類のトカゲのように、赤血球の中に核を
持つと話は一気に違う文脈になってしま
う。

まぁ、カラダを治すという点では赤血球
の中に核を持ったイモリの方が優れてい
るわけだけど、赤血球の中から核を捨て
た人間は、核を捨てた分酸素を多く、早
く運べるようになったから、こんなに優
れた頭脳を手に入れたのだ。

どっちがいいんだろう。

もし人間が赤血球中の核を捨てないで
再生能力も手に入れたとします。

時間がかかっても失われた腕の1本でも
治ると思ったら、リハビリでも何でも
頑張れるんじゃないかな。

 

双子兄弟の「向き、不向きを勝手に決めつけないでくれ!」の話

「二月の勝者」の海斗君と陸斗君

 

中学受験「二月の勝者」というドラマを
見ていたら、双子の兄弟の兄、上杉海斗
君が母親に「向き、不向きを勝手に決め
つけないでくれ!いつになったら、自分
でやりたいことを決めさせてくれるの?
」と涙ながらに訴えるシーンがありまし
た。

「算数のちょっとできる弟の陸斗は、
開成中を目指せ!数学のちょっと苦手な
兄の海斗はスポーツ系に進め!」と母親
は勝手に決めつけていたんデス。

一卵性双生児の場合には、こういう風に
二人の行き先が違うことはよくあります。

一卵性なら本質的には同じ遺伝子を持っ
ているはずなのに、行き先が変わってく
るってどういうこと?

双子の家庭の場合は見た目が同じなので
、何よりもそれぞれ個性を重視すること
が大切になってくる。

見た目がまったく同じでも、それぞれは
一人一人の人間だから、二人で1つじゃ
なくて、一人一人として扱ってほしい。

だから親はそれぞれの個性を大事に育て
ていくという気持ちが強くなる。

すると、ちょっとした違いに注目しがち。

例えば髪型をちょっと変えてみたり、服
装を派手に変えてみたり、まぁそういう
ところに目が行きがちになる。

すると、違いに注目するクセがつく。

で、兄が算数がちょっとできないと、
「この子はスポーツ系が向いている」、
弟がちょっと算数できると「この子は勉
強系が向いている」と思い込まされて育
つようになるのだ。

でも、これ、どこか間違ってない?

10才くらいの時点で「テストの点数=実
力」とみなすのは、ちょっと危険。

テストの点数は実力そのものではないも
の。

だって、先生がツルカメ算を教えて同じ
ように理解したように見えても、ある子
はカメがカブトムシになっただけで解け
なくなるし、カメを教えただけで速さの
問題に応用できる子もいるワケ。

まぁ、こういうのが本来の能力、実力。

その部分をしっかり評価しなくてはなら
ないのに、この母さん、ほんの数か月間
のテストの点数だけでその子の能力を評
価してしまった。

だから「向き、不向きを勝手に決めつけ
ないでくれ。僕にもチャレンジしたい中
学はあるんだ!」ということになる。

だいたい、一卵性双生児には本来、大き
な能力の差などないのだ。

親の言うがままに受験して落っこちたら
、一生親が恨まれます。

「ざまぁみやがれ、落ちたのは親のせい
だ」と。

落っこちようが受かろうが、最後は本人
の意志を尊重してあげないとね。

 

第3の手と呼ばれる舌は進化してきた。

キリン

 

歯の治療をしていると、口の中に舌が
見えます。

この舌、口の中を自由自在に動き回る。

探針が少しでも触れると、舌はビックリ
して逃げます。
まるで意志を持っているかのように。

そりゃあそうです。

ワレワレの祖先の舌は、昔むかし、手の
役割をしていたのですから。

実は舌って、キリンやカメレオンにとっ
て、捕獲するための道具です。

キリンは30センチ以上のうねる舌で葉っ
ぱを根こそぎ引きちぎる。

カメレオンは時速90キロの伸びる舌で
弓矢のように、狙ったムシを捕獲スル。

カメレオン

 

まぁ、彼らの舌は、いわば手の代わり。
ノドから出た手。

発生をみたら、舌は手や足と同じ、体節
というところから発生する。

つまり舌は自在に動かせる手足と同じ
成り立ちをしています。

ワレワレの祖先がまだ海にいた頃、海水
を吸い込むと同時にエサを吸い込むこと
ができました。

でも、陸上に上がるようになると、エサ
そのものを捕らえて口の中に送ったり、
ノドの奥に送る器官が必要になった。

そうやってできたのが、舌。
そもそも魚は舌を持っていません。

そのうちヒトは直立二足歩行するように
なります。

四足歩行の頃は、舌は横長。
前後の動きしかできません。

チンパンジー(オガワメモ①)

 

二本足になると、徐々にアゴが短くなり
、スペースの関係上、舌の形が丸くなっ
て、舌は上下の運動ができるようになり
ました。

ヒト(オガワメモ②)

 

そうやって獲得した能力が、話し言葉。

いろんな音を出せるようになったから
です。

舌が丸くなかったら言葉ができにくいの
で、文明がこれほど発展していないんじ
ゃないかな。

 

 

 

「ダーウィンが来た」とか「ワイルドライフ」を好んで観ている子供たちは・・。

にらむサル

 

先日「ダーウィンが来た」という番組を
見ていたら、あるサルがじっと別のサル
の顔をにらみつけていました。

何考えてるんだろう?

強いサルが相手をじっと見つめるのは、
どうやら威嚇のようです。

相手を見つめるのは強いサルの特権で、
強いサルが威嚇の表情をして、弱いサル
がニャッと笑いを浮かべた瞬間、勝負
あった。

「私はあなたに敵意はありませんよ」
っていうイシを示すらしい。

ニャッと笑うサル

 

確か、「ヒューマニエンス」という番組
でも、「顔」というテーマでそんな話を
していた。

ホントにそうだなぁと思いました。

例えば、マンガのドラえもん。

ジャイアンが「文句あっか!」とドラえ
もんやのび太の顔をじっとにらみつける
と、この二人が冷や汗をかいてニャッと
する場面によく出くわします。

にらむジャイアン

 

これは、「いやあ、その~、ジャイアン
の言う通りにします。敵意はありません
よ。服従します」というジェスチャー。

そこにおいしいケーキがあれば、ジャイ
アンは独占して食べてしまう。

そこではケンカは起こりません。

それどころか、ケーキを間に置いてじっ
と見つめ合うことなんか、絶対に起こら
ない。

動物の世界では、負けた者、弱い者は
立ち去るのです。
つまり、退場。

BSの「ワイルドライフ」とか「ダーウィ
ンが来た」を見ていると、動物たちは
よくそんな姿を見せてくれる。

子ども達はこういう番組を小さい頃から
よく見ていれば、いろんなことがそこか
ら学べるのになぁと思う。

そんな子たちが、天才君に成長していく
のだ。

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