便溶液を使った便移植のコト。

便移植

 

ワタクシは歯医者なので、口の中の細菌
と日々闘っています。

口の中はカラダの入り口。
逆に、カラダの出口は大腸に続く肛門。

ココも、細菌がゴロゴロいます。

知人から「オレ、よくお腹こわすんだよ
なぁ」と聞いたことがあります。

これは、消化器内科の分野。

正常なヒトの大腸の中は腸内細菌がアレ
コレあって、いいバランスが保たれてい
ます。

ところが、お腹をよくこわす人の腸内細
菌はある特定の細菌がほとんどを占めて
いて、多様性が失われていることがワカ
っています。

最近の研究では、腸内細菌の多様性に
戻すことが治療につながってきました。

どうやるかというと、健康な人の便を
使う。

便の中には生きた腸内細菌が混ざってい
て、そこから腸内細菌の抽出された便溶
液をつくる。

で、患者さんの乱れた腸内細菌を抗生物
質で一度リセットして、肛門から内視鏡
で便溶液を入れる。

これを便移植療法というのですが、患者
さんの70%くらいに症状の改善が見られ
たとか。

まぁ、便溶液を移植するというビックリ
するような治療法ですが、大腸の中は
単純に考えれば、カラダの外側。

ヒトをチクワに例えたら、穴の開いてい
る管が口とか胃、小腸、大腸、肛門。

だから大腸の管内はカラダの外側。
(ちなみにカラダの中はチクワに例えた
ら身の部分)。

だから直接カラダの中をいじらずに、腸
内細菌を入れ替えてあげるというやり方
です。

完璧な治療っていうわけじゃなくて、
合わない方もいます。

フツー、便って捨ててしまうものだし、
不潔なモノ。

だけどそれは特定の患者さんにとっては
特効薬になる、宝物みたいなものなんで
す。

だって、パンダの赤ちゃんは離乳の時、
母親のフンを食べますもの。

多くの動物が誰から教わることなく、食
フンによって腸内細菌が移動する。

まぁ、それを肛門から移動させてやるっ
ていう考え方なんデス。

ブログ一覧