医学部生はもちろん、歯学部生も解剖実
習をします。大学3年生の時に。
で、ワタクシ、解剖しててとても驚いた
ことがあります。
それは、ヒトのカラダが何と重いのかと
いうこと。
脚は片方だけでも、10キロ以上はありま
した。
一見軽そうな腕でも、4~5キロは
あった。
まぁ、カラダを構成する「部品」は、
それぞれかなりの重量を持っています。
日頃自分の「部品」の重さを自覚するこ
とはほとんどありません。
こんなに重いのを毎日、持ち運んでいる
のに。
頭や手足は、肩や背中、お尻の大きな
筋肉で支えているので、重さを感じない
んです。
まぁ、子どもを抱っこする方が、肩車す
るより重いと感じますもんね。
以前、ある宇宙飛行士が地球に帰還直後
、「私はスーツを脱ごうとして頭を前に
傾けた瞬間、首と背筋で頭の重さを支え
るのを忘れ、前のめりになり、頭を地面
に強打しそうになりました。」と言って
いた。
宇宙空間では筋肉を使わないので、筋力
が落ちる。
地球へ帰還した途端、重力の洗礼を受け
て、重い頭は前下方に落ちちゃったって
ワケです。
確かに地球に帰還した直後、宇宙飛行士
の皆さんには全員、クルマ椅子が用意さ
れていますもんね。
脚の筋力が弱って歩けないのでしょう。
どおりで、宇宙空間で宇宙飛行士が筋ト
レを怠らないワケだ。