目の周りがパンダになった時。

パンダ

 

以前、雪道で油断して転んで、おでこを
打撲してタンコブができて、おまけに上
の前歯をぶつけて上口唇も裂けて出血し
て、あわてて歯医者に来たという患者さ
んがおられました。

歯の領域では、レントゲンを撮って確認。

上口唇などの表面の傷はそのうち治る。
ちょっとした歯の脱臼も放っておけば
治る。

たまに歯ズイが死んで感染して、という
ことはありますが、その時には抗生物質
を出すこともあります。

普段は、経過観察。

ホントに怖いのは、「頭蓋骨の中」の
出血。

今検査して頭の中に出血がなくても、後
にジワジワと出血することがあるからで
す。

歯医者よりも先ず医者にかかった方が
いい。
歯医者はその次。

で、「おでこにタンコブができて、翌日
目の周りがパンダのように紫になった!
もしかして目も打撲したかも」と心配な
さる方もいます。

タンコブっていうのは、打撲後に頭皮の
中の細い血管が破れて、血液が溜まった
状態。

で、頭蓋骨が頭皮の下にあるから、溜ま
った血液が内側に広がらずに外側に広が
って、ヒフが膨らんでこれがタンコブに
なる。

また、パンダの目になるのは、皮フの下
に溜まった血液が移動して起こる現象で
、珍しいものではありません。

オデコにあった血液が重力によって下に
下りて来たダケ。

フツーは自然に色が薄くなり、そのうち
吸収されて治ります。

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