「望・聞・問・切」

しっかり観察します

 

診療室に入って来られる患者さんは、カ
ラダの調子や口の中の調子がいつも同じ
とは限りません。

待合室におられる時も、ユニットに座っ
ておられる時も、ちょくちょく観察する
ようにしています。

これは、大学の学生時代、「患者さんを
みる時は常に注意せよ。昨日と今日で決
して同じだと思うな!」「さっきと今で
は同じ状態ではないと心得よ!」と上の
先生に徹底的に仕込まれたから。

おやっ?

これって、甲賀忍術書に書いてある「四
知の伝」の「望」のことじゃないかと
思いました。

「四知」というのは、「望・聞・問・
切」の4つ。

「望」は、その人の風体、衣装と行動を
眺めることです。

何も言わずにただ眺め観察し、それで人
物を知ること。

ちなみに、「聞」は聞き取り調査「あの
人はどんな人ですか」と聞き合わせて、
人物を知ります。

「問」は、本人に質問してどんな人物か
確かめます。

そして最後の「切」は、その人の行動を
試してみて、心の隠れたところを知るの
です。

例えば、女に弱いかどうか知りたいなら
女を近づけてみます。
金に弱いと思ったら、金で釣られるか
確かめてみます。

ヒトは口で言っていることよりも、行動
を見たほうがよくわかることがあります。

美人の目の数値化

 

今日は、歯じゃなくて美人の目の話です。

江戸美人の目は横幅を要求されました
が、パッチリ縦に開いている必要はあり
ませんでした。

ところが明治になって、鎖国が終わって
西洋の美人写真が入るようになると、日
本でもなんと、目の面積が大きいのが美
人ということになりました。

ここで天才医師が現れる。
内田孝蔵という医師。

この人、ドイツに留学して、当時世界
最高の外科学に触れた。

そしてたまたまこの男が関東大震災(大
正12年)に遭う。

顔面ヤケドの患者の皮ふの引きつりを
メスで治療するうちに、なんと、テクニ
ックが向上。

そして、目頭をWやZ字状に切開して
目を大きくする美容整形法を確立。

で、この先生、「美人の目の数値化」を
試みた。

まず、美人スターの写真集を集めて解析。

一般人の目はタテ(6~9)×ヨコ(24~28)㍉。
美人スターの目は、タテ(11~14)×ヨコ
(32~36)㍉。

美人スターの目は一般人より、なんと
タテ5㍉、ヨコ8㍉も大きかったのです。

ワタクシも物好きなので、目の大きさを
貼り絵に描いて測ってみたら、美人スタ
ーの目の面積は少なくとも一般人の3倍
はあった。

しかし、ワタクシのように目が極細で
ショボく、面積の極めて小さい人には
いい点もある。

目にゴミが入らない、目が疲れない。

うちの奥さんはお目々パッチリで、昔、
「瞳が飛び込んでくる」と言われたら
しい。

ワタクシはきっとないものねだりに違い
ない。

フォッサマグナの中で暮らしていた。

日本地図(この辺がフォッサマグナ地域)

 

うちのスタッフの一人が、生まれは新潟
、育ちは東京、そして今札幌と言ってお
りました。

新潟→東京。

フ~ン、待てよ。
その辺は昔、日本列島が凹んでいたフォ
ッサマグナの中じゃないか。

そういえば、日本列島はもともとアジア
大陸の一部。

今から2000万年前にマグマの対流のエイ
キョウで日本列島が大陸から引き離され
、さらに2つの島に分かれた。

その間にできた大きな溝のことをフォッ
サマグナ(大地溝帯)というんですが、
その溝が埋め立てられて日本の形の基礎
ができたんです。

 

オガワメモ①

 

もっとわかりやすく言えば、こんな感じ。

「日本列島が大陸から分かれる時にぐわ
っと真っ二つに割れて、大きな溝ができ
て、そこに海水が流れ込んで海峡になっ
て、数百年~数千年ごとに大地震が起き
た。そこにまわりの大量の土砂や火山の
噴出土が1500万年かけて溜まった。そし
て、その西側の端があの有名な糸魚川・
静岡構造線」。

 

フォッサマグナの断面

 

まぁ、静岡、糸魚川、新潟、千葉で囲ま
れた関東・北陸の一部分がフォッサマグ
ナです。

この中に4000万人の人が暮らしています。

ざっと、日本人の3人に1人はここの溝
の上に住んでいるということになる。

 

オガワメモ②

 

南北に一列に並んでいる箱根山や富士山、
八ヶ岳や新潟焼山はその頃できました。

ついでに言うと、その頃フィリピンプレ
ートに乗っかって伊豆半島が日本列島に
接近して、ガチャンとドッキングした。

地質学者によるとそうらしい。
ブラタモリでもそんなことを言っていた。

スケールの大きな話になってしまいまし
た。

標準装備の要塞みたいな机椅子

 

先日朝のニュースで、昭和の店が10代、
20代のヒトに注目を浴びていると報じら
れていました。

昭和の喫茶店、昭和のオシャレ、昭和の
レコード・・・。

いろいろ出ていましたが、ワタクシが昭
和でおすすめしたいのが、学校で使う机
椅子。

30代以下の方は誰も見たことがないと
思います。

アレ、何に例えたらいいのか、まぁ、
要塞化した秘密基地。

ワタクシが通っていた地方の小学か中学
校では、まぁ無骨な机でした。

決して今みたいにスタイリッシュでオシ
ャレじゃあなかった。

机というか、机と椅子が一体化している
いわゆる机椅子ってヤツが標準装備だっ
たんです。

こげ茶色で重厚な、木製のゴッツイやつ。

この机の収納力がスゴイんですけど、そ
れに輪をかけてイスの収納力もこれまた
ハンパじゃない。

これがイスかっていうか、箱なんですよ。

南米とかでバナナが大量に入っていて、
そこに座ることもできるようなごっつい
木箱。

箱だから座ると太ももがスレて痛い。

机の中にはいろんな教材とかプリントと
かをギューギュー押し込んであるんです
よ。

で、両サイドに3つも4つもフックが
ついていて、右に体操着、カサ、ガバン
なんかをダーッとぶら下げて、左には
美術で使う道具箱みたいなもんをぶらさ
げて、文武両道を具現化したヤツ。

学期末になるともう入れる所がなくて、
重量がエグイことになっている。

その出来上がった状態で掃除時間に机椅
子を寄せると、もうそれが地獄で、いろ
んなものが詰まりに詰まったダークマタ
ーみたいなこの物質をもうみんなで押す
のが必死。

子どもですから、自分のカラダよりもは
るかに重い。

世界史の資料集に出てくる、なんかピラ
ミッドをつくるぞーみたいな感じで、あ
ちこちから「んぐぅ・・、んぐぅ・・」
と悲鳴が聞こえてくる。

と、まぁそんな昭和の机椅子をワタクシ
ならおススメします。

巨大製薬会社の勢力図がコロナ禍で激変

製薬会社売上げ世界トップ10

 

米ファイザー、米モデルナ、英アストラ
ゼネカ・・・。

コロナ禍で耳なじみになった製薬会社
です。

そのワクチンは世界中に供給されました。

うちの歯科のスタッフが打ったのは、
医療従事者なので米ファイザー社製。

先日、米ファイザー社から、こんなちっ
ぽけな歯科医院にお手紙が送られてきま
した。

その内容は何かというと、うちの歯科で
使っている消炎鎮痛剤のポンタールが
ファイザー社で製造・販売することにな
ったというもの。

第一三共製薬がポンタールの権利を米
ファイザー社に売ったというか、ファ
イザー社が買い取ったのです。

ファイザー社、潤っていますね。

今、世界の薬売上高トップは、スイスの
ロシュ。

インフルエンザ治療薬のタミフルを売っ
ている会社で有名デス。

今年、来年あたりは8位の米ファイザー
社がトップに返り咲く勢い。

そして11位の英アストラゼネカ社が世界
10位の武田薬品を抜いて、トップ10に
入ってくる。

米モデルナは比較的新しい企業で、創業
2010年。

それでも圏外から世界ベスト20入りの
見込み。

製薬会社間の合併や買収で生まれた巨大
製薬会社を、メガファーマというのです
が、このメガファーマの勢力図、コロナ
禍で随分変わりそうデス。

まぁ、どこも高齢化のため、医療費抑制
されているし、競争原理で巨大化する。

無理もないよなぁと思う。

 

 

今年のクリスマス飾りの目玉は吊りランプ

吊りランプ

 

クリスマスまであと1ケ月。

昨年のクリスマス飾りつけの目玉は、
赤と緑のレーザー光線でした。

今年の目玉は、上の写真の吊りランプ
シール。

スタッフと一緒につくりました。

ただ窓付近に取り付けただけなので、
何か物足りません。

できるなら、光と影で演出してみたい。

で、後ろから光を当ててみたらこうなり
ました。

吊りランプ②

 

下の光源「OPEN」が強烈すぎて、主役
がかすんでしまいました。

マスク芸人”ざわちん”みたいに鼻を覆えばいいわけデス。

マスク芸人“ざわちん”の4変化

 

歯医者をやっていると、常時患者さんの
呼吸に気をつけなければなりません。

呼吸は鼻と口の両方を使って行います。
口の中を治療する時、鼻の呼吸をじゃま
してはいけません。

口は消化器の入り口、本来モノを食べる
器官。
時々呼吸もスル。

という訳で、食事の時としゃべっている
時以外は閉じているもの。

でも鼻は、ご存知、呼吸器の入り口。
呼吸は一生、休みなく行われるので、一
年中開いています。

目みたいに、夜、フタをしない。

ところで、肺を守るために、鼻から肺へ
空気を取り込む時、空気中のチリを取り
除かなくてはなりません。

そこで鼻の中には粘膜でできたヒダが
並び、その表面にネバネバの粘液が覆っ
ていて、チリを取り込みます。

まぁ、チリなら粘膜の下にある粘膜に
くっついても大丈夫なものですが、病原
体や花粉が直接粘膜にくっついたら、さ
ぁ大変。

アレルギーやカゼなどの病気を引き起こ
します。

で、こうした病気を引き起こす変なモノ
を鼻に侵入させずに呼吸できるようにつ
くられた武器が、マスク。

まぁ、マスク芸人の“ざわちん”みたいに
鼻を覆えばいいわけデス。

2021度版クリスマスの飾りつけをしてみた。

受付け

 

11月も半ばを過ぎ、テレビのCMもクリス
マスバージョンになってきたので、うち
の歯科でもそろそろ模様替えをしようか
ということで、スタッフと一緒にクリス
マスの飾りつけをしました。

すぐにできるのは、音を変えること。
で、CDをクリスマス仕様にしました。

クリスマスCD

 

ビートマスというクリスマス限定のグル
ープがあって、クリスマスシーズンにな
るとビートルズの曲をクリスマス用にア
レンジして、演奏します。

そのCDをかける。

そして、クリスマスといえば歌姫マライ
ア・キャリーのクリスマスソング他、
グレン・ミラーのオーケストラ、ポップ
ス・クリスマス等々を今回は集めてみま
した。

次に待合室の本棚も、クリスマス用に
アレンジ。

待合室の本棚

 

そして、全体の飾りつけ。

いろんな場所にチビッコおじさんサンタ
(飾りのお人形)を載せ、ステンドグラ
スを飾り、そしてサンタグッズを置いて
おく。

待合室の壁

 

毎年そうなのですが、うちの歯科は飾り
つけが多すぎて、まるで五目御飯。

ホントにもう、ゲップが出てしまう。

窓の内側から見た「ロンドンの風景」を貼ってみた。

受付けの後ろのトリックアート

 

クリスマスが近づいてきたので、少しず
つ模様替えをしていこうと思っています。

第一弾は、受付の後ろの壁。

今まではグリーンを貼っていましたが、
今回はロンドンの風景。

部屋の中から窓の外を見たら、そこには
有名なビッグ・ベンや赤い2階建てバス
(ダブルデッカー)が見える、というコ
ンセプト。

ダブルデッカーって、床(デッキ)が
2つある車両のコト。

ビッグベン、ダブルデッカー

 

ロンドンは決してハワイみたいにギラギ
ラ感があるわけではないので、冬に向か
っていくにはいいかなと思って、取り付
けました。

ところで、この「2階建てバス」はちゃ
んと1階、2階があるのですが、世の中
には「2階だけバス(ハイデッカー)」
というバスもあるんです。

客室の床(デッキ)を高くしただけの
バス。

見晴らしがいいんです。

中国はチベットを絶対に手放せない。

青色がチベット、空色が川

 

今、世界唯一の覇権を持っているのは
アメリカだと思いますが、米国の覇権を
支える能力と意志の両方を持つ国がまぁ
5つ位あって、それがフランス・ドイツ
・ロシア・中国・インド。

ニュースを見ていると、その中でも中国
は経済力にものを言わせて、アメリカに
取って代わろうとする姿勢がありありと
見えます。

ワタクシ、中国が何であんなにチベット
に固執して絶対手放さないのかなぁと
ずっと思っていました。

まぁ、チベットのような中国の周辺国に
独立されると、台湾も香港も独立するか
らかなぁと何となく漠然と思っていたの
ですが、最近、やっとその意味がわかり
ました。

実はもっと深かった。

チベットは、アジアの水源です。
チベットを水源とする川は、有名なもの
だけでインダス川、ガンジス川、メコン
川、黄河、長江、ブラマフトラ川、エー
ヤワディー川などがあります。

オガワメモ

 

これらの川は、チベットを囲むパキスタ
ン、インド、ネパール、ブータン、バン
グラデシュ、ミャンマー、タイ、ラオス
、カンボジア、ベトナム、そして中国な
どの水を支えています。

実はこの国際河川に依存する人たちは
30億人以上いる。

だから、チベットは中国にとって最も強
力な政治的武器。

なぜなら、中国は南の国々の必要とする
水を独占しているからデス。

水という資源を握っている。
人間は水がなければ死んでしまいます。

中国はチベットから流れる川の水を操る
ことで、間接的に南アジアの政治を操る
ことがデキルのだ。

これを札幌に置き換えてみた。

札幌の川は豊平川。
ここの水源は定山渓付近の山々。
そこには定山渓ダムと豊平峡ダムがあり
ます。

もしこれらの山々を中国が買ってしまっ
たら、札幌の水は中国に独占され、操ら
れてしまう。

政治的な武器を明け渡すことになる。
あぁ、考えただけでも恐ろしい。

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