お茶っ葉の防衛戦略

お茶畑

 

スタッフの一人がどなたからかお茶の
ギフトセットをもらったのですが、数が
多くて飲みきれないということで、ワタ
クシも含めて他のスタッフみんなにおす
そ分け。

お茶は消耗品なので、みんな大喜び。

ところで、お茶の中には「タンニン」と
いう成分が入っていて、まぁコレ、頑丈
なタンパク質を変性させる性質があるん
です。

変性って、「生卵をゆでたらゆで卵にな
った」って感じデス。

で、なぜこのような毒ともいえる成分が
含まれているのか。

実はコレ、お茶の木が生き残る防衛戦略。

お茶の葉にはハマキガというガの幼虫が
ついて、その葉を食べます。

お茶の葉としては、食べられたらたまっ
たもんじゃない。枯れちゃう。

そこで、ガの幼虫に食べられてもガに
消化吸収障害を起こさせるタンニンとい
う毒を持つように葉を作りかえた。

これで葉っぱも長生きデキル。

お茶の他にタンニンを持っている植物は
、カキやバナナなどがあって、いずれも
実が熟するまでの青い時には、虫や動物
に食べられないようにタンニン毒がたく
さん含まれています。

反対に、実が熟してくるとタンニンの量
がぐっと減って、目立つ赤や黄色になり
、そんで甘くイイ匂いを出して、「どう
ぞワタシをお食べになって下さい。そし
てワタクシの種を遠くに運んで下さい」
と訴えかけるんです。

自然界は実によくデキています。

で、話は元に戻りますが、食後にお茶を
飲むとお腹がスッとして満腹感がやわら
げられるのは、実はこのタンニンが作用
していて、胃や腸などの消化管の粘膜に
変性を起こして、消化吸収を妨害するん
です。

「食った、食った!(ゲップ)もう食え
ねぇ!」

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