65才を過ぎると、急に薬の種類が増えているように思えます。

 

診療する時に、たとえば「鼻水が出まし
た。ノドも痛いです。熱も出ました。
頭も痛いです」という症状を患者さんが
訴えるとします。

「鼻水が出るのは鼻炎。ノドが痛いのは
咽頭炎で、頭痛があるのは偏頭痛だ」と
し、「あなたはいっぺんに3つの病気に
かかりましたよ。症状が3つあるから、
6種類のクスリを出しましょう」と言っ
たら、「何よ、この先生、とんでもない
ヤブ医者だ!」と言われるでしょう。

その3つが同時に起こる原因を探るのが
医者の仕事。

この場合、医者と名乗る以上、「あぁ、
これはカゼのウィルスによるいわゆる
感冒症候群と言われるもので、鼻水も
ノドが痛いのも頭が痛いのも全部そこか
ら来ているんですよ」と言わなければ
なりません。

すると患者さんは納得する。

歯科医院に来られる患者さんにクスリの
処方を見せてもらうのですが、なぜか
65才を過ぎると、クスリの種類がグン
と増えているような気がします。

詳しいことはわかりませんが、命に直接
関わるクスリ以外なら、除外したり減量
したりした方がいいと思う。

古文書

 

気を取り直して、昨日の続きです。

古文書を読むと、江戸時代にはドロボー
の大親分を手名付けてわずかな報酬と引
き換えに治安維持に協力する仕組みがで
きていたということがわかります。

これは、古文書を求めて全国各地を歩き
まわって読ませてもらっている、歴史家
の磯田道史氏が言っていた話なので、か
なり信用できる。

歴史の教科書は、「国民の皆さん、ワレ
ワレの歴史はこんなものでした。このよ
うに思って下さい」と、政府や学者さん
が信じてほしい歴史像が書いてあります。

この磯田氏、どんな辺ぴな場所へでも
自分の足で歩いていって、ミミズのはっ
たような字で書いてある古文書を読ませ
てもらっている。

この一次資料には、ウソもあるものの、
決して表に出ることはなかった当時の
人々の生々しい声が聞こえるのだ。

自分の趣味も兼ねてこういうワクワクす
る仕事ができるなんて、磯田氏、「なん
とも幸せな人生だなぁ」と思う。

風車の弥七

 

診療も終わって一息ついてBS放送を見て
いると、最近、時代劇の水戸黄門(西村
晃主演)をやっています。

そこに「風車の弥七」という親分が出て
きますが、実は水戸藩にはこの弥七の
モデルがいました。

古文書によれば、水戸光圀の時代、
「松元草村小八兵衛」という男がいて、
藩主・光圀の隠密を務めていました。

これが「弥七」のモデルで、今でもちゃ
んとお墓があります。

「松元草村小八兵衛といえば盗賊の頭
で、一昼夜に120キロを往復してくる
男で、忍びの術に長けている」と書いて
ある。

忍び崩れで、最初は泥棒ばかりしていた
のですが、ある時とうとう捕まりました。

ところが運のいいことに、水戸光圀に命
を助けてもらい、生涯、光圀に仕えた
とか。

報酬は今の感覚で、年100万円位。

そして、彼が生きていた間は水戸領内の
夜のドロボーの数がめっきり減ったとも
書いてある。

どうやら「弥七」の存在が治安維持に
一役買っていたらしいのです。

長くなりそうなので、今日はこの辺で
やめておきます。

やる気の賞味期限


        林修先生

 

テレビでおなじみの林修先生の「今で
しょ!」は随分前に有名になりましたが
、とてもいい言葉だと思います。

やってみたいと思ったら、小さなことで
いいから、少なくとも翌日までに何か
行動を起こしておくことです。

まぁ、「鉄とやる気は熱いうちに打て」
で、やる気が熱いうちなら小さな努力で
打てますが、2日後になると「そのうち
いつか」になって、その結果、「あの時
やっておいたらなぁ」ということになる。

思い立ってすぐなら努力を努力と思わず
にできますが、やる気が冷めたら牛に
なってしまう。

テコでも動かない。

ワタクシも、思いついたらすぐやるよう
にしております。

「やる気の賞味期限は少なくとも翌日
まで」です。

本屋さんで本を選ぶ時、つい自分の考え
と似ている人の本を選んでしまい、「そ
うだ、そうだ、そのとおり!よく言って
くれた!」と声援を送り、そしてその人
の書いた本をまた買ってしまう。

ホ乳類だけが口の中でモグモグできます。

ハ虫類のチラノザウルス

 

ホ乳類は母乳を吸って育つので、頬とか
口唇とか口蓋(口の中の天井)ができま
した。

ハ虫類や鳥類、魚類、両生類は、頬も
口唇や口蓋を残念ながら持ち合わせて
おりません。(ワニはなぜか口蓋を持っ
ています)

で、口唇や頬などができると、口の中で
食物をムシャムシャ咬むことができます。

それに伴って、食物を切るための歯とか
つぶすための歯ができて、そういう歯の
分化が起こるのです。

犬歯より前が食物を切る歯、犬歯より後
ろが食物をつぶす歯。

ハ虫類たちはまだその分化が起こって
いません。
歯はトンがっているだけ。

彼らは口の中で食物をモグモグできませ
んし、ストローでチューッと吸ったりす
ることもできません。

口唇や頬や口蓋がないからデス。

ヒトのカラダは長距離走向き?

北海道マラソン(北大構内を走る)

 

先日、北海道マラソンがありました。

友人が約42キロを完走しました。
4時間以上かかったとか。

それでも完走。
スゴイ。

見たら足首のアキレス腱付近の肉がとれ
、ホオがこけていた。

カラダ中のいろんなものがエネルギーを
生み出すために燃焼したのだ。

神様は、生き物に1つずつ武器を与えて
くれました。

鳥なら、空を飛ぶ能力。
魚なら泳ぎ、猛獣なら力、象なら大きな
カラダ、そして馬なら速く走る能力。

神様が人間に与えてくれたものは、おそ
らく脳。

頭で考えてつくった道具(クルマ、ヒコ
ウキ、フネ等)を使わないのなら、一定
以上のスピードで長いキョリを走れる脳
力が人間にはあります。

馬は速く走ることができますが、長続き
はしません。
せいぜい、走れて連続20キロくらい。

人間は42.195キロのマラソンを走ること
ができます。
二本足で走れるから。

二本足だと、肺での呼吸が足の動きに
ジャマされません。
だから長く走ってもバテルことが少ない
らしいのです。

免疫を秘密警察に例えたら・・・


    キムチ国(仮名)の秘密警察

 

免疫というと、何かわかったようなわか
らないような、「フン?」みたいな感じ
です。

先日、わかりやすいようなたとえ話を
見つけました。

ワレワレのカラダを1つの国だとすると、
免疫はまぁ、秘密警察のようなものです。

免疫という秘密警察は、いつも国内を監
視していて、国外から入ってきた敵に対
しては攻撃し、国を守る役割をもってい
ます。

免疫が高い状態というのは、この秘密警
察が過剰な力をもった状態をイメージす
るといいでしょう。

過剰な力をもった秘密警察は、国の外か
ら誰かが入ってきたとみるや、それが何
の敵意のない子どもであっても、火器で
もって攻撃します。

時には自国民も敵とみなして、タイホし
たり、住む家をハカイしたりします。

そういうことをしているうちに、国とい
うカラダは非常に疲弊してしまいます。

まぁ、ワレワレのカラダの中の免疫とい
う秘密警察は、本来ワレワレに害を及ぼ
す力のないようなものまで外敵とみなし
て攻撃を行う場合があるということ。

たとえば、花粉症。

あれも、免疫という秘密警察が花粉だけ
防衛してくれればいいのに、あまりにも
力をもったため、過剰にカラダに作用し
て、その結果カラダが悲鳴をあげていろ
んな症状を出してしまう。

どうやらそれをアレルギー反応と呼ぶら
しい。

あくまでも、これはたとえ話ですので・・。

白い恋人サッカー場に行ってきた。

 

お盆休みは、久しぶりにコンサドーレの
練習場、宮の沢の白い恋人サッカー場に
行ってきました。

何日も通いました。

現場で選手たちをじっと観察していると
、今のチーム状態はどうなのか、ケガ人
の回復状態、今、何をしようとしている
のか、なんとなくわかるんです。

練習試合では、パサーはたとえシュート
できても、ストライカーにパスする練習
を徹底していました。

練習試合はあくまでも本番のための練習
です。

そして、週末、アウェイの清水エスパル
ス戦。

速報を見たら8-0で完勝でした。

その結果を見て、ワタクシは正直こう
思いました。

「8-0かぁ。満塁ホームランでも出た
のか?」

「8点取れるんだったら、1-0で8試合
勝った方がいいのになぁ。すると勝ち点
がプラス24。」

「観客数がプロ野球に負けているので、
ホントの相手は清水エスパルスじゃなく
て、プロ野球なんだけどなぁ。」

でも、嬉しい暑中お見舞いデス。
コンサドーレのファンの皆さん、おめで
とうございます。

ウィンブルドン現象

 

長い間、地元英国選手は勝てなかった、
歯には全く関係のない、スケールの大き
な話です。

”ウィンブルドン現象”って、テニスの4
大グランドスラムのひとつ、「ウィンブ
ルドン選手権」で、開催国期待のイギリ
ス選手が全然優勝していないことを皮肉
って言った言葉です。

だけど他に、実は外国人を受け入れたこ
とで繁盛するというイミにも使われるん
です。

と、元財務大臣のT中平蔵(仮名)さん
が言っておりました。

例えば、イギリスのロンドンのシティに
は外国の銀行がたくさん並ぶようになっ
て、イギリスの銀行は負けちゃった。

でも結果的には、シティはアメリカのウ
ォールストリートを上回る金融街になっ
て、そこでの雇用が増えたとか。

確かに、昔、日本がバブルの時、日本の
企業みんな労働賃金の安い中国に工場を
作った。

バブルが終わったら日本企業はみんな引
き上げて、今その工場を中国人が使って
います。

まぁ、空港とか工場とか高速道路とか球
場とか、インフラってのは外国に投資し
てもらって一番嬉しいもの。

だって、引き上げる時に一緒に海外に
持って帰ることができませんからねぇ。

動物も人間と同じ環境におかれると、歯が・・・


      動物園のサル

 

動物の歯を見ていると、現代風の生活を
させればさせるほど、自然の生活から離
れれば離れるほど、ムシ歯がひどくなっ
ています。

牛や馬は人間があまり彼らの生活を変え
ていないので、たいしてムシ歯の発生は
見られないのですが、動物園のサルなん
かは、ひどい。

来園者からアメ玉やお菓子などをもらう
し、自然とははるかに隔たったオリとい
う環境の中で、しかも大勢の観客にいつ
も見られているので、ストレスが・・・。

そんなもんだから、歯の状態はひどいも
のです。

ストレスがひどいもんだから、お尻を観
客の方に向けちゃうし。

歯がなくなると食えなくなるもんだから
、寿命が短くなると前旭山動物園の小菅
園長が言っていた。

動物に入れ歯の型をとって作ってやって
も、そんなもん「いらん!」と拒否する
だろうし、第一、保険がきかない。

そして、エサを食べなくなって、体温が
低くなって、動かなくなって、眠りがだ
んだん長くなって、とうとう永遠に起き
なくなる。

動物の歯をボーッと見ていて、そんなこ
とを考えてしまいました。

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