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カラスの数勘定 5-4=0

 

雪も溶けて、春が訪れました。
春と一緒に、カラスが円山に帰ってきま
した。

街を歩く時には、上に気をつけなくては
なりません。

カラスたちを見ると、まあまあ、賢いと
思う。

ところで、「カラスの数勘定」という話が
あります。

塔のてっぺんにカラスが巣を作っている。
子カラスがいるので、親カラスは用心深く
なっている。

そこで塔に何人か一度に入って、1人ずつ
間をおいて出てくる。

3人入って、1人ずつ、2人まで出てきて
もカラスは巣から離れない。

   3-2=1

カラスはまだ塔に1人残っていると計算し
ている。

これが5人になると、もうカラスは無理だ
という話になる。

5人入って4人出る。
カラスは安心して飛んでいってしまう。

   5-4=0

これが、カラスの計算。

ともかく、トリの中ではカラスが特に利口
であることはマチガイありません。

ノートルダム寺院炎上

 

フランスセーヌ川のシテ島にある、カトリ
ック教会のノートルダム寺院(大聖堂)が
炎上しました。

パリ世界遺産の寺院です。

ココは昔、ナポレオンが皇帝の戴冠式を行っ
たことで有名。

キリストが十字架に架けられた際に頭に被っ
ていた「いばらの冠」も、そこにあった。

去年から改修工事が行われていたとか。

フランスの方、世界中のカトリック教徒の
皆さん、お見舞い申し上げます。

ところで、この寺院、1163年に工事着工。
約200年かけてやっと完成。

5世紀から15世紀くらいまでの中世は、神が
一番の世界。
はっきり言って、中世は思考停止の世界でした。

この頃教会が絶対権力。
そのシンボルが、ノートルダム寺院ってワケだ。

ところで、ヨーロッパのある不動産屋さんが
言っていた話があります。

家を案内する際、
「この家は新品同様ですよ。」
 「築何年ですか?」
「約60年。」
 「ゲッ!」

「この家はそんなに古くないですよ。」
「築何年ですか?」
「400年。」
「・・・。」

まぁ、ノートルダム寺院が着工200年目で
新築なので、築60年は確かに新築同様。

ヨーロッパは日本とは違って、時間がゆっく
り流れているようです。

ちなみに、「ノートルダム」って、「私たち
の貴婦人」という意味。
聖母マリア様のことでしょうね。

「そのゴミ、買います!」


     旧ペンギン歯科

 

日曜日に、伏古の札幌新道沿いにある〇フィ
ス・アクティブというリサイクルショップに
行きました。

目的は、先週店の奥の方に積まれていた『売
り看板』を購入するため。

売っている土地にクイを打ってバンッと立っ
ている、『売り土地』とか『売家』とか『売
物件』とか書いてある、あの赤白看板です。

で、先日、はりきってそのショップに買いに
行ったら、その立て看板の姿が見当たりません。

「売れたんだ・・・。でも、こんなの買う人
っているんだ。」と思いながらあきらめて
店内をブラブラしていたら、店の奥のゴミ捨
て場に、先週見た看板のシールが・・・。

なんと、丸めてプラゴミの袋の中にクシャ
クシャになって投げられていたのデス。

「あった!」
「でも、これってゴミ?」

勇気をふりしぼって店員さんに話かけました。
「コレはゴミだと思うんですが、買います!」

店員さん、驚いて「それっ、ゴミですよ。処分
代がかかりますよ。それでもよかったら、差し
上げます。」ということで、いただきました。

そこで、使える部分だけ切り貼りして、「売
広告」をつくりました。
それが上の写真。

これは、花川にある自宅付き歯科医院です。
ワタクシの昔の職場。

思い切って売却しようと思う。
誰かいい人が買ってくれたらいいのですが・・・。

「出来が悪いけど早い方」が良い?

 

子ども向けの「孫子の兵法」という本を
パラパラめくっていたら、何かトラブルが
発生した時、「出来が悪いけれど早い」方が
「出来が良いけれど遅い」よりも良いと書い
てありました。

これって、ウイルスやバイ菌がヒトの中に
入ってくる時の生体の防衛機能と同じじゃん
と思いました。

例えばカゼのウイルス。
ウイルスが粘膜に入ってきたら、まず白血球
が出てきます。
これは、「弱いけど早い」。

白血球でダメなら次にリンパ球が出てきます。
これは、「強いけど遅い」。

順番が逆なら大変なことになってしまいます。

ところで、「孫子」は中国の春秋戦国時代、
まぁ今から2500年ほど前に書かれました。

マイクロソフトのビル・ゲイツ氏やソフトバ
ンクの孫さんも愛読者。

困難に立ち向かう時や大きな決断をする時の
ヒントになるようデス。

ならぬことはならぬものです。


  新政府軍と戦い、力尽きた白虎隊

 

むかし、江戸時代、会津藩に日新館という
藩校がありました。

白虎隊も教えを受けていた藩校なのですが、
ここに入る前の子弟に対して「什(じゅう)
の掟」というのがありました。

1つ、年長者の言うことに背いてはなりませぬ
2つ、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ
3つ、虚言を言ってはなりませぬ
        ・
        ・
        ・
そして、一番最後はこんな文句で締めくくる。
「ならぬことはならぬものです」

まぁ要するに、問答無用。
「いけないことはいけない」と言っているの
デス。

実はこれが一番大切。
すべてを議論で説明するなんてできません。
だから「ならぬことはならぬ」。

コレ、やはり以心伝心、あうんの呼吸、義理
人情の日本ならではの得意ワザ。

きっとこのワザ、アメリカでは「?」で通じ
ないだろうなぁと思う。

アメリカは人種の「るつぼ」なので、国を統
一するには、全ての人種に共通の論理に従う
しかありません。

「ならぬことはならぬ」なんて、“ノー理論”。

最近、理屈を覚えてきたうちのチビスケには
もう随分前から通じません。

ひとつ間違えると、ソバが鼻から出てしまう。

 

上の総入れ歯をつくる時、ノドの上の方に
あたる場所を伸ばし過ぎると、食べ物を上
手に呑み込むことができません。

モノを呑み込むことを「嚥下(エンゲ)」と
いうのですが、このエンゲには順番がある
のです。

まず下アゴを動かさない。

そして、「さぁ、呑み込むぞ」という準備を
する。
この時、舌が参加するワケです。

ここからは自動的に進行します。

まず舌は縮まって、口の中で食べ物を後方に
押す。
それと同時に、ノドチンコのあるあたり(軟
口蓋といいます)が上に跳ね上がります。

その跳ね上がった軟口蓋が、後ろにある咽頭
の後壁に密着することになります。

これは何のためかというと、軟口蓋が上がる
ことで鼻の中の空間と口の中の空間が遮断さ
れるのです。

これをひとつ間違えると、ソバが鼻から出て
くることになります。

ソバが軟口蓋の上に廻ってしまい、それが
鼻からでてくるのです。

ワタクシも以前、呑み込もうとした瞬間にク
シャミをしてしまい、鼻からソバが出たこと
があります。

デート中にこんなことが起こったら、百年の
恋も醒めてしまいます。
ご用心、ご用心。

創立された年の差で決着がついた。

   
     オックスフォード大学          ケンブリッジ大学

 

古ければいいというもんじゃありませんが、
古いからイイというのもあります。

以前、南アフリカの反アパルトヘイトの闘士、
マンデラ大統領がイギリスに来ることになり
ました。

その際、いくつかの大学がマンデラに名誉
博士号を授与したいと名乗り出た。

ところが、どの大学が最初にこの英雄に名誉
博士号を与えるかを巡り、イギリス中の大学
の中でケンカになりました。

イギリスだけで10近くの大学が手を挙げた。
どこも譲ろうとしなかったのです。

結局、「オックスフォードとケンブリッジ
だけは別格だから、ナンバーワンはどちらか
に」ということになった。

今度はオックスフォードとケンブリッジとい
う両横綱の戦い。

どちらも譲らない。

最後は何で決着がついたかというと、創設
された年の差。

オックスフォードが1249年、ケンブリッジ
が1284年と、35年の差があったのです。

そこで、ケンブリッジも最後は仕方がないなぁ
と折れたのでした。

イギリスの場合はこのように、伝統が一番な
ワケです。

まぁ、オックスフォードがケンブリッジをか
らかう時、35年分伝統の少ないケンブリッ
ジのことを「ニュー・ユニバーシティ」と言
ってるワケがわかりました。

それに、ケンブリッジができた時、おそらく
オックスフォードから教授陣が派遣されたん
だろうし。

ワタクシの母校の歯学部も、新しくできた当
初、教授陣たちは創設のちょっと古い東京I科
S科大学出身でした。

今ではもう学部ができて52年も経つので、
H大の卒業生たちが教授に入れ替わっています。

世界中がイギリスの言うことに耳を傾けている。


    イギリス産のビートルズ

 

まるやまファミリー歯科では、よくビートル
ズのB.G.Mが流れています。

ワタクシ、ビートルズに関心を持つようにな
って初めて、イギリスに興味を持つようにな
りました。

すると、世界中の国々がイギリスの言うこと
に耳を傾けていることがわかった。

でもイギリスって、今そんなに凄い国?

イギリス経済は20世紀を通して、ほとんど
斜陽。
最近は少し調子がいいようですが。

日本の言うことには誰も耳を傾けないのに、
なぜ経済的にも軍事的にも大したことのない
イギリスの言うことに世界は一目置くんだろう?

そんな時、数学者の藤原正彦氏が著書「国家
の品格」の中でこう語っているのを見つけま
した。

「イギリスの生んできた普遍的価値というも
のに対する敬意があるからだ。
 例えば、議会制民主主義という制度はイギ
リス産。文学のシェークスピア、力学のニュ
ートン、進化論のダーウィン、経済学のケイ
ンズ。みんなイギリス人。それから、コンピ
ューターもジェットエンジンもレーダーも、
みんなイギリスが最初。」

おまけにビートルズもミニスカートもイギリ
ス生まれ。
まぁ、これはどうでもいいのですが。

たとえ100年間くらい経済が低迷しても、
普遍的価値をもつイギリスは全然揺るがない
のデス。

それに、ワレワレ歯医者が飯を食わせてもら
っているのも、イギリス生まれの保険制度の
おかげなんだし。

作詞家松本隆の歌詞のつくり方


 「はっぴーえんど」時代の松本隆
      (向かって右端)

 

世界一受けたい授業というTV番組に作詞家
松本隆が出ていました。

松本隆といえば、80年代を圧巻した作詞家。

彼のエッセイ「微熱少年」の中で、以前彼は
こんなことを言っていた。

「風景とは自分のカラダを含んだ風景であり、
そのイミでは自分は淋しいから風景はこうだ
と描写することを、風景は淋しいからこうだ
と置き換えることも可能だ。」

まぁ、風景に心の中を描写してもらうのデス。

彼は番組の中で歌詞のつくり方をこう語った。
4つあった。

1つ目は、情景や心情が浮かぶように歌詞の
中に世の中に存在しない色を登場させる。
春色の汽車、映画色の街など。

2つ目は、マイナス言葉は使わない。
マイナス感情はものすごく力が強くて、歌に
すると力が強くなりすぎる。

「not」を全部取るとすごくポジティブになる。

例えば、サントリーコマーシャルソングの
「スウィート・メモリーズ」で「幸福?と聞か
ないで。嘘つくのは上手じゃない」。

これは「不幸」という言葉を使わずに表現
したもの。

3つ目は、「好き」や「愛してる」という言
葉を使わないで表現する。

しぐさや行動が“好き”という気持ちを表してい
たら、説得力がある。

例えば「なぜあなたが時計をチラッと見るた
び泣きそうな気分になるの」。

4つ目は歌詞の中に具体的な数字を入れる。
すると、男女のキョリがよりよく伝わる。

「なぜ知り合った日から半年過ぎてもあなた
って、手も握らない?」

なるほど、そうだったんですね。
松本隆氏の気持ちを汲み取りながら曲を聴く
ことにしよう。 

人の血は赤いけど、昆虫の血は赤くない。

 

 

歯周病の治療をしていると、必ず歯ぐき
から真っ赤な血が出てきます。

あの真っ赤なのは、酸素を運んでいる赤
血球の色。

バイ菌と戦ってくれているのは赤血球じゃ
なくて、いつも一緒にいる白血球やリンパ
球です。

セットでやってくる。

ところで、昆虫にも血液があります。
でも、赤くない。

赤くないのは、酸素を運ぶ役割の赤血球が
ないからです。

昆虫はほ乳類のように血管がなくて、体内
の臓器以外の部分を血液が満たしています。

虫をつぶすと「ブジュッ」と出てくる透明な、
黄色っぽい液体が、昆虫の血液。

昆虫の場合、気門から全身に張り巡らされた
気管に直接空気を取り込むしくみなので、ほ
乳類のように血液が酸素を運ぶ役割をもたな
くてもいいのです。

なんたって、昆虫はあんな小さなカラダの中で
150万個そこそこの細胞を組み合わせて、飛ん
だり、跳ねたり、鳴いたりしているワケですから、
無駄な血管をつくる余裕などないのでしょう。

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