65才を過ぎると、急に薬の種類が増えているように思えます。

 

診療する時に、たとえば「鼻水が出まし
た。ノドも痛いです。熱も出ました。
頭も痛いです」という症状を患者さんが
訴えるとします。

「鼻水が出るのは鼻炎。ノドが痛いのは
咽頭炎で、頭痛があるのは偏頭痛だ」と
し、「あなたはいっぺんに3つの病気に
かかりましたよ。症状が3つあるから、
6種類のクスリを出しましょう」と言っ
たら、「何よ、この先生、とんでもない
ヤブ医者だ!」と言われるでしょう。

その3つが同時に起こる原因を探るのが
医者の仕事。

この場合、医者と名乗る以上、「あぁ、
これはカゼのウィルスによるいわゆる
感冒症候群と言われるもので、鼻水も
ノドが痛いのも頭が痛いのも全部そこか
ら来ているんですよ」と言わなければ
なりません。

すると患者さんは納得する。

歯科医院に来られる患者さんにクスリの
処方を見せてもらうのですが、なぜか
65才を過ぎると、クスリの種類がグン
と増えているような気がします。

詳しいことはわかりませんが、命に直接
関わるクスリ以外なら、除外したり減量
したりした方がいいと思う。

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