
観光の名所・イタリアのベネチア
本物とニセモノが、いつの間にか入れ替
わっている。イタリアのベネチアに行っ
た人が言っていました。近くにいた日本
人客が運河とゴンドラを前にしてこう言
った。「ディズニーシーみたい!」と褒
めている。

ベネチアを真似したディズニーシー
目の前にあるのは1000年以上前からある
本家本元の街でディズニーシーはそれを
マネて2001年に千葉に造られたものだ。
順番で言えば、「ディズニーシーのほうが
、ベネチアみたい!」でなければおかし
い。

本家本元のベネチア
似たようなのはもっと他にあって、例え
ば、旅先の絶景を見て、「写真とそっく
りだ!」もっとある。ルーブル美術館の
モナ・リザを見て、「ちょっと、小さ過
ぎない?」本家本元に出会ったのに、心
の中で比べるのは、いつも先に見ていた
コピーのほうだ。

「本物のモナリザ、ちょっと小さ過ぎない?」
たぶん見る順番に問題がある。私たちは
本物を見る前にコピーのニセモノを見る
。コピーのほうが先に頭に入っているか
ら、後から頭に入って来た本物が似てい
る側に回される。つまりだ、本物がニセ
モノの確認作業になるわけだ。

モナリザのコピー
観光スポットの景色を見る時も、パンフ
レットと同じ角度に立って、同じ絵が撮
れたら満足して帰る。
世界一有名な横断歩道のあるロンドンの
アビーロードがそうだ。ここはビートル
ズが1960年代後半に4人が歩いている写
真をアルバム「アビーロード」の表紙に
した。

ビートルズのアルバム「アビーロード」
興味のない人はどこにでもあるフツーの
横断歩道なのに、「何であの横断歩道で
みんな同じポーズを取るんだ?それも
嬉しそうに!おかしくねぇ?」

嬉しそうにアビーロードを渡るビートルズマニアたち。
旅行が答え合わせになっている。うまく
撮れなかったら、すこしガッカリする。
ガッカリしているのは景色ではなくて、
答え合わせに失敗したことだ。

一発勝負なので、家で入念に準備して本番に臨む。「アビーロード」のジャケットと同じポーズができなければガッカリし、できたら満足して国に帰る。
本物が後から来たせいで、本物が似てい
る側に回った。「これが「ディズニーシ
ーみたいだ!」の正体だ。キーワードは
先に見た方が本物で、早く頭に入った方
が基準になって、後から来た方が採点さ
れる。
【続く】