
「終わらないハシゴ」
人は自分の位置を自分と近い人と比べて
確かめる。遠く離れた人とは比べない。
例えば、みんな大好き、東大に入った学
生を考えてみよう。

周りはもちろん全員東大生だ。高校では
ずっと一番だった人もここではフツーの
一人になる。試験のたびに自分よりも上
の人が何百人もいることを知る。東大生
の中にも、東大の中で目立てなかったこ
とを気にしている人が出てくる。比べる
水準が上がっただけで、比べること自体
は終わらない。

東大では高校でずっと一番だった人もここではフツーの一人になる。
同じ力の生徒でもデキル生徒が集まる学
校へ入ると自分を低く見積もるようにな
る。小さな池では大きな魚だったのに、
大きな池に移ると、急に小さな魚になっ
たような気がする。

小さな水槽では大きな魚だった

大きな海では急に小さな魚になったような気がする
しかも序列は大学の中にもある。入学し
た途端、今度は成績や就職先の比べ合い
が始まる。ハシゴはどこにでも立ってい
て、上にはまだ段がある。上にいる人は
更に上を見て苦しむ。下にいる人は上を
見上げて苦しむ。「終わらないハシゴ」
だ。

ハシゴはどこにでも立っていて、上にはまだ段がある。
登っても降りられないハシゴなら、登り
方ではなく、ハシゴとの付き合い方を変
えるしかない。例えば、今の自分を測る
「別のものさし」を持つ。自分を測る面
を多く持つ人ほど、一つが上手くいかな
くても、崩れにくい。

今の自分を測る「別のものさし」を持つ
仕事・家族・趣味・友人・体力。ものさ
しが一本しかない人は、そのものさし一
本で負けると、全部負けた気になる。

仕事という別のものさし

家族という別のものさし

趣味という別のものさし
学歴が苦しいのは多分ものさしを一本し
か持ってないからだ。子供に好かれてい
る。後輩に頼られている。そいうものさ
しは、18歳の試験とは関係なく、今の自
分だけが持っているからだ。

子供に好かれる、後輩に頼られる、そういうものさしは18歳の試験とは関係なく、今の自分だけが持っている。
スピードスケートの清水宏保が言ってい
た言葉が忘れられない。
「金は嬉しい。銀は悔しい。銅はホッと
する。」

金メダルは嬉しい。「スピードスケート金メダルの清水宏保選手」

銀メダルは悔しい

銅メダルはホットとする
学歴って本人が一人で頑張るものじゃな
く、家族が全力を出さないと、勝ち取れ
ないと思うんです。えらくカネもかかる
。まあ、若い人は学歴房インフルエンサ
ーに騙されないようにしてもらいたいも
のです。

学歴は家族が全力を出さないと勝ちきれない。「二月の勝者」より。
一人の努力の問題で行けるもんじゃない
から、もっとバックにいる親や親せきの
パワーが語られないといけないと思う。

特に中学受験は親の協力が大切です。「18歳の春」の前に、「12歳の春」がある。
生まれた環境なども考えると、そもそも
受験は公平なんかじゃないし、学校で配
られる教科書がすでに一律じゃなくて、
進学校には難関に受かるレベルの高いも
のが配られるんですよ。

教科書レベルには松・竹・梅があって、進学校は難関校に受かるレベルの高い「松」を使っている。
普通校の生徒はそんな事は知らないし、
そんな事実があるのに、本人は周りから
下剋上できる、やればデキルと建前を押
し付けられる。

子供もそうだが、子供の背後にいる親や親せきのパワーも語られなくてはいけない。「下剋上受験」より。
そういうのは、違う世界に触れて初めて
ワカルものです。ワタクシの場合は同じ
小さな池にいる時には分かりませんでし
たが、大きな池に出ると、何か使ってい
る道具が違ってるんじゃねえか?スピー
ドが違ってたんじゃねえか?ということ
に気ずいたんですよ。気ずいたのはずい
ぶん後でした。昔々の話ですが・・・。
おしまい