ずいぶんクスリ飲んでるなぁと思う。

どこの歯医者さんでも同じだと思いますが、治療を始める前には必ず患者さんの問診表を確認して、他の病気のことも頭に入れておきます。

特に麻酔をする治療は、いつも患者さんの顔色・表情を見ながら、大丈夫かどうか確認しないと心配です。

ところで、高齢者の方々はたいがい、”お薬手帳”を持っておられますが、皆さん随分クスリ飲んでるなぁと思う。

「この病気にはこの薬とこのクスリ」と、病気ごとのガイドライン通りにクスリを出して、気づけば5種類も10種類も薬が貯まって・・・。

薬の数が増えれば副作用のリスクや、転倒のリスクが増えそうです。

各科ごといろんな専門医の先生にかかっていたら、そりゃぁクスリの種類が増えますもんね。

ここは一発、総合医の先生にかかってみたら、クスリの種類も減るかもしれません。

”どこどこの名医”図鑑のこと。

名医ブラック・ジャック「名医ズカンを発行する予定なんですが、ウン十万円出したら載せてあげますよ。

どうですか?」なんて営業の電話が、診療が終わった頃突然かかってくることがあります。

医者や歯医者の中にも、名誉がほしい人は結構いますもので・・・・。

でも医院はともかく、病院キボになれば、どんなに腕が良くても、部長をさしおいて後輩や若手が載るわけにはいきません。

まぁ、会社に例えたら、社長を差しおいて部長や課長が載れないのと一緒。

特に外科なんかは、実際オペしているのは体力も気力も視力も衰えていない30代、40代が一番多い。

でも名医ズカンで紹介されているのは、その上の、もうほとんどオペをしなくなった医者であったりします。

まぁスポーツで言えば、ああいう本に出てくるのは、プレーヤーではなくて監督やコーチ。

そう考えて、参考程度に留めておいた方がイイと思うのですが・・・。

東京R不動産

以前、イオンに入っている「ビリッジ・ヴァンガード」というお店の中をブラブラしていたら、『東京R不動産』という本を見つけました。

この本を書いた不動産屋の社長さん、自分たちのオフィスを探すために、たくさんの不動産屋を回った。

しかし、なかなか理想とする空き物件が見つからない。

半ば呆れ顔の不動産屋が「もう、こんな残りモンしかないよ」とファイルの底から抜き出してきた物件が、ジャストミート。

素晴らしい物件でした。

「僕たちが見てグッとくる物件と、フツーの不動産屋が言う”イイ”物件には、大きな隔たりがあるのだ。とすると、東京には魅力的な物件がまだまだ日の目を見ずに眠っているのではないか」ということで始めたのが、東京R不動産。

ここではちょっと風変わりでクセのある、でも愛すべき物件が集められています。

不思議な物件にはやはりストーリーがあるのデス。

うちの歯科の入っているビルの4階の窓際のお部屋が、まさにそれでした。

アメリカ帰りの女性が部屋中を赤・緑・黄のペンキを塗って、アンティーク調の部屋に作り変えた。

その人が退去した後も、若者が次から次へと自分なりに作り変え、自分の棲家にしていました。

あの部屋はホントウに不思議な部屋でした。

長所と短所が背中あわせ

盲目の名ピアニスト 辻井伸行さん世界的に活躍する盲目の名ピアニスト、辻井伸行さんのお母さんの話です。

彼女は子どもが盲目だとわかって、絶望しそうになりました。

小さい頃から生活雑音に敏感で、イヤだと思ったら泣き止まないことから気づいた。

「この子には音楽の才能があるのではないか」と。

そしてそう思いながらよく息子を観察すると、「音楽に合わせてカラダが動く」「同じ曲目なのに、演奏家が違うことに気づく」ことを知った。

ピアノの調律の人などにも、音楽の才能があるのでは?と言われました。

その後、辻井伸行さんのピアノ力は、皆さんご存知のとおり・・・・。

まぁ、一見短所に見えるようなことでも、それを反対にひっくり返すと長所になります。

辻井さんのお母さんの場合、「生活雑音に敏感すぎる」という短所を、きっとこれは長所なのだと気づいたのです。

長所と短所ってのは、背中合わせ。

短所だけを見ていると、大事な長所が見えなくなるという話でした。

ブラッシングは意外と難しいのデス。

歯のブラッシングって、皆さんフツウにやりますが、ちゃんとフツウにできていないからムシ歯や歯周病になったりするのです。

難しいことができなかった場合、それは失敗ではありません。

難しい問題なら、周囲が認めているから「何でできなかったんだ!?」と叱責されることはありません。

じゃあ、フツウは簡単なのかという話になりますが、そんなことはなくて、フツウは人が思っている以上に難しいのです。

まぁ、フツウができないから失敗するのです。

たかがブラッシングですが、ブラッシングって意外と難しいのデス。

目に見えない世界を制す者が世界を制す。

強いフェデラー選手テニスに詳しい人がこんなことを言っていました。

「うまい人」と「強い人」の違いについてです。

うまい人は、ボールを打つ感覚だけが長けている人。

強い人は、ボールを打つのがうまいのはあたり前。

それ以外にも、空間・時間・狙い所・ボールスピード・ポジションの取り方などのカンリに優れています。

それ故、テクニック上達と試合結果がますますリンクしていく傾向にあります。

一般には、両者の評価は「あの人、うまいけど勝てないなぁ」と「あの人、本当に強いよ」に分かれます。

プロの世界でも、うまい人と強い人に分かれています。

「目に見えない世界を制する者が世界を制す」のデス。

歯の世界でも同じだと思う。

テクニックは、訓練すれば誰でも基準に達します。

でも、その治療学の歴史、病理的イミ、治癒の経過、力学、薬液効果の判定、細菌学、それらすべて目に見えない世界のものですが、それらをホントウに知っている者が強いのです。

ワタクシも強いドクターになりたいと思う。

リコールでは、”少し良くないんだな”と「認識する」ことが大切

ミラーとポケット探針まるやまファミリー歯科では、歯周病に力を入れています。

リコールではムシ歯の有無を確認し、さらに歯周ポケットを測ります。

出血するところがあれば、そこの歯周病菌がとれていないので、そのあたりのブラッシングを確認します。

そして、その結果や注意事項を書いた紙を患者さんに渡しています。

お医者さんに行っても、血圧やコレステロール値が高いということがわかれば、10年先、20年先のことを考えて生活習慣を変えるきっかけになります。

歯科の歯周病のポケット検査では、数値が「少し大きい」というその結果も大切ですが、ブラシの毛先の入れ方が悪いんだなと認識することも大切。

知らなければ、悪い生活・習慣をそのまま続けていくことになるからです。

コップを常に上向きにしてますか?

アドバイスを受け入れる(「テニスの王子様」より)ブラッシング指導を受け入れ、それを実行すると、誰でもブラッシングが上手になります。

とはいっても、現実は、同じアドバイスを受けても得る効果は人それぞれ。

最も大きく効果に違いが出るのは、アドバイスを受ける人が、例えばコップを上向きにしているかどうか。

コップを常に上向きにしていると、いろんなアドバイスや知恵がどんどん貯まっていきます。

そして、最高の効果が得られる。

でもアドバイスは答えではありません。

先人の知恵を拝借し、引っ張ったり、伸ばしたり、こねたりして、自ら血や肉にするものです。

自分に合うよう、改良しないとネ。

かわいい動物の口の中の写真

かわいいカメちゃんの口の中

ガチョウ

これがペンギンの口の中だ

そしてこの恐ろしいのはヤツメウナギの口

ウデブトイカの口の中

バンパイアフィッシュ

毛虫の口の中どれも夢に出てきそうなレベルです。

羽生選手は諸葛孔明の戦法をとったと勝手に思った。

左から宇野・羽生・フェルナンデス選手「死せる孔明、生ける仲達を走らす」というのは、「三国志」の中の有名なエピソードです。

名参謀の諸葛孔明は、死の直前に、「自分が死んでもそれを伏せて、自分の人形を軍の中心に置いておけ」という作戦を伝授しました。

それを実行したところ、「死んだはずの孔明が生きている」のに驚いて、敵方・魏の名将、司馬仲達はあわてて逃げてしまったというお話。

死者でもエイキョウが与えられるのです。

フィギアスケートの羽生選手、痛み止めの注射をうたないと痛くて痛くて滑れないのに、あたかも右足のケガは完治したように振る舞いました。

スケートに詳しい解説者もすっかりだまされた。

羽生選手、ショートプログラムでトップにたったもんだから、ライバルたちは無理してても難しい技に挑戦しなければなりません。

そんなプレッシャーを与え続けた。

羽生くん、100点満点の演技をするぞするぞと思わせたもんだから、ライバルはみんな無理した。

そして彼は体力の限界の80点の演技をしました。

「諸葛孔明は生きてるぞ、生きてるぞと見せかけたもんだから魏の名将、司馬仲達はだまされてあわてて逃げてしまったのです」ケガをした前金メダリストの羽生選手は、オリンピックでの勝ち方を知っていたのでした。

そう私は勝手思った。

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