作詞家・松本隆の詞を書く時のアル悪い癖

'70年代のはっぴぃえんど(向かって右端が松本隆)歯科のブログから、脱線中。

80年代を圧巻した作詞家、松本隆という人がいます。

作品には、古いですが「赤いスイートピー」とか「硝子の少年」「木綿のハンカチーフ」、「「ルビーの指輪」とかまぁ、数え切れない。

この人、昔、「はっぴぃえんど」というグループのドラマーでした。

解散後、作詞家になった。

チョット気になったので、彼の書いた小説「微熱少年」と、エッセイ集「微熱少年」を取り寄せて読んでみました。

するとそこに、作詞の”心得”なるものが書いてありました。

それによると、「ボクは歌の詞とはラブ・ソングだと思っている。つまり歌い手がボクであり、聴き手が『あなた』に重なっていくのである」「詞を書く作業は、例えば恋人に贈り物を選んであげるようなもんだ。ヒロインがどんな色のドレスを着たらいちばん華やかに見えるか、ボクは衣装ケースと手探りするように、彼女に良く似合う言葉を探し出してゆく」そして、ここからがオモシロイ。

「歌い手が可愛いヒロインである場合、ぼくは『あなた』を自分に想定して詞を書くという悪癖がある。それによって、彼女は悲劇的なコトに、TVで、ラジオで、朝となく夜となく、僕個人のために歌ってくれるというワケである」。

ブログ一覧