むくみの正体

緑がリンパ管

 

平安時代の女性の顔の絵を見ていると、
たいして栄養状態がよくないのにプク
プク描かれています。

これ、太っているんじゃなくて、むく
んでいるんじゃないかと思うことがあ
ります。

ところで、カラダの中には2つの水の
流れがあって、1つはご存知、血液の
流れ。

そしてもう1つが、リンパ液の流れ。

リンパ液は全身に分布するリンパ管の
中を流れます。

でもリンパ液の流れは、血液の流れと
同じではありません。

血管は心臓→動脈→毛細血管→静脈と
巡って心臓に戻ってくるまでに一続き
になっているので、血液は同じ経路を
何度も巡ります。

だから血液循環と呼ばれる。

が、しかし、リンパ管は全身にある毛細
リンパ管が徐々に合流して太いリンパ管
になって、その後大静脈に向かって合流
します。

つまり、リンパ液は全身から静脈に
向かって一方通行で流れて、循環は
しないのです。

そもそもリンパ液は、全身のソシキの
細胞のまわりの液(ソシキ液と呼ばれ
てマス)がリンパ管に流れ込んだもの。

つまり全身にフリーに存在する水分。

この水分がリンパ管を通り、大静脈で
血液に合流し、タンパク質や脂肪を
運ぶのデス。

血液は全身を約1分で1巡りしますが、
普段のリンパ液の速度はヒジョウに
遅くて、毎秒2ミリメートル程度。
ほとんどフラフラ漂っている感じ。

それでもこの水の流れが大事で、滞る
とソシキに水が溜まって腫れ上がって
しまうのです。

これが浮腫。
まぁ、むくみの正体なのです。

動物学園と訳していたら・・・

ニホンザルの子育て

 

この前、テレビでニホンザルの特集を
やっていました。

BSテレビを見ていると、動物たちの
特集をよく再放送しています。

ニホンザルのお母さんに教えられること
は多い。

生後1ケ月のサルの赤ちゃんは、しっか
りと「前に子どもを抱きます」。

子どもは顔を見上げれば母ちゃんの顔を
見られるし、お腹がへったらすぐ近くに
乳首がある。

生後1年までは、「少し離して」という
教育をする。

この間に他の子ザルとのふれあいを学ぶ。

そして1才を過ぎた頃は、「ほっとい
て!」という教育。

全くの無関心ではなく、危ないと思った
らすぐ助けに行く。
でも普段は放っておく。

サル山を見ていると、学ぶことが
たくさんあります。

一般的な日本人は、一生の間に動物園に
行くのは4回だといいます。

1回目は幼稚園か小学低学年の頃。
2回目は恋人とのデート。
3回目は親になって、子どもを連れて。
4回目は祖父母になって孫と一緒に。

これじゃあ、動物園は赤字になるハズ。

むかし昔、明治維新のすぐ後、1万円札
のあの偉いお方がヨーロッパへ視察に
行かれ、初めて「ZOOLOGICAL GAR-
DEN」をご覧になり、これを「動物園」
という日本語に訳しました。

もしその時、「動物学園」と訳して
いたら、子どもも大人も、学ぶために
もっと動物学園に行ったのではないかと
思う。

まぁ、そんなことを言っているから、
あのお偉い、F沢諭吉先生(仮名)と
ワタクシ、お友達になれないのかも
しれません。

赤い電話ボックスの話

赤い電話ボックスのドア・ステッカー(イメージ)

 

このところ、話題といえばコロナのこと
ばかりなので、心の中が暗くなってしま
う。

カラダの表面はたいして変わらないのだ
から、心の中だけでも変えたいと思う。

何かないか。

そこで、頭の中をひねって出てきたのが
「前から欲しかったのに、もう7~8年
も現れてくれないモノ」。

それが、赤い電話ボックス。

以前リサイクルショップのオフィスアク
ティブに、イングランド製?の赤い電話
ボックスが置いてありました。

本物っぽかった。

その時は、買おうかどうか迷いました。
何しろデカかったもので。

1週間よく考えて、再びそのお店に行っ
た時には、すでに売約済み。残念。

しかし、何で地球の裏側、札幌にそんな
ものがあったかというと、世界中どこで
もケータイ電話が普及し、イギリスでも
例に漏れず、赤い公衆電話を使う人が少
なくなってきた。

そこで、イングランド政府は赤い電話ボ
ックスを撤去する方向に舵を切ったので
す。

その赤い電話ボックスがどういうわけか
海を渡って、札幌にあった。

それはいいとして、で、今はそんなのな
いんだからそれに代わる何か代用品はな
いものかと思い、そこで見つけたのが、
「赤い電話ボックスとビッグベンの描か
れたシャワーカーテン」。

クリスマスの頃、診療所に飾ってありま
した。

今あるのは、待合室の隅っこにチョコン
と置いてある、「赤い電話ボックスとビ
ッグベンのブリキ板」。

でも今回は、ちょっと違うアイデアを思
いつきました。

それが、赤い電話ボックスのドア・ステ
ッカー(上図:イメージ写真)。
ネットに出ていました。

でも、こんなの一体どこのドアに貼った
らいいんだ!?

コロナショックで幼児虐待のニュースが飛び込んできた。

 

子育てはただでさえ大変なのに、この
コロナで幼稚園・小学校は休みで、朝か
ら晩まで世のお母さんたちは子どもと向
き合っています。

つらいと思う。
息抜きが必要デス。

先日も、コロナショックでお母さんの
ストレスがたまり、幼児虐待のニュース
が飛び込んできました。

幼児にとって親は神様同然だから。

まぁ、収容所の看守の比ではありません。
その状態で虐待が始まると、止め所があ
りません。

そして、家庭内で起こりますから、どう
しようもナイ。

何しろ、それまでフツーのお母さんは
「ただの人」以外になったことがないの
だから。

いきなり権力を持っても、コントロール
できればいいんですケド・・・。

まぁ、急に神様になれ、と言われても
まず訓練ができていない。

幼児虐待って、幼児という自然を親が
思う通りにしようと思った結果なんじゃ
ないかな。

昔、アメリカが開拓時代、インディアン
を追い出して自然を破壊し、都市をつく
ったのとたいして変わらない。

子どもって、自然に生まれてきたもの
なので、「ああすればこうなる」という
大人の方程式がなかなか当てはまらない
のだ。

名人の虫取りはほとんど千手観音の世界だ。

千手観音

 

先日、早朝、散歩してきました。

円山公園はコロナ自粛のため縄が張って
ありましたが、お隣の円山墓地のまわり
には、縄なんて張ってありません。

人もいない。

子どもの頃はよく墓で虫取りをしました。
虫を捕る方法はいろいろあるんですが、
ある虫取り名人はこんな方法で捕ると
言っていた。

木の枝の下にカサを逆さに広げて、葉っ
ぱを棒で叩く。
ビックリして虫がカサに落ちるから、
それを捕まえる。

右手に棒を持って、左手にカサを持つ。

それでメガネをかけたり外したり、タバ
コを吸ったり、ムシをつかんだり放した
り、ボトルの水を飲んだり。

ほとんど千手観音の世界だ。

こういうところに来て虫を捕っているん
だから、当然何かを考える。

墓を見て、「何だよ、これ!?」って。

やっぱり死んだ人っている。
当たり前だけど、子どもでも多少想像力
があれば、自分もいずれこいうなるとい
うことがワカル。

新型コロナで「アビイ・ロード」のビートルズが離れた。

ビートルズ「アビイ・ロード」オリジナルは一列で仲良く歩いていたのですが・・・

 

新型コロナウイルス感染予防のため、人
と人とのキョリをとる「ソーシャル・デ
ィスタンス(社会的キョリ)」を世界中
の皆さん、考えています。

上写真は、ビートルズのアルバム「アビ
イ・ロード」。

よく見ると、4人とも1~2メートル距
離を開けて歩いています。

オリジナルは一列で仲良くキョリを詰め
て歩いていたのですが・・・。

その他、世界の大企業も新型コロナウイ
ルス感染予防をアピールするために、自
社ロゴを離しています。

[アウディ]  重なっていた輪が離れた       

[コカコーラ]  文字が離れた

[マクドナルド]  Mが離れた

[メルセデス・ベンツ]  スリーポインテッドスターが輪から離れた

[フォルクス・ワーゲン]  VとWが離れた

 

朝のニュースで養老先生が新型コロナウイルスについて訊かれてた。

養老先生

 

朝のニュースを見ていたら、虫好きで、
解剖学者の養老先生がNHKに引っ張り
出されて、新型コロナウイルスについて
アレコレ訊かれていました。

で、ひと言、ふた言、いつものように
ボソボソ答える。

カラダの中ではワレワレはもともとたく
さんのウイルスと共生している。

あるものはしょうがない、だから上手く
付き合った方がいい。
おとなしくさせるように付き合う。

まぁ、いうなれば手入れデス。

せっかく皆さん暇になったんだから、
これからのことを考え直すいいキッカケ
ができたんじゃないですか。

何もしなくていい時なんて、これから先
めったにありませんから。

また、こんな話もボソッ。

カラダは勝手に生まれてきたんだから、
本来自然なもの。

だからカラダが欲しがっていることを
やってやればイイ。
するとカラダが喜びます。

せっかく時間ができたんだから、まぁ、
できる範囲で好きな本を読んで、昔見た
お気に入りの映画を見て、青春時代の音
楽を聴いて、元気だった昔を想い出せば
病んだ心もカラダも喜ぶってことでしょ
うか。

「バカの壁」って、宗教書になっちゃったの???

 

「バカの壁」って、養老〇司先生の本
です。
もう400万部以上も売れています。

「バカ」とは、自分の知りたくない情報
について「わかっている」と決めつけて
細部まで見ようとしない人。

そして、向こう側の世界があるってのを
知らない人のことを言うらしい。

わかる・わからないは、能力の問題では
なくて、まぁモチベーションの問題。

壁を一歩登ってそれを見ることによって
世界が変わるのに。

まぁ、そんな感じ。

「バカの壁」のことを考えると、いつも
「下剋上受験」の娘のお父さんのことを
思い出します。

娘の「下剋上受験」を書いた中卒お父さ
ん、娘と一緒に中学受験の勉強をするこ
とで、そっちの世界(いわゆるエリート
)の大人たちの考えていることを知って
しまった。

こういう、チョットしたきっかけがなか
ったら一生知ることはなかったであろう
「バカの壁」を越えた瞬間だった。

本屋さんに行くと、「バカの壁」がいろ
んなところに入っています。

フツーは新書の棚に入っている。

科学の棚に入っているのは、まだいい。
哲学の棚に入っていたり、もっとひどい
時には、誰が置いたのか知らないけど、
宗教の棚に入っていた。

「えっ?『バカの壁』って宗教書になっ
っちゃったの???」

ヒトやサルは3色、鳥は4色、ネコやイヌは2色。

 

霊長類は3色

トリは4色

 

鳥が見ている世界は、ヒトが見ている
世界より、もうチョット複雑という話を
聞きました。色が。

それがどういうものか、ワレワレ人は
3色だからわかりません。

鳥は4色。目が。
網膜にそれだけの種類の細胞があるそう
で、ヒトに見えない紫外線も見えるそう
です。

で、ヒトは何で3色かというと、いろい
ろ話があって面白い。

3色なのは、サルのような霊長類。
ネコやイヌは2色。

ホ乳類は本来2色で、霊長類のヒトや
サルの場合、間にひとつ波長が入ってき
た。進化の過程で。

これはヒトの「顔色の変化」を見るのに
ピッタリ。

ヒトやサルは社会的な動物。
顔色を読むのがなぜ大切かというと、社
会生活上欠かせない。

「顔色をうかがう」と言いますもの。

もう一つは、子どもが具合悪くなって
「顔色が悪い」とか、命の危険も関わっ
てきますからね。

花があんなに赤・青・黄他で色とりどり
で鮮やかなのは、もしかしたら4色持っ
ている鳥に猛烈にアピールして、花粉を
運んでもらうためなのかもしれません。

ニューヨークの見える窓

尖ったのが、マンハッタンの名所、エンパイアステートビル

 

ここは、ニューヨークではありません。
まるやまファミリー歯科の診療室。

写真は、ニューヨークの街を部屋から
見た風景です。

向こうに見えるノッポのビルは、エンパ
イアステートビル。

この絵はトリックアートというのがすぐ
わかります。
なぜなら、こんな窓はないから。

超高層階に木の窓をつけてはなりません。

ヒトが飛び降りたらどうするんでしょう。
モノを落としたら、下を歩いているヒト
が危ない。

というワケで、超高層階にこんな窓を
つけてはならないのデス。

ある患者さんがこの絵を見てこうつぶや
きました。

「先生、ワタシはね、ニューヨークでこ
のエンパイアステートビルを下から見上
げたことがあるんだけど、この角度から
見たのは初めてだよ。」

いいですね。
ニューヨークに行ってそこの空気を吸っ
て歩いただけでも、何かを学んで帰った
ハズ。

ワタクシがニューヨークのことをとやか
く語っても、何の説得力もありません。

何しろ行ったことがないんですから。

 

 

ブログ一覧