どんな人でも、口の中には歯周病菌が
います。
これを何のケアもせずに放っておくと、
徐々にその数が増える。
そして、その中に「タチの悪い菌」が
いて、そいつも一緒に増える。
歯周病菌の総数と悪い菌の割合が増える
と、カラダの免疫が菌に対して立ち向か
い始めます。
そして、歯茎や骨などを菌から守るため
に精一杯戦ってくれます。
デモ、菌がどんどん増えてしまうと、
やがては対応できなくなって、歯に歯周
病菌がくっついてしまう。
これは時限爆弾なので、放っておくとま
わりを吹っ飛ばしてしまう。
コワイのは、ここから。
口の中が歯周病菌だらけになると、これ
まで菌と戦ってきた免疫細胞が、今度は
その歯の本体をカラダの外へ追い出しに
かかるのです。
まるで、本能寺の変で今まで信長のため
に闘っていた明智光秀が突然暴走し始め
た信長に気づき、「こりゃあ、いかん」
ということでクーデターを起こして信長
を討つようになるのとソックリ。
免疫システムは、歯周病菌に取りつかれ
た歯を異物とみなし、それを排除しよう
として歯を支えている骨を溶かしていく
のです。
この免疫の働きによって、どんどん歯周
病は悪化していく。
免疫ってのは、ある意味、一定ラインを
超えると味方から敵に寝返るのデス。
歯の立場から見ると、かわいそうに骨が
溶けて、一緒に歯が抜けるという現象。
骨の立場から見ると、菌に感染した骨を
ちぎっては投げ、ちぎっては投げ、骨自
体を守ろうとする現象。
立場は違えど、やっていることは同じな
んです。
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