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クマ対策にイヌを飼ってみてはどうでしょう。

クマに向かって吠えるイヌ

 

うちのスタッフは犬を毎日散歩させて
います。

この辺りはマンション街なので、犬は
家の中で飼うことになっています。

家の中で飼っているのなら、ペットには
なっても番犬にはなりません。

ワタクシの実家は広島の山里で、しょっ
ちゅうイノシシとか鹿とかタヌキが出て
いました。

子どもの頃、フツーに見かけました。
田舎なもんで。

どこの家も一軒家。
どこも犬を飼っていました。

何で犬飼っているんだろうと思っていま
した。

それが最近、ある記事を見てやっとわか
りました。

その記事にはこう書いてあった。

「野犬がいなくなったから、役所は野犬
狩りをしない。野犬がいなくなったから
サルだのイノシシだのの天下になった」

野犬というものは本来、里の近所をウロ
ウロしているもので、だいたいそんなも
のがいたら、私がサルなら人里には近づ
きたくありません。

野犬がいるからサルが来なくなる。
でも野犬がいなくなったら、ヒトはすべ
てのイヌを番犬としてヒモでつないで
自由には動けなくしました。

それを一番喜んだのは、サルやイノシシ
、シカ。

「一方の秩序は他方の無秩序を引き出す
」という言葉があります。

これをエントロピーの増大といって、熱
力学を学んだ人は誰でも知っているので
すが、まぁ、イヌをヒモにしばって動け
なくすればサルやイノシシがワァーッと
出てきて、「あのイヌ、動けねぇぞ」と
言って暴れ出す、ということです。

最近札幌の市街地にクマが出てくるよう
になったので、特に山里のあたりなら、
昔みたいに犬を飼ってみてはどうでしょ
う。

というより、だからどこの家でもクマが
出るから昔ヒトはイヌを飼うようになっ
たんでしょう。

番犬とはそういう意味。

ドロボウの番をするだけがイヌの役目で
はないのデス。

でも確かに、クマやイノシシも勝手にヒ
トの家にあるものを断りなく食べるので
、ドロボウと一緒か。

ウイルスの水平感染

ウイルス水平感染

 

ダーウィンの進化論は垂直進化で、親か
ら子どもへ受け継がれていく。

例えば、ちょっと首の長いキリンが生存
に有利なら、だんだん首の長いキリンが
増えてくる。

ところがウイルスによる水平進化という
のがあって、コレはウイルスの遺伝子が
生殖細胞(精子や卵子)に直接入り込ん
で受け継がれていく進化。

だから生殖細胞の中にウイルスが入り
込んでいなければ、変わりません。

他の細胞に感染してもダメ。
生殖細胞に感染しなければダメなんです。

実際、長い進化の歴史の中でみると、
水平変化が何度も起きていることがわか
っています。

ゲノムを調べたらわかった。

ワレワレがウイルスからもらった遺伝子
を使うように、ウイルスの方もワレワレ
の遺伝子を持っていく。

ウイルスの中には、宿主の遺伝子をドロ
ボウするやつもたくさんいて、どうやら
お互いやり取りしているらしい。

例えば将棋で銀をとったら、フツーそれ
を銀として使います。

でもウイルスはそれを将棋用に使うんじ
ゃなくて、チェスにしてしまう。

生物はウイルス由来の遺伝子をまったく
別の目的に使うんデス。

だからチェス盤に銀をうってみるとか、
ありえないことをしてルールを変えてし
まうんです。

 

天皇陛下との共通点

幼少期の浩宮様

 

ワタクシの名前には、拡(ヒロ)がつい
ています。

令和の天皇陛下の子供時代の名前は
「浩宮」様で、この方がお生まれになっ
た年は“ヒロ”とつけるのが大ブームにな
りました。

ところで、生まれたその瞬間から将来が
決まっているのは、この方だけです。

努力しても勉強してもノーベル賞をとっ
ても、大金持ちになっても大統領になっ
ても首相になっても、天皇はなることの
できない唯一の存在。

ワタクシの親も「浩」とつけたかったよ
うですが、さすがに恐れ多いと感じたた
め、違う漢字をあてました。

それで「拡成」になった。

しかし、小さい頃の呼び名は「ヒロ君」。
ひょっとしたら身内では浩宮様も「ヒロ
君」と呼ばれていたんじゃないかな。

小さい頃からワタクシは浩宮様(現天皇
)と同じモノを見、同じモノを感じ、同
じ世間の空気を吸ってきました。

立場は違えど同じ時代を生きてきた。

同じ歌手を好きになり、同じ流行ドラマ
を見て、何かを感じた。

彼の姿をテレビで見るにつけ、同志のよ
うなものを感じます。

これはワタクシの勝手な、一方的な憶測。

以前事故で亡くなられた英国のダイアナ
妃がこんなコトを言っていた。

「私はキンギョ鉢の中のキンギョ。私は
みんなのことを知らないけれど、みんな
私のことを知っている」。

余談ですが、現天皇のことを令和天皇と
呼んではいけません。

令和天皇というのは亡くなった後の名前。
まぁ、仏教でいう戒名みたいなもの。

生きているうちに亡くなった後の戒名で
呼ばれたらイヤでしょう。

ダカラ、昭和天皇と呼んでもいいけれど
平成天皇と呼んではいけないのデス。

ウイルスが感染して全体のバランスを調整している?

赤潮

 

新型コロナウイルスの感染が減ってきて
います。

もちろん、皆さんワクチンを打って集団
免疫ができつつあるとは思うのですが。

ところで、最近十勝沿岸で赤潮が発生し
サケやマグロなどの大量死が問題になっ
ています。

生物の世界では、ウイルスがある役割を
担っています。

例えば、海の生物の生態系をピラミッド
型で分類したら、4つのグループに分け
られます。

一番上は大きな捕食生物。
マグロやブリ、イルカ。

その下には大型のサカナのエサとされる
イワシ、アジなどの小型のサカナ。

その下は1ミリ以下の動物性プランクト
ン。

そして、一番下の植物性プランクトンは
さらに小さくて、その数は動物性プラン
クトンの10倍。

実はその下にウイルスがいるんです。

その数は上のグループをすべて足しても
比較できないほど圧倒的な数。

 

オガワメモ①

 

時々、海では赤潮が発生します。
この赤潮は生態系が崩れる時に発生する。

つまり一部の植物性プランクトンが異常
大量発生して、大量の酸素を大量消費し
てしまう。

するとその上のグループの動物性プラン
クトンは逆に数が減少してしまう。

この時、一番下のグループのウイルスが
登場して大活躍します。

実はこのウイルスが、大量に増えた植物
プランクトンに感染してその数を減らし
て、全体のバランスを調整するんです。

 

オガワメモ②

 

何かこういう自然界の掟が新型コロナウ
イルスによる感染者の数の減少に関係し
ているのではないかと、ワタクシ勝手に
妄想してみました。

「大きな問い」は好きなものの形をして現れる?

ワタクシの好きな色に、「青色」があり
ます。

ブログの写真には好きな青色をバックに
使っています。

でもこの「青色」って、自然界では珍し
い色。

空も海も見た目は青いけど、その青を
持ってくることはできません。

青い食べ物なんてのもないし・・・。

かき氷の「ブルーハワイ」は、着色料の
色。
自然の色じゃない。

青って不思議な色です。

これはワタクシの「大きな問い」のひと
かけら。

「大きな問い」は、最初は好きなものと
いう仮の姿で目の前に現れるのデス。
そしてそれを一生懸命調べる。

これが勉強。

深く知れば知るほど、興味はドンドン
広がっていく。

まぁ、子どもには、許されるのであれば
好きなことを本気でやらせてあげれば
イイ。

そうすれば、全部の学問がどこかでつな
がってるということに、気づいてくれる
かもしれません。

おサトウの摂取は何の益もなく有害なだけなのですが・・・


      お砂糖

 

甘いものを禁止する歯医者さんがいます。

まぁ、原因を遠ざけようという、いかに
も単純明快な知恵です。

たしかに人間の身体面だけをみれば、
お砂糖を摂ってよいことは一つもあり
ません。

精白糖は百害あって一利なしと、科学的
に証明されています。

だがしかし、心とカラダを一体として
扱う心身医学の立場から見れば、おサト
ウは人間の心にとってはイミあるもんだ
と考えられるようになりました。

まぁ、体験的に、疲れた時とかストレス
がある時になぜか甘い物が食べたくなり
ます。

そして、食べたら筋肉の緊張がほぐれる
のか、元気になったりホッとしたりする
のデス。

もしもカラダが塩分を切らすと生き物は
死んでしまいます。

もともと生き物は海の中から誕生した訳
だし・・・。

でもお砂糖はなくても生きられます。

サバンナの野生の動物は、お砂糖食べな
くても元気に生きていますからねぇ。

人類はウイルスと取り引きして胎盤を得た。

胎盤と赤ちゃん

 

新型コロナは人類にとって困ったヤツで
すが、役に立つウイルスもいるんです。

赤ちゃんが育つというのは、母親からの
栄養が必要。

その橋渡しをするのが、胎盤。

どうやらこの胎盤こそがウイルスと取り
引きした結果だというのデス。

今から1億6000万年前のまだ恐竜が地
上を支配していた時、ワレワレの祖先は
まだネズミのような小さい動物。

恐竜におびえて暮らす日々。

まだ胎盤は持っておらず、どうやら卵を
産んでいたらしい。

敵に襲われると、大切な卵を置き去りに
して逃げないと生き延びれない。

そんな祖先がある日、ひとつのウイルス
に感染した。

それが、胎盤をつくるための遺伝子。

あるウイルスの遺伝子を調べたら、胎盤
の遺伝子とほぼ同じでした。

この遺伝子がずっと受け継がれる中で、
ミスコピーを重ねて胎盤を進化させた。

感染した1匹の子孫が胎盤を進化させた
一方、感染しなかった方からは現在の
カモノハシの祖先が現れた。

カモノハシって、子供を母乳で育てるけ
ど、ちゃんとした胎盤はなくて、卵を産
む胎盤を進化させた動物です。

そして最初に感染して胎盤を進化させた
方にも、その後分かれ道がやってきた。

別のウイルスに感染した方は胎盤の働き
を高めて、ワレワレのような真獣類(高
度な胎盤をもつホ乳類)に、感染しなか
った方はカンガルーのような有袋類にな
った。

(オガワメモ)

 

この胎盤の能力の低い有袋類は、赤ちゃ
んを大きく育てられないため、小さく産
んで袋の中で育てる。

まぁ、今のところ未完成だ。

今、最も繁栄している生物が、ワレワレ
真獣類。

というわけで、どうやらその原動力はウ
イルスが胎盤を獲得した結果なんだろう。

御前会議の「そうせい!」

 

磯田道史氏の「日本史の内幕」を読んで
いたら、おもしろい話が書いてありまし
た。

御前会議の話なのですが・・・。

偉い人が出席する「御前会議」というも
のは、大半の藩ではほとんど開かれませ
んでした。

でも、幕末の長州藩では開かれていて、
藩主がその場にいて物事をさっと決める
のです。

だいたい、こんな感じになる。

最初に家老が「皆さん、今日はジョウイ
の決行についてどうするか議論して下さ
い」と言う。

すると、一段低い所に座っている官僚の
間でギロンが始まる。

大声で怒鳴る、そして泣きあり。

その間、上の段にいる藩主と家老たちは
無言。
3時間でも4時間でも待つ。

そして下座・末席の者たちがいよいよ疲
労してくると、月番の家老がまとめには
いる。

「だいたい皆さんの意見は出つくしたよ
うですね」

家老たちは下の者たちの空気を読んで、
どっちが多数派であるか考えながらまと
めはじめる。

「では皆さん、多数はこちらのようです
から、この場の結論としては、ジョウイ
することに致します。非常に厳しい戦い
になるでしょうが、やることにしましょ
う。」

そして、次の瞬間が重要。

藩主毛利公の声が飛ぶワケです。
一言、「そうせい!」(そのようにしな
さい!)

藩主のツルの一声が出た瞬間、反対派も
賛成派も一斉に平伏して、決定に服する
のです。

確か、テレビで見た幕末の孝明天皇の
御前会議でもそういう場面があった。

最後に天皇が「そうせい!」と言って、
全員平伏で、決定。

やはり現場にトップがいると、決定から
実行までのスピードが速い。

ワタクシも、スタッフの間で議論しても
らって、「そうせい!」と言ってみたい。

科学の世界では、マネから始まることもありました。

蒸気機関車

 

蒸気キカンで産業革命を起こしたワット
は、誰もがご存知でしょう。

彼は英グラスゴー大学の前で修繕屋を開
く職人でした。

そこにある時、ニューコメンが開発した
蒸気キカンが持ち込まれました。

彼は修繕しながら仕組みを学び、効率化
に思いを巡らせるうちに新しいキコウを
考えついたのでした。

それがワットの蒸気機関。

で、彼は産業革命の父と呼ばれるように
なった。

歯周病の世界の研究史をたどっても、
同じです。

ラットの口に歯周病菌を入れて、いろい
ろ試す。
次にネコの口、そしてサルの口を使う。

最終的には人間の口の方にベクトルは
向きます。
マネを重ねていく。

ところでそのワットによる悪戦苦闘の
工夫をフランスで見ていたのが、若い
学者のカルノー。

まぁ、カルノーサイクルの発見者で、
そこから熱力学という物理学の分野が
スタートしました。

必ずしも最初にキソがあるのではありま
せん。

ワットおじさんがニューコメンをマネし
て工夫するから、カルノーの基礎物理学
が出てきたのだ。

科学技術というのは全て過去のマネから
成り立っています。

マネは基本で、それが満足にできないメ
ーカーや技術者からは新しい発見は生ま
れない。

世界的グローバル企業のパナソニックは
昔、松下電器と呼ばれていましたが、私
の小さい頃、口の悪い人は‘マネシタ電器
’と言ってたのを覚えています。

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