第3の手と呼ばれる舌は進化してきた。

キリン

 

歯の治療をしていると、口の中に舌が
見えます。

この舌、口の中を自由自在に動き回る。

探針が少しでも触れると、舌はビックリ
して逃げます。
まるで意志を持っているかのように。

そりゃあそうです。

ワレワレの祖先の舌は、昔むかし、手の
役割をしていたのですから。

実は舌って、キリンやカメレオンにとっ
て、捕獲するための道具です。

キリンは30センチ以上のうねる舌で葉っ
ぱを根こそぎ引きちぎる。

カメレオンは時速90キロの伸びる舌で
弓矢のように、狙ったムシを捕獲スル。

カメレオン

 

まぁ、彼らの舌は、いわば手の代わり。
ノドから出た手。

発生をみたら、舌は手や足と同じ、体節
というところから発生する。

つまり舌は自在に動かせる手足と同じ
成り立ちをしています。

ワレワレの祖先がまだ海にいた頃、海水
を吸い込むと同時にエサを吸い込むこと
ができました。

でも、陸上に上がるようになると、エサ
そのものを捕らえて口の中に送ったり、
ノドの奥に送る器官が必要になった。

そうやってできたのが、舌。
そもそも魚は舌を持っていません。

そのうちヒトは直立二足歩行するように
なります。

四足歩行の頃は、舌は横長。
前後の動きしかできません。

チンパンジー(オガワメモ①)

 

二本足になると、徐々にアゴが短くなり
、スペースの関係上、舌の形が丸くなっ
て、舌は上下の運動ができるようになり
ました。

ヒト(オガワメモ②)

 

そうやって獲得した能力が、話し言葉。

いろんな音を出せるようになったから
です。

舌が丸くなかったら言葉ができにくいの
で、文明がこれほど発展していないんじ
ゃないかな。

 

 

 

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