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コラム(27) ・・・北海道新聞・夕刊・掲載

(1月30日のブログに事のなりゆきが書いてあります。)2013年2月20日水曜日 北海道新聞・夕刊・掲載 いきいきゼミナール

歯周病の歴史

ゲスト/まるやまファミリー歯科 小川 拡成 院長

 今回は歯周病の歴史について触れようと思います。ヨーロッパでもアメリカでも日本でも歯周疾患といえば、虫歯と並ぶ歯科の二大疾患にもかかわらず、昔はこの病気は難治、不治の疾患で、究極の治療法は抜歯のほかにないと思われていました。
 しかし、アメリカは19世紀の終わりから20世紀の初めにかけて、見事にその治療や予防を可能にしました。そもそも、19世紀前半のヨーロッパでは、歯周疾患の原因については、局所説と全身説が入り乱れ、スケーリング(歯石取り)や手術、固定などの局所療法に努めてもすぐ再発するので、体質というような未知の全身因子があるのではないかと考えられていました。ですが、今から150年前の1867年、アメリカのリッグス氏が、この歯周疾患の特徴として、まず歯肉に炎症が起こり、次第に歯槽骨吸収が進行して歯の動揺が起こることを報告しました。また彼は局所療法の重要性を説き、スケーラーでポケット内の汚染された部分や炎症を起こした歯肉をかき取るばかりでなく、患者さんにブラッシング指導を行うことによって、大きな成果が得られることも併せて報告しました。それでこの歯周疾患は「リッグス病」と呼ばれましたが、彼が学会に加入しなかったことなどで、この名称は消えてしまいました。
 しかし、その考え方はその後の臨床へ大きな影響を与えました。また、細菌学の立場からメスを入れたのがミュラー氏でした。彼はドイツ系アメリカ人で、コッホの下で細菌学の研究に情熱を注ぎ、歯周疾患はどこにでもいる口腔常在菌の混合感染であるという考え方を明確にしました。つまり原因は口の中にいるばい菌ということです。このようにしてアメリカ東海岸付近では、ブラッシングやスケーリングを中心とした予防活動が日常的なものとなり、不治と言われた歯周疾患も自信をもって治癒に導けるようになりました。局所説が勝利を収めたのです。
 口の中のばい菌が歯周病の原因である以上、どのような時代がきてもヒトは歯ブラシを捨てることはできません。歯周病で悩んでいる皆さんは、今すぐお近くの歯医者さんでアドバイスを受けられることをお勧めします。

イギリスを観察スル。

患者さんと話していたら、留学するから2週間以内に治療を終えてほしいとか、夫の実家が外国なので2週間いなくなるとか、時々そういう話になります。

だいたいがイギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリアに行くようです。

これ、全部英語圏。

そこで、英語の国、イギリスを観察してみました。

イギリス人はまず英語を勉強しません。

しかし、こういうのが「自然とそうなった」と思ってはいけない。

イギリスは努力と研究の結果、堂々とそうしたのです。

イギリスでは、外国人に対してまったく一から英語を徹底的に教育するシステムがあります。

この英語教育システムは、オックスフォード大学が長い伝統と研究に基づいてつくりあげました。

なるほどね。こうして英語を話せる人を草の根レベルで着実に増やして、大英語圏は広がっていったんですね。

タイタニック号のジョーク

タイタニック号のジョークです。

タイタニック号がいよいよ沈みそうになった時、女性と子供を先に逃がそうということで、船長が男性の乗客を説得してまわるんです。

最初にイギリス人の乗客のところに行きまして、こう言うんです。

「あなたがたはジェントルマンなんだから、女性と子供に先を譲りなさい。」イギリス人は納得してそうするんです。

それからアメリカ人のところに行って、「あなたはヒーローになりたくないのか。」「ヒーローになりたいなら、女性と子供に譲りなさい。」それからドイツ人のところに行って、こう言うんですね。

「これはルールなんだから守らなくてはいけない。」ドイツ人は守るわけです。

それから日本人のところに行って、「みんながそうしているんだから、あなたもそうしなさい。」ここでワタクシ考えてみました。

患者さん(日本人)に対してブラッシング指導する時にも、この作戦使えるかなぁ?

レ・コード館

人口5800人程の小さな町、新冠町に「レ・コード館」という音の博物館があります。

レ・コードとは「Re(再び)」とラテン語の「cord(心)」を組み合わせた造語。

どうも「心の記憶を呼び覚まそう」という意味が込められているようデス。

この博物館には、あのエジソンが明治10年に発明したと言われている錫箔蓄音機があります(写真)。

まるやまファミリー歯科のショーウィンドウ内にも錫箔蓄音機(もどき)が飾ってありますが(8月10日の院長日記参照)、やはり本物の蓄音機には風格があり、圧倒されました。

老年スベリ台

以前患者さんに、「みんなワシのトシを聞きたがるけど、みんな決まってビックリするから、答えんのじゃ。」と言う方がいらっしゃいました。

明治生まれだから、その時スデに100歳を越えられていたと思います。

先日、やなせたかしさん(93歳)のエッセイを読んでいたら、こんなことが書いてありました。老化の話なんですけど。

「階段を下るみたいにコトンコトンと下っていく。始めは階段の幅が広くてゆるやかだが、だんだんせまくなる。

ついにスベリ台みたいになって加速度がつき、滑り落ちていく。

目にもとまらぬスピードになる。

なるほどね。人生のラストコースはこんな風になるのかと初めて実感した。」

アンティークサロン はま本

うちのビル5階にあるエステティックサロンはま本のオーナー、はま本さんはただ今、サロンの模様替え中!目指すものは何ですか? と聞いたら、アンティーク調のサロンで皆さんにゆったりくつろいでほしいと言っていた。

なんだかイングランド風の招きのお部屋(サロン)に近づいてきたようです。

5階の廊下からO・ヘップバーンがお出迎えして・・・・・。

このお部屋の中はどうなっているんだろうと、単純に中を覗いてみたくなる。

そこには誰もが参考にできる、手に届くハンイの夢がありそうです。

ゴッドハンドと言われた手のひらを使った「魔法のマッサージ」で、今日も美魔女をつくるつもりなんですね。

春一番の風が・・・

院内から外を見た。

まるやまファミリー歯科の前の雪山が、ラッセル除雪車や重機なんかできれいに取り除かれ、久しぶりに向かいのバス停の姿が現れました。

新聞によると、先日、北陸地方に春一番の風が吹いたようで、これからの一日一日がとても楽しみデス。

昨年の今頃は、ペンギン歯科の引継ぎと開院の準備なんかでドタバタしていたのですが、おかげ様で開院して約1年。なんとかやってこられました。

いい点、悪い点も見えてきました。

悪い点は改善しようと思いますので、今年も皆さんよろしくお願い致しマス。

「アンパンマン」のテーマソングの愛と勇気が・・・・

「アンパンマン」のテーマソングの中に、「愛と勇気だけが友達だ」という言葉があります。

ある時、アンパンマンの生みの親である やなせたかしさんが「アンパンマンは愛と勇気だけで、他に友達はいないんですか?」と質問されました。

やなせさん、「友達も仲間も大勢いる。友情で結ばれている。

でも、命がけで自分を犠牲にしても戦う時は、自分一人、他人の協力をあてにしない。」と言っていました。

「あてにして外れた時は恨むことになる。

自分一人の方が気楽だ。

失敗した時には他人に迷惑をかけないのがいい。

それがあの歌になったのだ。」とも言ってマシタ。

やなせたかしさんの生き方がよく表れているなと思いました。

ちなみにアンパンマンは、赤ちゃんから7才くらいまでまん丸な顔をしていたやなせさんの弟(享年21)、ドキンちゃんはお母さん、しょくぱんまんは強いて言えばお父さん(享年32)似だトカ。

懐かしい患者さんからお電話をいただいて・・・

ペンギン歯科(2011年)時々、ペンギン歯科時代の懐かしい患者さんからまるやまファミリー歯科にお電話をいただくことがあります。

私 「どうやってここがわかったんですか?」患者さん 「U歯科(旧ペンギン歯科)の受付の人に聞いたんだよ。」受付の人とは私の元スタッフです。

患者さん 「先生、どうして遠くへ行っちゃったの?」久しぶりに旧ペンギン歯科を訪れた人は、私が転勤したことをご存知ありません。お手紙も出しておりませんし・・・・・。

わざわざまるやまファミリー歯科まで電話をかけてくれる患者さんには、本当に頭が下がります。

実際に来てくれるともなれば、もう涙もので・・・・・。

「実はワタクシ、うちの歯科が入っているこのビルの管理人のお仕事もしておりまして・・・・。」

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