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コラム(5)・・・歯内療法って?

歯内療法は根管治療とも言われ、歯科の治療の中でも最も大切で、しかも地味な仕事です。

赤・白・青・緑の針みたいなものをグリグリまわして、時々「チクッ」とするアレです。

建築でいう基礎工事にあたります。

バイ菌によって感染された神経を根気よく、針のような器材で除去していきます。

目と手先に神経を集中し、根気よく完全に行う仕事だけに、手間と時間がかかります。(院長)

コラム(4)・・・矯正治療の判断

現在では年齢にかかわらず、どのような不正咬合でも歯の移動は可能です。

一般的には、不正咬合の発見が小学校1年生くらいであれば、あごの成長とともに治療することが可能です。

中~高校生になると、あごの成長が終わり、治療にあごの成長を応用することができにくくなります。

「歯ならび」「咬みあわせ」が良くなっても、それとひきかえに別の苦痛が生まれることもあります。

単に見た目の「キレイさ」「美しさ」を望んだものなら、その治療によってうけるかもしれないダメージとのバランスを十分に考えてスタートすべきだと考えるヒトもいます。(院長)

北海道新聞に掲載されました

北海道新聞 「いきいきゼミナール」

テーマ「歯周病」~歯周病について教えてください。

患者さんの口から歯垢(プラーク)の小さな塊を取って、「この白い物は何でしょう?」と尋ねると、ほとんどの人は「食べかす」だと答えます。でも実はプラークの正体は、食べかすではなく、食べかすに含まれる糖分を餌にして繁殖する細菌の塊なのです。位相差顕微鏡を使ってプラークを拡大して見てみると、その場でウヨウヨと活発に動く数十種類の細菌を目にすることができます。歯周病の多くは、このプラークが原因によって起こります。

私は学生時代、当時歯周病治療・研究の日本の第一人者であった北大名誉教授のI先生に次のようなお話を伺いました。「ばい菌が気持ちよく暮らし、繁殖していくためには、温度と水分と栄養が欠かせない。私たちの口腔内は、ばい菌にとって最高級のマンションといえるもの。年中摂氏37度に保たれ、3度の食事のほか、甘いお菓子や飲み物も付いている。ただし、マンションにはトイレがないという欠陥があり、酸性のおしっこをいつも掛けられれば虫歯になるし、毒性の強い排泄物が垂れ流されれば、歯肉に慢性の炎症が起こってしまう。マンションに掃除を担当する雇い人はいないので、クリーニングはオーナーである自分自身の役割。もし面倒くさがり、掃除をサボれば、最高級のマンションもあばら家になってしまう」。私もよく患者さんにこの話をするのですが、この話を聞いた皆さんは、食事の後や寝る前の歯磨き(ブラッシング)に励むようになります。

~歯周病の治療と予防について教えてください。

歯周病の治療と予防の鍵を握っているのは、口腔内のプラークの清掃責任者、つまり患者さん自身にほかなりません。歯科医だけがどんなに治療に張り切ったところでムダなことです。 毎日のブラッシングが十分でなければ、全ての歯を失う危険性があることや、天然歯を1本でも多く残すことは、総義歯になるのと比べて雲泥の差があることなども、よく理解していただきたいと思います。

若い時に、歯茎の中に入ったばい菌を放置しておくと、気付かないうちに骨が溶けて、結果的に歯を失うことになりかねません。もし気になる症状があれば、今すぐ歯科医院を受診して、ブラッシング指導を受け、プラーク・歯石をしっかり取ってもらうことをお勧めします。

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