物語・国際政治学と安全保障戦略から見た『日本』

アメリカのHB大学の「国際政治学と安全保障戦略から見た日本」の講義。

これはアメリカのHB大学の『国際政治
学と安全保障戦略から見た日本』の講義
の内容のあらすじです。作り話かもしれ
ませんが、まあまあ面白い内容だったの
でご紹介します。では始めます。GO!

世界が緊張し始めた時、各国の戦略文書
の隣に『日本』という言葉が目に付くよ
うになりました。今まで日本は学問の世
界で、真剣に扱われていませんでした。
日本は教科書のページの下にある小さな
注釈でしか登場してきませんでした。ア
ジアの小さな島国、そんな感じの記述が
全てでした。

各国の戦略文書の隣に「日本」という言葉が目につくようになった。

何故かと言うと、国土は小さく、資源も
ない、その上、第2次世界大戦で全て焼
野原になった歴史があったからです。そ
して、大陸と海洋勢力に挟まれた地政学
的に厳しい位置に日本はあります。

アジアの小国・ニッポン。

世界には国を評価する明確な基準があり
ました。大きな国は強い。資源の多い国
は持ちこたえる。世界を支配したことが
あれば安定的だ。日本はこれら全ての基
準で落第でした。研究する価値さえない

軍事力の大きい国アメリカ。

資源の多い国は持ちこたえる。

人口の多いC国

経済危機が起こる度に、金融危機が起こ
る度に、地政学的危機が起こる度に同じ
予測が出されました。日本は今度こそ持
ちこたえるのは厳しいであろう、と。し
かし日本は崩れませんでした。いや、崩
れなかったというレベルではありません
でした。むしろパワーアップされたので
す。

日本の経済危機

世界の専門家たちの予測はそのたびに外
れ続けました。一度の間違いなら変数の
見誤りです。二度の間違いならモデルを
修正すべきでしょう。でも何度も間違い
続けたとしたら、それは予測の問題では
ありません。

日本の金融危機・拓銀が破綻。当時は都銀が破綻するなんて、考えられなかった。

ここで『0(ゼロ)』という数字がありま
す。この数字は過去50年間、日本に関す
る主要な学術予測の中で、的中したもの
の数です。つまり世界は危機の度に日本
は崩れるだろう、と予測したのです。し
かし答えは真逆。日本は進化し続けたん
ですよ。なぜ世界は日本について常に見
誤って来たか?実はモノサシが壊れてい
たんです。

この50年間、世界の日本に関する学術予測の中で的中した数が「ゼロ」でした。

20世紀の覇権理論は単純でした。領土、
人口、資源、軍事力、この4つがあれば
大国になれたのです。アメリカ、ロシア
、中国なんかがそう。ところが21世紀に
入り、奇妙なことが起こり始めたんです
よ。この4つを備えた国々がアジアの小
さな島国の1つの為に、頭を抱え始めた
のです。

大学の講義は続く

半導体の供給網が揺らぐ度に、世界は震
えました。バッテリー生産に支障が出れ
ば、世界の自動車産業全体が止まりまし
た。造船所の1つの工程が調整されれば、
海運市場が震えはじめました。すべて日
本が鍵を握っています。

日本の半導体の供給網が揺らぐ度に、世界は震えた。

日本が積み上げてきたのは技術だけでは
ありませんでした。失敗の記録もそうで
す。どの工程でどんなミスをすれば、ど
んな結果がでるのか、どんな危機にどう
対応すれば生き残れるのか、こんなのは
本には書いてありません。データベース
にも残ってはいません。

日本のバッテリー生産に支障が出れば、世界の自動車産業全体が止まりました。

日本は過去70年間、この記録を積み上げ
て来ました。戦争による壊滅、占領、経
済危機、金融崩壊、外交的孤立、あらゆ
る危機を経験し、1つずつ学んで来たの
です。そしてその学びが制度として固ま
り、文化に染み込み、国家の運営システ
ムになりました。

日本の造船所の1つの工程が日本によって調整されれば、世界の海運市場が震え始めた。

「じゃあ、他の国もマネすれば?」いや
いや、それは不可能なんですよ。時間は
買えませんからねえ。危機を経験せずに
して、危機対応能力は生まれません。失
敗せずして失敗処理システムは作れませ
ん。日本はすでにその過程を終えていた
んですよ。

 

ブログ一覧