『どうする家康』を今、大河ドラマで
やっていますが、ワタクシが小さい頃、
NHKドラマにしても、民法ドラマに
しても家康はすべて敵役でした。
秀吉没後の大坂いじめなんか、
みんなの反感を買っていた。
『家康さん、ヒドイ!ヒドイ!』って。
まあ、これは、元々、日本人に半官
びいきみたいながところがあって、
ワレワレは源義経のように弱い立場に
おかれている者に、あえてその理非を
正そうとせずに同情を寄せます。
まあ、義経はカッコよくて若くして
死んだのに、家康と言えば、
タヌキ親父で75歳まで長生きした。
だから、ズルい家康はキライ!ってのが
ありました。それが半官びいき。
また、明治維新の頃、新政府は300年
間も続いた徳川幕府の政治形態を否定
する所から出発しなければなりません
でした。大義名分上は。
まあ、コレは政変に当たって、
いつの時代でも、どこの国でも起こる
ことだし、古き悪を打ち破ってこそ
新しいモノが生まれるというコトなので
家康を否定しなければなりません。
だから家康は物語の敵役にされた。
まあ、『それいけ!アンパンマン』で
言えば、家康はバイキンマン役。
それが、いつの間にか、いい感じに
変わってきて、家康さんは今の日本の
政治形態をきちんと作ってくれた立派
な人、というコトになちゃった。
忘れてはならないのは、徳川300年の
間に、国内でも外国との間にも戦争が
なかった、という事実。
コレって、この時期、地球上に在った
国家で唯一、日本ダケ。
で、この基盤を作ったのが家康さん。
半世紀前、東大安田講堂紛争で、全共闘
(学生)が安田講堂に立て籠って、機動隊
とやり合って、誰ひとり死ななかった、
という事件がありましたが、家康さんの
『とにかく、誰も殺さずに事件を
鎮めよ!』という声が政府内や警視庁の
トップの頭の中にあったのではないか
と思う。
家康さん、ありがとう。
最近のコメント