ピロリ菌を調べたら、人類の移動ルートがわかった。

人類のグレートジャーニー

 

ピロリ菌って、40年位前に発見された菌。
それまでは胃の病気が何で起こるのか、
わかりませんでした。

胃がんが何で起こるのか、何で胃潰瘍に
なるのか、全くわからなかった。

でもそれから20年位して、「何だ、全部
ピロリ菌によるものだったのか」という
のがわかりました。

ピロリ菌は地球上で唯一、ヒトの胃の中
だけに存在する細菌。

何で胃酸の菌のような過酷なカンキョウ
に住めるのかというと、彼らは胃酸を
中和するバリアのような酵素を持ってい
るんデス。

だから強力な人の胃酸の中でも住みつく
ことができる。

実は、人間の胃の中でしか生きられない
ピロリ菌が親から子に移っていくことを
利用して、何と人類の移動の歴史がわか
ったんデス。

どういうことかというと、大分大学の
山岡先生が世界中のピロリ菌を集め、
そのDNAの塩基配列を解析してみたら、
どういう風に人類が進化していったのか
というのがわかった。

わかったのは、ピロリ菌はどうやら南ア
フリカで生まれたってコト。

そして6万年位前に南アフリカを出て行
き、そこで3つのグループに分かれた後
アフリカを出て、ヨーロッパ・アジアへ。

やがて東アジアを経てシベリアからアメ
リカ大陸へと広まっていった。

そういうことがDNAの塩基解析でワカッ
タ。

ピロリ菌のグレートジャーニー(オガワメモ)

 

ピロリ菌の道のりも同じく、世界へと広
がるグレートジャーニーの道のりと一致
したんです。

日本には、東アジアルートで1万年前に
来た。

沖縄へ来たのは4万前。

沖縄のはよく調べてみたら、中央・アジ
アのウズベキスタンとかカザフスタンの
ピロリ菌に似ている。

この説によると、沖縄人は渡来人として
中央アジアにルートがあるようなのです
が、でもいったいどこを経由して沖縄列
島にたどり着いたんだろう?

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