T大医学部は天下の秀才を凡人にして卒業させているが、医学部としてはそれが正しい。

T大の赤門

 

時々ブログに出てくる解剖学者の養ロウ
先生が昔言っていた話です。

東京にあるT大医学部には、医師として
の適性はともかく、いわゆる偏差値の高
い学生が集まってくる。

これは、血圧の高い患者ばかりの病院み
たいなものだ。

血圧の判断も、偏差値で最高血圧が140
以上で高血圧、100以下を低血圧に分け
ている。

真ん中の120周辺の人数が一番多く、両
端は同じように減っていく。

大学入試センター試験は、T大医学部へ
入ってくる学生は上の方の1%くらい。

これを血圧に換算したら、300あたりと
いうとんでもない数値になる。

親は子どもがT大医学部に合格したら、
一般社会で将来やっていけるか、むしろ
心配した方がイイ。

教育する側は、こんな超高血圧の学生を
フツーの血圧に戻すだけで精一杯なのだ。

そして、ここからが面白い。

ある教授が、「T大医学部は天下の秀才
を凡人にして卒業させているが、医学部
としてはそれが正しい」と言っていた。

もっともであろう。

医学部の役割は、フツーの患者さんを
まともに診察できる能力の養成だから
である。

ちなみに、解剖学の養ロウ先生はT大医
学部の出身。

現場にいた先生の話なので、ホント、
生々しいなぁ。

外遊びの時間が長いほど識字率が高い?

外遊びをする子

 

ある統計があります。

3才くらいの子ども100人以上の生活時
間と識字率の関係を調べたら、外遊びの
時間が長いほど文字を知っているという
結果が出ました。

意外なようですが、脳の仕組みを考えれ
ば、これは当然。

カラダを動かすことが脳を育てること
ですから。

脳には、目・耳・手足などのヒフ感覚を
通して外部からいろんな情報が入ってき
ます。

逆に、脳から出すことができるのは、
筋の収縮だけ。
つまり、カラダの運動だけ。

しゃべるだけでも声帯や口を動かさなけ
ればならない。

動かしてみて、その感覚をまた脳にバッ
クしていく。

脳のインプット、アウトプット、インプ
ットです。

そうやって入出力をぐるぐる回しながら
脳は育つ。

一見、無イミなような遊びの中からいろ
いろなことに出会って、自分なりのルー
ルをつくる。

そこからヒトは学ぶのです。
特殊な才能を育てるのはその先でイイ。

大人が思っているよりもずっと、子ども
は自然に近い動物。

カラダを使わずにDVDにお守りをして
もらっている子の使っているのは、主に
目と耳。

外に遊びに行ったら歩いただけで景色が
変わるので、目も耳も手も足もすべて使
うことになる。

そして脳の中がグルグル回って脳が育つ。
やはり外遊びは最強だ。

ルビコン川は渡らない。

イタリアのルビコン川

 

古代ローマ時代に、イタリアとガリア
地方付近(北イタリア・フランス・ベル
ギー)の境にルビコン川という長さ2,30
キロくらいの小さな川がありました。

そして、その川を渡って軍隊を連れて
侵入してはならないという掟がありま
した。

渡った先にはローマがあります。
違反すれば反逆者として処刑される。

ところが、紀元前49年に後に英雄に
なったカエサル(シーザー)がそのオ
キを破って大軍を引き連れてこの川を
渡り、ローマに向かいました。

ローマの元老院たちはビックリ!

もう後戻りはできないという覚悟のもと
に重大な決断・行動をすることを、「ル
ビコン川を渡る」といいます。

ワタクシ、バブルの頃は大学に残って研
修していて、OLの奥さんに食わせても
らっていたのですが、バブル期にそうい
う危なっかしい、ルビコン川を渡った連
中が何人もいました。

当時、〇億円借りて起業するのがフツー
でした。

今、活躍している人がいる一方で、連絡
が取れない人も少なくありません。
やはりハイリスク・ハイリターンだった
のです。

ワタクシはルビコン川の随分手前で引き
返して、自分のやれることをやる生き方
を選びました。臆病者なもんで。

で、思うのですが、ちょっと高いところ
へ登ってみて周囲を一望して、全体の地
形が全部わかった上で、どういう兵を配
置するか戦略を練った方がいい。

そうでないと怖くて戦えません。

ちなみに、カエサルはルビコン川を渡っ
た時に、「サイは投げられた」と言った
そうです。

体育座りアレコレ

体育座り

 

いろんなところに歯科検診に行くと、
子ども達は体育座りをして順番を待って
います。

ワタクシが子どもの頃もその座り方だっ
たんだけど、今もまだそうなんだなと
思いました。

この体育座りというのは、ご存じの通り
地べたに座らせる時に両ヒザを両手で
抱え込む座り方。

実はこの座り方、上の立場の者が下の
立場の者をカンリ、コントロールしやす
い形なのです。

政治権力が国民をコントロールしようと
する時、「権力」はまず身体を狙うと
言います。

ところで、両手を組ませるのは手遊びさ
せないためだし、首も左右にうまく動か
ないので、注意散漫になるのも防げる。

それに胸を強く圧迫しているので、深呼
吸ができず大きな声も出せない。

まぁ、子どもたちは自分の手で自分を
縛っているので、文字通り手も足も出な
いというワケだ。

いやあ~、これなら管理しやすい。

先日、テレビのニュースを見ていたら、
広い場所で大人も子どももフツーに体育
座りをしていました。

ただ、かなり年上のお年寄りの方はして
いませんでした。

何でだろう?と考えて、ちょっと調べて
みたら、実はこういうこと。

1958年に文部省は「戸外で生徒を座らせ
る際にはこの体育座りをとらせることに
した」と書いてありました。

つまり、大年寄りの方々はこの座り方を
子ども時代習っていなかったのだ。

ヒトは歯を磨くために生きているワケじゃあありません。

聞いた話です。

「毎食後直ちに20分は歯を磨きなさい」
とある歯科医の先生に指導されて、それ
が気持ちの上で大きな負担になっている
OLの方がいらっしゃいました。

それを聞いた別の歯医者の先生、
「そんなに大変なら、20分も磨く必要
はありません。現在のあなたの生活状態
や口の中の状況を見れば、1回1回、
5分ほどで大丈夫ですよ」。

それを聞いたOLさん、いかにもホッと
されて、ストレス解消。

ムシ歯や歯周病を予防するのにいくら有
効だとしても、楽しいはずの生活に苦痛
を与えるだけの予防なら意味ありません。

昔ワタクシが新人の頃、医局の先輩と雑
談している時、彼がこんなことを言って
いました。

「人はみんなそれぞれ生活背景が違うん
だよ。第一、無理したら続かない。それ
に、何たってヒトは歯を磨くために生き
ているワケじゃあないからねぇ」

「失礼します。検温器で体温を測らせて下さい。」

検温するスタッフ

 

まるやまファミリー歯科では、受付で
来院される患者さんに検温を実施して
います。

非接触型なので、検温器を3~4センチ
患者さんのおデコに近づけて「ピッ」と
押すダケ。

すると0.5秒後に数値が出てきます。
国の基準では37.5度以上だと・・・。

でももし外気温が38度位あって、その
まま歯科医院に入ってきて皮フ温度の
高い状態で測ると、38度の数値が出て
くることもあります。

キカイによってもクセがあるし、帽子、
カミの毛、検温器の向ける方向によって
も誤差が出ることもある。

だから、あくまでも目安の数値。

検温器は赤外線を感知して数値化する
ツールです。

例えば、熱くなったアイロンの表面に手
を近づけると、温かいと感じます。

これは、アイロン表面から出ている赤外
線をワレワレのヒフのセンサーが感じ取
ってくれるから。

でもヒトのヒフには欠点?があって、
それは、物体の温度が低くなると物体の
出している赤外線を感知することができ
ないということ。

検温器はその赤外線を感知してくれます。

ところで、生物の中には高感度センサー
を持つモノがいます。

それがガラガラヘビ。

真っ暗の中でも、獲物が放射するごくわ
ずかの赤外線をも感知して捕獲する。
生きるために身に着けた必殺技。

今思いついたのですが、京都妖怪地図で
若いお茶の先生の姿をした800年前に
生まれた化け物の妖怪のおデコに検温器
で「ピッ!」と測ったら、どんな数値が
出てくるだろうか。

試しに空気に向かって「ピッ!」と押し
てみた。

うちの検温器では「Lo(Lowのこと?)
」の表示が出た。

学校歯科検診・猛暑でここ「シカ」ない。

溝で涼をとるシカ

 

先日、歯科検診に行ってきました。

よりによって、今年最高気温の34度。
朝からずっと暑い。

マスクとフェイスシールドを持って
いきました。

検診場所は、一番日当たりのいい保健室。

先生方が気を遣ってくれて、大型扇風機
2台を最初から最後までフル回転。

子どもたちもマスクをし、ソーシャル
ディスタンスをとる。

ホントに暑い。

本来、涼しい6月の検診予定だったのが
新型コロナ禍で8月のお盆過ぎにずれ込
んだのデス。

ところで、同じ日、ニュースを見ていた
ら、奈良公園?県庁?の道路の日陰で涼
を求めて多くのシカたちが日陰の溝にこ
っそり集合して休憩する光景が見られま
した(写真)。

暑いけど、涼しげ。

奈良はこの日の最高気温が37.9度。
さすが本州だ。

みんなが入っているってことは、ここが
一番涼しいんでしょうね。

それにクルマも来ないし、とりあえず
安全。

動物はこういう時、本能で命を守るの
デス。

まぁ、これだけ暑いと「シカ」たがない。
「シカ」し、果たしてそこが本当に涼し
いのか、溝に入っている「シカシカ」わ
かりません。
猛暑でここ「シカ」ないのだ。

お盆のお墓参りといえば・・・。

円山墓地

 

まるやまファミリー歯科は、明日から
3日間ほどお盆休みに入らせていただき
ます。

お盆といえばお墓参りが定番。
今年はコロナの影響で少ないカモ。

お盆には死者が戻ってくることになって
います。

死者はもはやこの世に戻ってくることが
ないから、戻ってくる日をわざわざ作る
のかもしれません。

火葬だから完全にあっちの世界へ行った
ことになる。

ヨーロッパのような埋葬なら、まだ足が
残っているから戻ってくるかもしれませ
ん。

ところで、お墓に葬られている全員が
生き返って人生を語ったら、何というだ
ろか。

昭和の前半に亡くなった人は、ひどい時
代だったよと言うだろうし、明治~大正
身分制度に亡くなった人は、身分制度も
なくなったし自由でいいなぁと言うかも
しれません。

みんなが逝った後、世界中で新型コロナ
ウイルスが流行って大変な時代になった
ことなんか、誰も知る由もありません。

昼間のお墓は人も少なくて、涼しくて
静かでいい。

お墓が怖いというのはどうも日本人の
常識らしい。

日本ならユウレイ、ヨーロッパなら吸血
鬼が出る。

ワタクシ、学生時代に授業で人体の解剖
実習をしたことがありました。

実は、実際の死体よりも、話や映画に
登場する化け物の方がはるかに怖い。

死体は動かないし、何もしなかったら
昨日も今日も同じです。

ホラー映画ならできるだけ観客を怖がら
せるように作られていますから、そっち
の方が怖くてゾクッとする。

「出るぞ、出るぞ」と思われている墓場
や解剖の実習室や慰安室で出ずに、出な
いと思われているところから突然出る方
がずっと怖い。

ところで、葬式は仏教で、坊さんにお世
話になるのですが、お墓は仏教ではあり
ません。

仏教は輪廻転生だから、死んだら「あっ
」という間に別な生き物に生まれ変わっ
てしまう。

だから墓はいりません。

事実、同じ仏教国のラオスやブータンに
は墓はないのです。

で、どちらかといえば墓は儒教。
ご先祖様や目上の人を奉らなければなり
ませんからね。

墓をつくるのは、人類でいう新人。
まぁ、現代人の特徴です。

他の動物たちはお墓をつくったりしませ
ん。
実用性も何もないですから。

他の動物たちは生きるために必要でない
ものには関心も示さないし、そんな無駄
なモノを造ったりはしないのです。

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