ネット上の人格には身体がありません。

 

若い世代は、物心がついてから、人とつ
ながる関係はおしゃべりや手紙じゃなく
て、キーボードの方向に向かっています。

だから、生身の人との接触の経験が少な
くて、ただディスプレイ上の文字記号だ
けでつながっています。

生身の人間だったら他人に面と向かって
あまり攻撃的なことや侮辱的なことは
言えません。

言ったら最後、いきなり殴られるかもし
れませんからね。

まぁ、自分にカラダがあるということは
そういうこと。

殴られたら痛い。
だから言いたいことはあっても、目の前
の人を怒らせるようなことは言わないで
呑み込む。

でも、ネット上の人格には身体がありま
せん。

ネット上の自由な人格ってのは匿名を持
ってて、家族も、通っている学校も勤め
先も切り捨てることで成立しています。

だから、この自由な人格があまり活動的
になると、本体がそっちに移ってしまう。

バーチャルの方がホントになって、リア
ルの方がウソになってしまう。

すると、リアルの方がだんだん縮んでい
き、社会的にみたら仮死状態に。
それが引きこもりになって・・・。

そんな人格解離あちこちで起きていると
武道家の内田タツル氏は言っていた。

配られたカードが全部マイナスだったら・・・


       絵の方が、ただの「オマケ」

 

西原理恵子さんて、漫画家デス。

つっこみの字ばかりで、絵の方が「ただ
のオマケ」っていうスタイルの漫画を
描きます。

この人の書いた「この世でいちばん大事
なカネの話」って本があって、いいこと
が書いてありました。

この人の生い立ちって、けっこう不幸。

でもそれを全部ネタにして、大ブレイク 。

そして大逆転。

「お金がなくてののしりあう両親。借金
のために死んでしまった父親。学校をや
めさせられて、何もかも無くして、いら
れなくなった田舎。貧しさが何もかもダ
メにしてしまうようなあの場所には、何
があろうと絶対に帰りたくなかった。こ
の仕事で食べていくことができなかった
らまたあの場所に逆戻りだと思うから、
どんな仕事だって引き受けた。だから思
うのよ。

今、自分がいる場所が気に入らなかった
って、つらい思いをしている子だって、
”嫌だ”って気持ちがいつか必ず、きっと
自分の力になる。マイナスを味方につけ
なさい。

プラスばかりの人って、自分の居場所が
既に心地いいから、そこからなかなか歩
き出せなかったりする。だけど、たまた
ま配られたカードが全部マイナスだった
ら、それをいつまでも嘆いていたってし
ょうがない。ひっくり返してプラスにす
ることを考えなくっちゃ」

ホントにそうですね。

まぁ、プラスばかりだからっていい人生
になるとは限りません。

長いこと生きていけば、そういうことも
だんだんわかってくると思う。

女じゃありません、男デス!それに、「まふまふ」デス。

まふまふ

 

年末の紅白で、「まふまふ」という方が
「命に嫌われている」を熱唱していまし
た。

「まふまふ」って、若者からは圧倒的な
支持を集めていますが、高い年齢層には
ちんぷんかんぷん。

まふまふさん、歌う順番が来て、「イン
ターネットからやってきました、まふま
ふと申します」と自己紹介。

ワタクシ、「ん?誰だろう!」。

紅白歌合戦を見ていたある家庭で、60才
の母、「ぱほぱほって人、スゴイわね」。

89才の祖母、「ぱふぱふっていう女の子
、私たちにはようわからんけど、いい歌
歌いはるねぇ」。

93才の祖父、「このわふわふっていう娘
さん、いい歌歌うねぇ。白で出とるが
間違っとらんのか?」

女じゃありません、男デス!
それに、「まふまふ」デス。

それにしても、まふまふの澄んだ高音は
まるで女性の声帯だ。

大人になると女性の声の高さはほとんど
変わりませんが、男は甲状軟骨、いわゆ
るノドボトケのことですが、これが大き
くなって声帯も長く厚くなります。

まぁ、弦楽器の弦が長いと低い音が出て
、短いと高い音が出るのと一緒。

わたしも初めて聞いた名前ですから、
ネットで検索してみました。

「え~っと、何だっけ?まほまほ?」

「ん?」
「“まふまふ”ではありませんか?」
とネットから返事。

そうデシタ。

最近は「よみぃ」「ぱみゅぱみゅ」「み
ちょぱ」のように、SNSから取ってきた
ような名前が多いぞ。

うちのチビスケもうちの奥さんも、「ま
ふまふ」のことは何年も前から知ってい
たと言っておる。

紅白歌合戦は、「懐かしい人を見る番組
」だと思っていましたが、最近では「こ
の人誰?」ってのを知る番組になってし
まった。

 

塾への重課金=成績UPじゃあないということだ。

合格発表を見守る塾の先生たち

 

「塾に通わせてんのに、何で成績が
上がらないんだ!」とか、「毎月毎月
高い月謝払ってんのに、何で偏差値、
上がんないんですか?」

そういうクレームが親御さんから時々
あるようです。

でも、ちょっと考えてみればわかる。

塾にお金を払うというのは、成績を
買っているんじゃありません。

「偏差値1ポイントが10万円、点数5
点が20万円也」とか、そんなの売って
おりません。

売ってたら、若い頃のワタクシでも
買った。

等価交換じゃないんデス。

何にお金を払って何のサービスを受けて
いるかというと、「良い指導、良い教材
、そして良いカンキョウ」。

あくまでも、月何万円を払ってスーパー
スペシャリストの先生がする授業、優れ
た教材、自習室というカンキョウ、そう
いったものを買っているんデス。

まぁ、そのへんのところを誤解されてる
方が時々おられる。

まぁ、塾の方は「成績UPのお手伝いは
します」とは言えるけど、成績を上げま
すとは口が裂けても言えない。

あくまでも成績をあげるためのお手伝い
ですから。

勉強自体は誰がするの、っていう話にな
ると、教材を開いて問題読んで解いたり
するのは、生徒。

成績UPはそれをしないと残念ながら出
来ません。

優れた授業とそれに基づいた修行、鍛錬。

特に修行、鍛錬なんかお金を出しても
買えない。

それは、生徒が自分の手を使って、目を
使って、耳を使って、耳と耳の間にある
ところをフル回転させて、反復練習する
モノ。

まぁ、塾への重課金=成績UPということ
じゃあないということだ。

歯科ユニットを入れ替えた。

取り替え作業中

 

年末~年始にかけて、治療室の一番奥に
あるユニットを入れ替えました。
ちょっと新しい中古ユニットに。

異変に気付いたのは、半年くらい前。

体重の重い人がユニットに寝て、背もた
れを起こそうとすると、「んぎゅ!んぎ
ゅ!」とユニットのモーターが一生ケン
メイ患者さんを持ち上げようとしている
のがわかるんです。

「モーターきつそうだなぁ。もうそんな
に頑張らなくてもいいんだよ。」

何年もつきあっていると、何となくワカ
ル。

もう何台も取り替えてきましたから。

それで、取り替えることに。

当日は業者さん二人が介護用のレンタカ
ーを借りて、歯科ユニットを積んで来ら
れた。超ヘビー級。

そして古いのを積んで持って帰った。

長い間ご苦労様でした。

 

新しく設置した。

 

この歯科ユニット、新品で買えば普通の
ベンツ1台分の値段。

でも、ちょっと新しい、程度のいい中古
品なので、リーズナブルな値段で譲って
もらいました。

子どもは3つの顔を持つ?

 

朝、まるやまファミリー歯科に歩いて
向かっていると、ちょうど小学生の集団
に出くわします。

彼らチビッコたち、おしゃべりしながら
登校中。

ところで、子どもには3つの顔ってのが
あります。

一つは家顔、もう一つは外顔、そして
最後のひとつは集団顔。

3つの顔のうちで一番怖いのが、仲間と
一緒の時の集団顔。

一人だとおとなしい子どもでも、集団に
なると怖いもの知らずになります。

そういう時には 子どもの友達を見れば
、自分の子のホントの顔が見られます。

その時の友達が 親から見て望ましい子
なら、たとえ家でどんなに反抗的な我が
子でも、心配ご無用デス。

短所が長所になったV字ジャンプ


    V字ジャンプ

 

ジャンプの話なのですが、昔スウェーデ
ンに脚の不自由なスキー・ジャンパーが
いました。

当時、世界では両足をそろえると遠くに
飛べると信じられていました。

だがしかし、そのスウェーデンの選手、
脚が悪いもんだから両脚をそろえること
ができない。

どうしても脚が開いてしまう。

それでみんなに格好悪いヤツだと思われ
ていました。

ところが、彼は誰よりも遠くへ飛べる
のです。

世界を驚かせたフィンランドの王者、
あのニッカネンにも飛行キョリでは負け
ませんでした。

「格好は悪いけど、遠くへ飛べる。」
V字ジャンプの始まりです。

みんなが気づきました。
V字の方が遠くへ飛べる。

それ以来、空中で両脚をそろえジャンパ
ーはいなくなりました。

短所と長所は背中あわせ。

これは、短所が偶然にも長所になった話
です。

短所だけを見ていると大事な長所が見え
なくなるのデス。

女性ホルモンが長生きの秘訣?

 

患者さんの問診表を見ていると、男性の
方が女性より血管系の疾患(例えば心筋
コウソクとか脳卒中とか高血圧)が多い
なぁと思う。

でも年齢が上がってくると、気のせいか
女性にも血管系の疾患が増えてくる・・。

病気の中には発症の確立に男と女で差の
あるものがあって、それが例えば血管系
のもの(上記)。

特にこれらは動脈硬化と密接な関係があ
ります。

年をとればカラダも消耗品なので、だん
だんあちこちにガタが出てきます。

生命体ができて初めの頃は、メスだけの
無性生殖(メスだけで子孫をつくる仕組
み)。

ずっとクローンばかり作ってきました。

でもカンキョウが変化して、それらも生
き残れなくなった。

するとメスはオスをつくり出して、有性
生殖活動を始めた。

するといろんなのが次から次に出て来て
、まぁ多様性ですが、カンキョウの変化
に対応できるのが生き残った。

だから生命ができて今までの3分の2の
期間はメスだけ。

あとの3分の1の期間にオスが出現した。

メスのカラダは精密に作られているので
すが、オスの方は、どちらかというと
粗雑品。

だから女性ホルモンのようないいモノを
オスは持ち合わせておりません。

実際、女性ホルモンは血管を拡張したり
、血液中のコレステロールを減らしたり
、血液を固まりにくくする作用がありま
す。

だから血管が詰まるような病気が男性よ
りも少ない。

その他、女性ホルモンは骨を強くする
作用を持っているので、骨粗しょう症を
予防し、尿酸を減らしてくれるので痛風
の発症も予防してくれる。

でも妊娠可能期間が過ぎると、女性ホル
モンは急激に分泌されなくなるので、
血管系の疾患が増えてくる。

女性が子供を産み育てるという、人類に
とって根本的な役割を、女性ホルモンが
担っているのだ。

だから、簡単に死ぬわけにはいかない。

女性が長寿なのも、その貯金がものを
いっているのかもしれません。

赤血球の核に再生のヒントがあった!

オガワメモ①

 

血液で驚くべき能力を手に入れた生物が
います。

それが、川や沼に生息している両生類の
イモリ。

このイモリ、たとえ足を切断してもそっ
くりそのまま生えてくる。

これが、イモリなどごく一部の生物が
持つ再生能力。

脳や目や心臓の一部まで完璧に再生でき
、しかも生涯を通じて何度でも再生可能。

どうやら、赤血球が核を持つことで、遺
伝子情報を使って何か再生因子を供給し
ていることが最近の研究でわかってきま
した。

何かの原因でイモリの足が切断されると
、5日間くらいでヒフが伸びて傷口が
閉じる。

すると、その傷口に赤血球が集まってき
て、赤血球の核が糸状のものを出します。

実はコレがイモリの再生に関わる特殊な
タンパク質。

赤血球の核がこれを出現させて、再生の
スイッチを入れるんです。

傷口に再生のスイッチが入ると、再生芽
という再生させるための芽のようなもの
が出現。

これが活発に細胞分裂し、足が再生され
てゆく。

オガワメモ②

 

昔、学校で、赤血球は酸素を運搬する
キノウしかないと教わりましたが、両生
類のトカゲのように、赤血球の中に核を
持つと話は一気に違う文脈になってしま
う。

まぁ、カラダを治すという点では赤血球
の中に核を持ったイモリの方が優れてい
るわけだけど、赤血球の中から核を捨て
た人間は、核を捨てた分酸素を多く、早
く運べるようになったから、こんなに優
れた頭脳を手に入れたのだ。

どっちがいいんだろう。

もし人間が赤血球中の核を捨てないで
再生能力も手に入れたとします。

時間がかかっても失われた腕の1本でも
治ると思ったら、リハビリでも何でも
頑張れるんじゃないかな。

 

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