藤井曲線

将棋の藤井聡太

『藤井聡太、強すぎでしょう。』
将棋ファンの中で『藤井曲線』
と呼ばれているものがあって、
コレ、どっちが有利かっていうのが
50%、50%から始まって、
これが少し藤井聡太に傾くと、
そのまま、ずーっと差を広げて
いっちゃう、ってヤツ。

藤井聡太は途中でミスらない。
コンピューター並に正確。
一番いい手をピシピシ打ってくるから
ドンドン差が開いちゃう。

みんな人間なんで、どこかでミス
っちゃって評価が逆転するってことが
よくあるんですが、
藤井聡太だけは1回差がつくと
そのままずっと差を広げちゃう。

藤井曲線(まあ、こんな感じです)

これを対戦相手側から考察してみます。

では始めます。心して聞いてください。

『このままでは負けてしまうぞ。』
指しにくさ、更には不利を感じ始めた
棋士たちからすれば、藤井を相手に
『終盤勝負』という発想はしない。

相手は詰め将棋でも断トツの力を持ち、
自玉、相手玉の安全度を瞬時に見極める
強者。

リードしているならまだしも、遅れを
取っている終盤はノーチャンス。
ならば多少の無理は承知でも大きく変化
してリスクを取ってでも行くしかない。

こう考えて対戦者は、将棋ソフトが示す
最善手ではなく評価を大きく落とす別の
手を選択する。

将棋ソフトの評価を見ながら観戦して
いるファンからすれば、
『何だ、悪手じゃねえか!』
と指摘したくもなるが、
実際に指している棋士はそんなの
百も承知。

それでも、今の道を歩いていては
勝ち目がない。ここは一発、
伸るか反るか、一か八かの大勝負じゃ。
という心理になってしまう。

まあ、テニスでいう勝負所で奇襲する
ポーチみたいなモンですな。

ここまで追い込んでしまう所に
藤井聡太の強さがあるのです。

『』伊勢の藤原氏』は伊藤さん、『加賀の藤原氏』は加藤さん

地域の藤原さん

ワタクシ、スタッフとよく雑談する
のですが、この前しゃべった藤原氏の話
(『藤原二条○○』、『藤原九条○○』
のブログ)が面白かったらしく
調子にのってまたしゃべっていたら、
『先生、今度それもブログに
書いて下さい。』
と言うモンだから書くことにしました。

じゃあ始めます。

藤原氏のなかには道長のように朝廷の
中心人物になれた者もいれば出世コース
からはずれてしまい、都にいても特に
うまみがナイ藤原氏も多くいたのよ。

そんな彼らは都でもてあますくらいなら
と、全国各地へ散ってそれぞれの土地で
力を持つようになって、

安芸の国に行く者もいれば、
伊勢の国に行く者もいる。
武蔵の国に行く者もいれば、
佐野(栃木県佐野市)に行く藤原氏
もいた。

各地へ散った藤原氏は
それぞれの土地にちなんで、
それが省略されて、
こう呼ばれた。

『安芸の藤原さん』➡安藤さん

『伊勢の藤原さん』➡伊藤さん

『武蔵の藤原さん』➡武藤さん

『佐野の藤原さん』➡佐藤さん

ちなみに
加賀の藤原さんは加藤さん。
備後の藤原さんは後藤さん。
近江の藤原さんは近藤さん。
遠江(とうとうみ)の藤原さんは
遠藤さん。

意外とこんなどうでもいい話が
うちのスタッフに受けたのでした。

藤原二条○○、藤原九条○○、藤原近衛○○

藤原道長の歌

藤原氏と言ったら平安時代の覇者。
まあ、藤原道長がその代表。
この時代は藤原氏の最盛期でして、京の
都で圧倒的な力を持っていました。

と、同時に一族の数が増えすぎちゃって
お互いの区別がつきにくいという問題も
かかえていたんです。

同じ名前の藤原○○さん、ってどの藤原
さんのこと?となってしまうワケ。

そこで藤原氏は自分たちが住んでいた
場所や地域の名前を使って
『藤原二条○○』、『藤原九条○○』
のようにお互いを区別するように
なりました。

それがやがて、
藤原が省略されるようになって
『二条○○』、『九条○○』のように
呼ぶようになったんです。

公家の五摂家(摂関家)は、
一条家、二条家、九条家、近衛家、
鷹司家。

で、その中でも最高位の近衛家は
京都御所近衛に家があったらしい。
まあ、これが苗字の始まり。

 

 

ペスト医師の防御服

1656年に描かれたローマのペスト医師

 

ヨーロッパでは、17世紀、ペストの
大流行。

ペストはかつて、世界で最も恐れられて
いた病気。

ヨーロッパの人口の1/3が亡くなったん
ですから。

両手を広げて左右横の人と手をつないだ
ら、その中の一人が死亡する感じ。

犠牲者はリンパ節が腫れ上がり、ヒフが
黒ずむなど、悲惨な症状に苦しめられま
した。

富める者も貧しい者も分け隔てなくかか
った。

で、公平に治療が施されるように、ペス
トに襲われた町では専門の「ペスト医師
」を雇うようになった。

そんな中、クチバシ付きマスクを着用す
る専門医が現れた。

その他香料入りのワックスを塗ったコー
ト、ブーツとつながる丈が短めのズボン
にヤギ革製の帽子や手袋なんかもして。

ペスト医師は直接接触を避けるため、
患者を触るための杖も持っていた。

中でもマスクはとりわけ異様。

ペスト医師はゴーグルとマスクを着用。
マスクの鼻は長さ15センチのクチバシ
形、中に香料を入れていた。

穴は鼻孔近くに2か所。
クチバシに仕込んだハーブの香りを、
吸い込む空気と混ぜた。

以来この格好は不吉なイメージを帯びる
ようになった。

今思えば、ペスト医師の防御服や治療法
はほとんど効果がありませんでした。

やはり科学的な予防法が確立されるのは、
病気の細菌説と抗生物質が登場してから
です。

そういえばイタリアの演劇でも時々、仮
面を身に着けたクチバシの人が出てきた。

何だコレ?と思っていたけど、アレ、
ペスト医師だったんだ!

まずは母国語の確立が大切だと思うんです。

赤ちゃんの脳の中は忙しい

 

大人: うわぁ、かわいいな~。赤ちゃん
   なんて、まだ何もできないけど、
   それがかわいいんだよなぁ!

赤ちゃん: 何もできないだと?ふざけん
     な!オレたちの能力なめてん
     だろう!

大人: 大人になったらいろんなことがで
   きるようになるよ♡

赤ちゃん:  はぁ?オレはなぁ、今だった
     ら5ケ国語だってしゃべれる
     ようになるんだぞ!

大人: 今が一番のんびりできる時期だよ
   、大人になったらつらいことばか
   り。

赤ちゃん: のんびりだと?オレの脳はな、
    今、毎日毎日、超忙しいんだ!

大人: バイバイ!赤ちゃん時代を楽しん
   でねぇ~~♡♡

赤ちゃん: お前のその平和な脳が羨まし
     いわ!

 

「三つ子の魂、百まで」って、幼い時の
性格は老年まで変わらないっていうイミ
なんですけど、逆に言えば、小さい頃に
いろんなことが決まっているっていうこ
とでもあるんです。

小さい子供たちの脳の中では、いろんな
ことが起こっているんデス。

「赤ちゃんは才能があるから、もう小さ
い頃から英語漬け。日本にいても英語漬
けの教育をしてしまおう」っていう話が
ありますが、母国語を英語にするのなら
まぁいいと思うんですけど、でもそれじ
ゃあ日本語が使えなくなってしまう。

母国語を確立するのは、自分の頭の中で
言葉を聞く上で、すごく大切。

日本語で物事を考えたり、日本語で自分
の心を表現したりすることが大切だと
思うんです。

ワタクシは小さい頃から無理やり英語を
やらせるよりは、まずは日本語の本を
読め、読め、の「日本語読み聞かせ派」
なんデス。

地上最強の再生動物『プラナリア』

プラナリアを5つに切断したら・・・

 

プラナリアって、田んぼや川などの湿気
の多い場所に住むわずか8ミリ程度の
大きさの生物。小さなカラダですが、
脳や目を持つ立派な動物。
コレがスゴイんです。

例えばイモリって足を失っても足が
再生します。でもそれは部分再生。

このプラナリアは完全再生。
カラダを5つに切ったら2週間後に
5つの個体に完全再生します。
というのもカラダの細胞の20%が
多細胞性幹細胞で占められているから。

多能性幹細胞(オガワメモ)

何にでもなれる細胞が全身に
散らばっているので、どこで切っても
脳のない部分からでも脳を作れる。

やはりプラナリアは地上最強の
再生動物だ。

20%ルール

グーグル社の20%ルール

シリコンバレーのIT企業に
20%ルールってのがあって、コレ、
何かというと、そこの従業員の皆さんは
勤務時間の20%の時間は自分の好きな
ことに使ってイイですよ、という制度。
役にたつか、役にたたないか自分でも
よく分からないことをやってもイイよ、
っていうルールなんです。

例えばグーグル社の『Gmail』や
『グーグルマップ』などの大ヒット
サービスはここから生まれました。

要するに、お前、何々やれよ、
と言われる仕事じゃなくて、わけの
わからない部分を20%くらい勝手に
やらせる。すると、そこから何かが
生まれることがあるんです。

そう言えば、大学時代に遊んでて、
こんなことやってても将来何んの役にも
立たねぇよなと思いつつ、自分の
好きなコトを4年間やって過ごす。

そして、いざ社会に出てみると、
そんな無駄だと思っていた経験が
意外と役に立つことがあるんです。

ガラクタだと思っていたモノや
自分はポンコツ人間だと思っていた
コトが宝物に変身した瞬間。

まるやまファミリー歯科のブログなんか
でも『毎日毎日、時間ばかり食って
ホント、しょうもないなぁ~。』
と思いつつ、ダラダラ続けていると
意外にも世間話をする時に役立ったり
するんです。

 

 

 

 

ミクロの毛が生えたら細胞分裂が止まった

波平さんの毛

 

毛、と聞いてまず思い出すのは、
髪の毛などのよく見える毛。
でも、目に見えない毛もあるんです。

以前、BSの『ヒューマニエンス』
という番組を見ていたら、ミクロの毛
(一次せん毛)が生えたら、細胞分裂が
止まるんだよ、と誰かが言っていた。
ちょっと詳しく言うとこうだ。

細胞分裂するとき、中心体と言うんです
けどこの中心体が染色体を引っ張って
来て、そのあと分裂して
この中心体はどこに行くかというと
消えて、細胞はもう分裂しなくなった。

これが毛の根元になって毛を
生やすんです。
中心体がなくなったら毛が生えた。
つまり、細胞分裂の始まりは
中心体が分かれて染色体を引っ張ること
から始まる。

 

 

中心体が消えると毛が生える

 

実は、この中心体こそ一次せん毛の
根っこ。分裂が終わると一次せん毛が
生えて来てそれ以上の分裂を抑制する
のだ。

もし、この毛が生えて来なければ
分裂は限りなく続き、
ガン細胞になってゆく。こりゃあ、
大変だ。
毛が生えて分裂を止めなければ。

未来の教科書

で、ちょっと調べてみた。
小、中、高の教科書には細胞の模式図に
一次せん毛がまだ、載っておりません
でした。もちろん、ワタクシも昔の生物
の教科書の細胞の絵に毛が生えている
のを見たことありません。

でも、こんな大発見、
きっと未来の教科書には載ると思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

ローマ時代のコンクリートは勝手に治るらしい

ローマのパルテノン神殿

歯医者ではムシ歯になったら、ムシ歯の
部分を削ってその代わりに詰め物や銀歯
を入れます。これを修復と言います。
ムシ歯は勝手に治ることはないんです。

ところが、ローマ時代のコンクリートは
勝手に治るらしい。

アメリカのマサチューセッツ工科大学が
最近発表した研究があります。

それによると、イタリアのローマに
ローマ時代につくられたパルテノン神殿
という建築物があるんですが、コレ、
鉄骨も鉄筋も使っておりません。

デモ、これが何千年もの間、
崩落もせずに残っているんです。

そんでもって調べてみたら、
ひび割れた中に水が入る。そこから
石灰分が溶け出して、間を勝手に
繋げるんだそうです。

確かにヨーロッパの水は硬水で
石灰分を多く含んでいます。

小学生の頃、理科の実験で
石灰水を蒸発させたら確かに
石灰の成分が残った。

自然っていうのは、ホント、
上手い具合に出来ている。

ところで歯医者が根の治療をする時、
なかなか打診痛が消えなければ
ある薬剤を用いてその部分を
石灰化させます。すると症状が
緩和されます。そして修復する。

そんな時、ヒトのカラダの中も
外の自然の中も同じなんだよなあ、
とよく思ふ。

 

 

 

 

 

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