哲学者カントの散歩

散歩するカント

 

毎日毎日、同じことを繰り返す。
同じことを繰り返していると、自分の中
で「アレッ?」という変化がわかります。

昔、300年くらい前のプロイセン(ドイ
ツの旧国名)の哲学者カント、まぁ、
「純粋理性批判」などで有名なケーニヒ
スベルク大学哲学科の教授なのですが、
このカントが大学で教えていた時、毎日
ぴったり決まった時刻に散歩していたも
んだから、通り道の家はカントが通る時
刻に合わせて家の時計を合わせたそうで
す。

カントにしてみれば、昨日と同じ時間に
同じ場所を通過した時、「昨日とまった
く同じことを考えているはずなんだけど
、何だか昨日と気分がかすかに違うなぁ
」ということがたまにアル。

そんな時、それが手がかりになって新し
いアイデアが生まれるんですって。

ツバは悪者じゃないよ。


バキュームチップでツバをとります

 

ワレワレ歯医者は、口の中という狭い
場所で仕事をしていますが、ツバ対策を
しながら仕事を進めています。

ツバがなければもっと簡単にできるんだ
けど・・・。

でもツバは無ければならないもので、
もし無ければ、魚の骨がツキ刺されば
口の中は血だらけになるし、熱いモノを
飲めば口の中はヤケドする。

外から口の中へわけのわからないものが
入ってくれば、それをチェックし、悪い
ものがあればそこで何とかしようとする。

吐き出すとか。

みんなツバって気持ち悪いって悪者扱い
するんだけれど、ワレワレにとっては、
最前線でカラダを守ってくれている、心
強い味方。

ツバのおかげで口の中、ずいぶん助かっ
てオル。

生き物って、いらないモノはつくらない
んです。

自分の中にある時はなんとも思わないけ
れど、一旦カラダの外に出てしまったら
汚いと思う。

オシッコ、ウンチ、然り。

自分の中にアル時は身内だと思い、外に
出たら仲間じゃないと思うのかな。

何度拝んでも返事があったことなんて一度もないのに。

北海道神宮の初詣

 

ワタクシの父親が逝去して3ヶ月くらい
経つのですが、最近よく夢の中に登場し
てくれます。

ワタクシの脳の中では、どうやら親は
生きているらしい。

ところで、初詣やお墓参りで合掌してい
る時は、カラダの力を抜いて、頭を垂れ
て、黙って耳を澄ませます。

返事を待っているんです。
何か聞こえるんじゃないかと思って。

これまで何度拝んでも返事があったこと
なんて一度もないのに、「でも、もしか
して」とつい耳を澄ませてしまう。

人の住む世界とは別の世界からのシグナ
ルを聞き取ろうとするのデス。

聞こえないのはわかっているけれど、
準備する。

まぁ、いったんそれまでの自分をリセッ
トして、そして身体感度を上げて、感覚
を研ぎ澄ます。

そうしておかないと自分のカラダで起こ
った微細な変化が感知できませんもの。

何かコレ、武道の精神に通じるものがあ
るんじゃないかなぁ。

ヒトのカラダの防衛システム1.2.3

自分でカラダを守る

 

昔、男性用のヒゲ剃りに、“ブラウン
システム1.2.3(ワン・ツー・スリー)”
というのがありましたが、ヒトのカラダ
にも“防衛システム1.2.3″があります。

例えば、病原体がカラダに入ってくると
しましょう。

最初はヒフから侵入しようとします。
でも、皮フは簡単には入れてくれません。

これが、防衛システム1。

仕方ないから、病原体は皮フよりも
比較的防衛の甘い粘膜から侵入しようと
します。

ノドの粘膜なんかがそう。

うまく入ってくると、カラダが「これは
いかん」と第2の防衛システムを発揮
します。

それが、白血球。

白血球には好中球・マクロファージ・
リンパ球などがあって、今回はその
うちの好中球とマクロファージ。

粘膜はカラダの中なので、白血球の
中の好中球とマクロファージという
食細胞がやってきます。

これが病原体を食べてくれるのです。
ただし、早く来てくれるんだけど、
弱い。

まぁ、隣近所のおじさんおばさん
みたいなもんです。

そこで今度は、おじさんおばさんが
電話して警察官に来てもらいます。

この警察官が白血球の中のリンパ球。
免疫を担当してくれます。

感染した細胞を殺してくれたり、
抗体をつくってくれます。

これは電話をかけて来てくれるもん
だから、反応は遅いけど強いのデス。

これが第3の防衛システム。

カラダの防衛システムはまぁ、こんな
感じです。

ストレスをかけると胃に穴があきます。

ネズミをつかまえて・・・

 

昔の人、例えば文豪の夏目漱石は胃カイ
ヨーで亡くなったと聞いたことがありま
す。

今では胃カイヨーで死ぬ人なんて滅多に
いません。
クスリで十分よくなります。

なぜ胃のカベが急に溶けるのかよくわか
りませんが、多分神経が関係している。

ネズミをヒモでぐるぐる巻きにする。
そのヒモでネズミをぶら下げて、氷水を
張ったバケツに何回かつける。

そういう意地悪を何回かやって、すぐ
胃を開いてみる。

すると、胃の粘膜の内面のあちらこちら
に出血しているのがワカります。
出血しているところに穴があいているの
デス。

これが、実験的にネズミにできる胃カイ
ヨー。

まぁ、ストレスを加えるだけでこういう
ことが起こります。

昔、何かの本で読んだんだけど、日本人
のストレスは胃にくる。

それに対して、アメリカ人のストレスは
心臓に来るらしい。
血管が詰まるのだ。

多分ストレスの種類が違って、日本人は
じっとガマンする。

小さい頃から、「人の言うことを聞いて
ガマンしなさい」と母さんに言われまし
たもの。

アメリカに行ったイチローや松井選手は
前年度より良い成績を求められる。

アレはホント、心臓に悪い。

「えっ、俺って悪なの?」

      “ちょい悪”

 

まるやまファミリー歯科では、乳幼児
向けにアンパンマンのDVDシリーズを
かけています。

その中で、ストーリーをおもしろくする
ために、バイキンマンの中にチョットだ
け「悪」と「恐怖」を盛り込んでありま
す。

でも「毒」は入っていません。
毒は子どもの心を傷つけますからね。

ところで、小学生くらいの頃には、
子どもって自分のことを「悪」だなんて
思いません。

それが13、14才くらいになると、初めて
自分の中に「悪」を発見する。
ちょっと悪い子になる。

小さい頃にはいつも「悪を倒せ!」と
言って遊んでいたのに、「えっ、俺って
悪なの?」ということで大混乱。

昔、幕末の頃、徳川家最後の将軍、慶喜
が薩長討伐に行った時、薩長軍に錦の
御旗が見えた。

これって、朝廷(天皇or官)軍という
意味。

で、慶喜、その時、「えっ、俺って悪に
なっちゃったの?」とビックリした話を
思い出した。

子どもの頃は「正義の味方ごっこ」を
しているから、悪と戦うノウハウはわか
っているんだけど、自分が悪に取り込ま
れつつある時にどうやって対抗するかな
んて、子どもの世界の教科書には書いて
ありません。

そのあたりのことは多分、文学作品に
触れるしかないんでしょうね。

まぁ、スマホに向かう時間をチョット
削って本を読みなさい、ということ
です。

保育園の代表の方に会った。

(イメージ)

 

先日、ワタクシが歯科検診を担当してい
る保育園の代表の方にお会いしました。

今、保育園事業に参入する会社がどんど
ん増えています。

でも、参入したものの思ったほど運営が
うまくいかず、保育園をそのまま居ぬき
で売買するところも増えているというこ
とです。

何が大変か。

園児たちは集まるのですが、スタッフが
なかなか集まらない。

で、運営できなくなり、買い手を探すこ
とになる。

1つうまく運営できた保育園の経営者は
、2つも3つも一緒なので、そのノウハ
ウをもって次々と保育園を増やしていく。

まぁ、システム化してしまえば5つも
6つも同じなのです。

歯科の世界でもこういう話はよくありま
す。

例えば、一人のドクターが削る歯には
限界があります。
従って、年間削る量は決まっています。

これをシステム化して10コ分院をつくっ
てしまえば、年間削る量は10倍になりま
す。

すると、単純に計算すれば、収入も10倍
になる。

確かにそうしている先生はいます。

しかしワタクシにはどうもそういう才能
も勇気もありませんので、ワタクシに与
えられた、地域に根差した治療や予防を
地道にやっていこうと思います。

青学大の駅伝部、原カントクのこと

箱根駅伝を制した青学大

 

昨年は、6月に母が、10月に父が鬼籍に
入りましたので、今年のお正月はおとな
しく家で喪に服しておりました。

どこにも出かけないもんだから、ぐうた
ら箱根駅伝を見ることになる。

今年は青学大が箱根駅伝を制しました。

6年間で5回優勝。
スゴイことです。

テレビの取材でしか見たことないんです
が、練習や日常で陸上部のメンバーたち
がとても楽しそうにしていた印象があり
ます。

「スパルタ式育成全否定、自ら考えて
行動する」というのが原カントク流。

昨年優勝、今年2位の東海大の現4年生
の黄金世代って、高校駅伝都大路のエー
ス区間の区間賞~6位までのうち、5人
獲得。

まさにマンガの設定のようなチーム。

それでも4年後の箱根で勝つのは、例年
のように大エース不在の青学でした。

他大学のカントクがクルマの中から「頑
張れ、ガンバレ!」と応援する中、「す
ごいよ、スゴイよ!」と称賛している原
カントクの声が聞こえた。

選手に寄り添う応援方法がうまいなぁ。

そして、時にはジョーク、時にはシビア
ー。
アメとムチの加減がコレまた上手。

原カントクの優勝のアイサツでは必ず、
「中学・高校の指導者の方々、すばらし
い選手を送ってくださり、ありがとうご
ざいます」と言う。

高校生の才能ある生徒はピラミッドの
一角で、ほんの一握り。
その少ないパイを各大学が取り合う。

スポーツのレベルの高い世界では、「や
ったら伸びる能力を持った選手が伸びる
」というのが、たぶん真実。

そういう原石を見つけるのが原カントク
、うまいんだろうなぁと思う。

ソシキを長く繁栄させるにはシステムを
作ること。そして指導者は任せられる人
に任せて、現場から少しずつ離れていく。

鉄則です。

原カントクはこれをやっているんじゃな
いかな。

今年の箱根駅伝、途中からはほぼ青学大
の独走でしたが、ワタクシにとって学ぶ
所がテンコ盛りでした。

12/30(月)~1/4(土)までお休みです。

 

今年一年間、いろいろありがとうござい
ました。

今年は大幅なスタッフの入れ替わりが
ありましたが、新人さんも随分たくまし
くなってきました。

また、お蔭様で保育園歯科検診も随分
増えてまいりました。

さて、年末年始は一週間ほどお休みを
いただきます。

もしも歯で緊急事態が生じましたら、
ネット予約でお知らせ下さい。

休診中でも手が空いていましたら対処
いたしますので。

では皆さん、よいお年をお迎え下さい。
来年もよろしくお願いいたします。

何か奇妙な音が聞こえるんです。


                 何か聞こえる!

 

まるやまファミリー歯科の2階に、
「ゲノムbyアルゴリズ〇(仮称)」の
お店があります。

先日引退した安室奈美恵さんやレディ・
ガガ、エグザイルに衣装を提供している
、世界的ファッション・デザイナーさん
のいるお店です。

そこは工房も兼ねていて、彼女、頭の
中に天から降臨してきた作品を縫って
います。

これは、その方とうちのスタッフが
おしゃべりしていた時の話です。

彼女が眠ろうとすると、どこからか
ドン・ドン、ドン・ドンと奇妙な音が
聞こえてくる。

それも、2年前から突然聞こえるように
なった。

誰にもしゃべっていないけど、とても
不安な夜を過ごしているらしいのです。

うちのスタッフに「彼女、何時頃寝始め
ているの?」とワタクシが聞くと、「朝
7時半過ぎ頃です。たしか朝方まで衣装
を縫ってると言ってました。」「うん?
朝7時半過ぎ?ドンドン急に音が聞こえ
てくる?2階が工房?・・・・あっ!」
ピンときました。

ワタクシがまるやまファミリー歯科に
来るのが朝7時半過ぎ。

朝は診療所のドア・窓をすべて開け、
空気の入れ換えをします。

奥にある院長室の窓も開け、換気扇を
回します。

そして、景気づけにCDのスイッチを
入れ、ユーロビートの音楽をかける。

なにしろ、”80年代大好きオタク”です
から。

最近のお気に入りは、nobodyの
「Darlin’ Darlin’」。

以前は松田聖子の「マイアミ午前5時」。

いずれの曲もユーロビートだから、シン
セサイザーの人工音でドン・ドン・ドン
・ドンとアップテンポ。

しかも院長室の真上がファッション・
デザイナーさんの工房です。

それに加えて、換気扇の音がうるさい
もんだから、CDのボリュウムを少し上
げる。

CDの音の波がこの換気扇の中を通って、
上の部屋に運ばれてゆくというワケだ。

奇妙な音の正体はワタクシではないか!
彼女は悲劇的なことに、ワタクシのかけ
るユーロビートをこの2年間聞かされて
いたワケである。

原因がわかって、うちのスタッフが彼女
に伝えにいったところ、彼女、涙目なが
ら大笑いしていたそうでアル。

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