
血管の広げてくれるカルシウム拮抗薬
一生を通じて、心臓は鼓動し、全身に血
液を送り続けます。心臓の鼓動は心臓を
作っている心筋細胞が収縮することによ
って起こります。心筋の収縮に必要不可
欠なのが、カルシウムイオンです。

細胞内のカルシウム濃度が上がると、血圧が上がります。

心筋細胞の外側から内側に向かって、カ
ルシウムイオンが流れ込むと、心筋細胞
は収縮するのです。心筋細胞が収縮する
のを観察する実験で、細胞の外側からカ
ルシウムイオンを除去すると、収縮は起
こらず、心臓は停止します。しかしカル
シウムイオンはどのようにして細胞内に
入るのかは明らかになっていませんでし
た。

カルシウムイオンを取り除くと、収縮は起こりませんでした。
ワタクシが学生だった頃、新しいクスリ
が発見されました。そのクスリを心筋細
胞に振りかけると、収縮が止まってしま
います。しかしそこへカルシウムイオン
を追加すると、収縮は復活するのです。
あたかもこのクスリとカルシウムイオン
が逆の作用をしているように見えました
。このクスリをカルシウム拮抗剤と呼び
ました。

新しいクスリを心筋細胞に振り注ぐと収縮が止まった。

この薬をカルシウム拮抗薬と言う。
さらに研究が進み、カルシウム拮抗剤は
カルシウムイオンが心筋細胞の外から内
へ通過する通路であるカルシウムチャネ
ルを塞ぐ作用があることが分かりました
。このクスリのおかげで、カルシウムチ
ャネルが実在すること、血管収縮や神経
興奮んどいろいろの働きにカルシウムイ
オンが重要であることが明らかになりま
した。

カルシウム拮抗薬はカルシウムイオンが心筋細胞の外から内へ通過する通路であるカルシウムチャネルを塞ぐ作用があることが分かった。
今、カルシウム拮抗薬は高血圧や狭心症
の治療薬として必要不可欠になっていま
す。

カルシウム拮抗薬は高血圧や狭心症の治療薬として手放せません。