2021年 8月 の投稿一覧

「北風ママと太陽ママ」から学ぶ。

 

「北風ママと太陽ママ」という話があり
ます。

あきびんご(村上潔)さんが言っていま
した。

母親は「北風ママ」と「太陽ママ」に
分けることができて、もちろんどんな
子どもだって、北風ママよりも太陽ママ
の方が好き。

太陽ママは「子どもはこうすれば自分か
らやるだろう」と考えられる賢いママ。

北風ママは力づくでやらせる方法しか
知らない、残念ながら知恵のないママ。

この世に生まれてきたばかりの子供に
とって、親が太陽か北風かは運・不運。

それが母親の心がけ次第で決まって
しまう。

北風ママは子どもの立場や気持ちを考
えるゆとりや知恵がありません。

「ダメ!」「早く!」「ああしなさい
!こうしなさい!」そして、「勉強し
なさい!」。

しなかったら、「何度言ったらわかる
の?」と母ゴンがパワーアップする。

子どもはしぶしぶやるふりをする。

すると北風ママは「この子は何度も口
をすっぱくして言わないとやらない子
だ」と思い込んでしまう。

子どもは、「何だ!そろそろやろうか
と思っていたのに!ちぇっ、今の一言
でやる気がなくなっちゃったよ」と
思ってしまう。

まぁ、母親だってダンナに「おい!今
晩の晩飯は何だ!ろくなもん作れねえ
な。こんなん、食えるか!韓ドラばっ
か見やがって、ちゃんと料理の勉強で
もしたらどうだ!」と言われたら、
「わかってるわよ、そんなの!うるさ
いわね。うまくやろうとしてもできな
いんじゃないの。そんなに言うんなら
、あんたが作ってみりゃあいいのよ!
何よ!自分は長イスで鼻ほじくってテ
レビ見てるだけじゃないの!」と言い
たくなるものです。

もし子どもが「そんなに言うのなら、
ママが自分で勉強すれば・・・」とで
も言おうものなら、どんでもない災難
がふりかかってきます。

北風ママは「何よ、その言い方!勉強
はあなたの仕事でしょ!ママの仕事は
家事で、ちゃんとやっているじゃない
の。みんな好きで仕事やってるんじゃ
ないのよ。あなたのことを思うから
言っているのに、そもそも・・・」と
母ゴンの小言はまだ続く。

北風ママは自分が言ったことで子ども
を勉強嫌いにしたとは気づきません。

最初はどの親も北風ママで失敗するの
です。

ところがそういう失敗の中から、「子
どもは言えば言うほどむしろやる気が
なくなってしまう。だったら言わない
方がまだいい」と気づく賢い母親と、
相変わらず気づかない母ゴンに分かれ
てきます。

賢い親は失敗するごとに自分のやり方
を反省し、少しずつ太陽ママに育って
いきます。

そうでない親はいつまでも北風ママの
まま。

叱ったり命令したりするのが親の仕事
ではありません。

まぁ、自分からできるように育てるの
が親の仕事ってワケです。

ワタクシが思うに、ちょっと言葉を変
えてみてはどうでしょう。

例えば、「勉強しなさい」の代わりに
「やることはちゃんとやったのかい?
」って。

 

ウイルスとワレワレは将棋をしているようなもの。

将棋は駒を奪い合うゲーム。そして、奪い取った駒を戦力として使う。

 

健康なヒトの人体には、少なくとも39種
類のウイルスが共存していることがわか
っています。

脳に8種、肺に9種、心臓に9種・・・。

そのほとんどが、ヘルペスウイルス。
まぁ、口の中によくできる、あの口内炎
のウイルス。
困ったヤツです。

ここでおもしろいのが、健康なヒトの中
から見つかっているということ。

ヘルペスウイルスってのはDNAウイルス
なので、実際カラダの中でタンパク質を
作っていることをイミします。

そして、カラダの中でウイルスは悪さを
するだけじゃなく、いい役割をしている
こともわかっています。

だから、もしかしたら今話題の新型コロ
ナウイルスも、何万年か後には新しいウ
イルス感染からワレワレを守ってくれる
かもしれないし、何か役に立つものを与
えてくれるかもしれません。

実際、1億6600年前、まだ恐竜が地上
を支配していた時代に、ワレワレの祖先
はまだ胎盤を持ってなくて、卵を産んで
たらしいのですが、そんな祖先がある日
一つのウイルスに感染しました。

それが、胎盤をつくるウイルス由来の
遺伝子(PEG10=ペグテンといいます)。

そこから祖先は卵を産まずにカラダの中
で子孫を育てるようになったらしい。

まぁ、胎盤の獲得。
ホ乳類の始まりです。

だからワレワレとウイルスは、一緒に
将棋をしているようなもの。

将棋って、相手の駒と自分の駒を奪い合
いながら王様を追い詰めるゲーム。

自分の陣地に進入した相手の駒を奪い取
ってしまえば、自分のコマとして使うこ
とができる。

まぁ、この奪い取ったコマがPEG10。

ホ乳類の祖先はウイルスが送り込んでき
た遺伝子を自分の子孫づくりに使うよう
になったのだ。

「河村正2教授(仮名)?ん?何か聞いたことがあるなぁ。」

元気そうで何よりです

 

先日、BSの「ヒューマニエンス」という
番組を見ていました。

取り上げられていたのは、目の話です。

歯医者なのに目の話か、と思われるかも
しれませんが、目の話も大切。

「魚は4色、ヒトは2色~3色。なんで
そうなったのか?」というのがテーマ。

でも問題はそこじゃない。

見ていたら、河村正2教授(仮名)って
方がスタジオでお話されていた。

「河村正2さん?ん?聞いたことあるな
ぁ。どこで聞いたんだろう」

「それに、何か見たことある。どこで
見たんだろう?」

と、頭の中はそっちの世界へ。

「んぎゅ!んぎゅ!」と頭の中を絞り出
したら、やっと思い出した。

あれはワタクシがかつて京都のS台予備
校(仮称)の寮にいた時、河村正2君っ
てのがいた。

たしかあいつ、長崎弁しゃべっていた。
ちょっと小柄で、筋の通ったヤツ。

そして、自分の主張だけはしっかり通す
ヤツ。

あいつだ!

そういえば、寮の食堂で生物学について
昔、議論したことがあったなぁ。
コテンパンに打ち負かされたけど。

そうか、あいつか。
元気そうで何よりだ。

その後彼は東京大学理科2類に入学し、
理学部へ進学しました。

今や人類進化システム分野の研究室を
開いて引っ張っている。

自分の好きな道に進んだんだ。

何か、自分が若い頃共に過ごした仲間が
出世して、人類に役立つ仕事を成し遂げ
ているのは、とても誇らしく思うし、
励みにもなります。

そして、置いていかれたなぁとも思う。

才能のある連中は地方からみんな東京に
吸い取られてしまう。

地方でせっかく育てても、みんな東京へ
行ってしまう。

まぁ、国は国で「地方の皆さん、今まで
よく育ててくれました。ありがとう」と。

「そのかわり、養育費として地方交付税
交付金を差し上げますよ」って感じかな。

 

 

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