ムチンは魔法のカクテル

カクテル

粘液には鼻水、唾液、胃液、腸液など
いろいろありますが、これ、ネバネバ
しています。このネバネバの正体はムチ
ン。分子量100万~1000万の糖を多量に
含む糖タンパク質の混合物。ほぼすべて
の粘液に含まれています。何で粘り気が
出るかと言うと、このムチンの構造にあ
って,見た目はまるで巨大な樹木のよう
です。

ムチンはまるで巨大な樹木(オガワメモ)

幹に見えるのがタンパク質。そこから
無数に枝葉のように伸びているのが糖
のつながりの糖鎖。実ははこの糖鎖に
秘密があって、ムチンに水を加えると
大量の枝葉のスキマに水分を溜め込む
んです。。

この水分を溜め込んだムチンが集まる
ことで粘液特有のネバネバの状態を生
み出すノダ。さらにもっとスゴイのは
糖鎖に溜め込むのは水だけではありま
せん。

この糖鎖の部分は場所、つまり臓器に
よって様々に書き換えることができて
ちょうどカクテルを作っているように、
その場所に応じた糖鎖を構成します。
そして各器官ごとに必要な成分を溜め込
むことができるのだ。

例えば、唾液のカルシウムもこの糖鎖が
かかえこんでいる。鼻水も免疫物質の
Iga抗体を糖鎖がたくさん蓄えているん
です。

糖鎖がいろんな物質を抱え込む

Iga抗体はウイルスなどの外的が鼻から
侵入して来ると、体内に入らないように
捕まえて、適切に無力化していく。カル
シウムは歯の石灰化に関わっています。

まあ、これは動物にしか無くて、ネバネ
バしている納豆とか山イモとかオクラの
多くは植物繊維が単純につながっている
だけで、残念ながらムチンの構造はして
いません。

鼻水のネバネバ

ムチンはいろんな物質をからめ取る能力
を持っていて、さらに糖の枝葉にいろん
な有効成分を蓄えることで、ムチンの森
を形成し、我々を守ってくれるのだ。

 

 

 

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