安田講堂紛争のこと(前編)

『いちご白書をもう一度』を聴いて
東大の安田講堂紛争のことを考えた。
この歌は仕事の先輩の体験談をもとに
ユーミンが作った曲。
背景には1969年に1年間近く続いた
安田講堂事件があります。

ことの発端は1970年頃、ベトナム戦争の
頃に東大医学部でインターン制度で
1年間無給で働くという制度に
医者がストライキ。
大学側と医者・学生側と対立していた。

イロイロあって学生が安田講堂に
立てこもり、大学側に体制改革を
訴えた。そして、機動隊が出動。
手短かに言うとまあ、こんな感じ。

もうチョット詳しく言おう。
東大側は就活や授業再開したいと言う
学生を集めて、集会を行う事にした。
場所は秩父ラグビー場。
その周りを機動隊で包囲させた。
だが、ラグビー場を取り囲むように
反対派の学生が集い、機動隊と対立。

大学側に納得した学生は解散していき
ましたが、反対派は多く残った。

のちにエスカレートし、外部者も含め、
のべ3万人が安田講堂で学生集会を開き
ニトロやダイナマイトといった毒物も
搬入。

あまりにも危険と判断した大学側は
警視庁に機動隊を要請。

学生たちは籠城し、機動隊と戦ったが、
周りの城(校舎)が次々と落城していく。
そして、最後まで残ったのが安田講堂
だったという訳だ。

『いちご白書をもう一度』はそんな
学生集会に出ていた恋人が、就職する
ために髪を切ったという内容。
主人公の若者が社会に敗北したのだ。

    【続く】

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