今度は、新型コロナウイルスの変異種
ってのが出てきました。
いつも冬になると流行るインフルエンザ
と同じです。
毎年違う種類のインフルエンザが出て
くる。
インフルエンザと同じで、変異の原因は
細胞の中で増えるためにウイルスの遺伝
子が時々犯す、ミスコピー。
で、ほとんどのミスコピーはウイルスを
作ることができないので使えません。
でもちょっとしたミスコピーならウイル
スを作ることができて、それがまた使え
る。
このミスコピー、新型コロナウイルスを
形作るタンパク分子の中の1か所のアミ
ノ酸が入れ替わっただけのものです。
ところで、コロナならコロナの感染症に
1度かかると、その感染症には2度目に
はかかりにくくなります。
これを、免疫学の世界では免疫記憶と
いいます。
1回目の感染でできた抗体は役割を終え
ると死んでいきますが、その一部は記憶
細胞としてリンパ節などに残るのです。
そして、次の同じコロナウイルスの侵入
に備えて生き続ける。
その後2回目の感染が起こると、その記
憶細胞はすぐ反応して増殖するので、
1回目より早く免疫反応が起きる。
だから感染していても発症しないで済ん
だり、症状が軽かったりする。
ここで大切なのが、最初の感染では7日
目あたりから抗体が増え始めること。
まぁ、感染した瞬間から樹状細胞(2011
年に発見/ノーベル生理・医学賞)がそ
の抗体がどこにあるか、カラダのあちこ
ちのリンパ節へ探しに行く。
そして何百万個くらいの種類の抗体の中
からたった一つ見つけるのに、1週間か
かるということだ。
そして15日あたりでやっと抗体の数が
ピークになる。
これは、1個の抗体だけじゃあコロナウ
イルスと戦えないので、その抗体という
武器を増やすために大量のコピーを作る。
これができるのにその後の1週間、合計
2週間。
で、できた抗体を血液中や体液の中に
流し、それがコロナウイルスの突起に
くっつく。
まぁ、ゆうたら、からめ取る。
ウイルスがそれ以上働けないように、
からめ取る。
で、すごいのが、1回目の感染の時より
も2回目は100倍もパワーアップして
帰ってくるということだ。
免疫記憶によって、2回目での感染での
反応は早いだけではなく、強力になるん
です。
とまぁ、そんな話を2~3年前に河本宏
先生(京大再生医科研究所・再生免疫学
分野教授)がNHKの高校講座、生物基礎
でおっしゃっていた。
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