友、遠方より来たる。


         幼なじみ

 

10年ぶりに幼なじみに会いました。

広島から社員旅行で札幌に来ている。

たった数時間でしたが、お互いの近況を
報告し合った。

小さい頃はかなりトガッていましたが、
今ではすっかり丸くなって、いい大人に
変身。

ワタクシが医療の道に進むことになった
のも、彼のエイキョウが大きい。

まぁ、チョットしたご縁です。

「宿命の糸」に導かれて人は人に出会う
と言いますが、若い頃、そんなのホント
かよと思っていました。

でも年を重ねるにつれ、ホントウだと思
うように。

出会うべき人とは必ず出会う。

英語でご縁のことを「calling」と言いま
すが、これは訳すと「呼びかけ」。

だから、ご縁もカタチとしては「呼びか
け」という姿でやってきます。

決して大きな音響ではありません。
むしろささやくような声でやってくる。

「あの、ちょっと手伝ってくれない?」
とか、「一緒に帰らない?」とか。

まぁ、どうして自分を選んでくれたのか
よくわかりませんが、多分その仕事がで
きるように見えたのでしょう。

あるいは、なぜか一緒に帰りたくなった。

「いいよ。」と即答する。
その瞬間、縁がつながる。

ところで、その友人も昔よりも人の話を
聞くようになりました。

そりゃあ、そうだ。
精神科医だもの。

歯医者とは違って人の話を聞いてナンボ
の世界。

ワタクシも知らない間に精神分析されて
いたのかもしれません。    

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