昔はなぜガンで死ぬ人が少なかったのか。

ガン死
この前、BSテレビの再放送「いもたこ
なんきん」を見ていたら、お医者さんが
自ら肺がんになり余命半年~1年と診断
されました。
でも、本人には言わない。
昔のことだから、ガンになったら手遅れ
なので告知していませんでした。
でも、今は告知する。
全てではありませんが、早期発見なら
割と治るようになったから。
「昔はなぜガンで死ぬ人が少なかったの
か」という話がよく議論されますが、
昔の人はガンになる前に他の病気で死ん
でいたから。
つまり、ガンが人の命を奪うまで大きく
なっていなかった。
また、ガンによる死亡率が年々増えるこ
とに対して「ガン治療は全く進歩してい
ない」といった指摘が見られますが、こ
れは誤り。
高齢化によって高齢者が増えれば、必然
的にガンで死ぬ人の数は増えます。
大学生1万人と高齢者施設の入居者1万
人の間でガン死亡者の割合を比較すると
、後者の方が大きくなるのは当たり前。
だからガン治療が進歩したかどうかを
知りたければ、年齢構成が等しくなるよ
うに調整して比較しないとダメなんです。
これを見れば、ガンの死亡率は年々減っ
ているのがよくわかる。
世界中から要人が来てくれると、外交が安くなる。

外交
安倍元首相の国葬が9月27日、日本武道
館で行われます。
内閣総理大臣としては吉田茂以来で、
55年ぶり。
まぁそれはイイとして、国葬であれ何で
あれ、世界中から要人が日本に来てくれ
る。
すると、外交コストが安くなるんデス。
岸田首相がベトナムに行ったら、いくら
かかるか。
ヒコーキの燃料代とか職員の宿泊費とか
を入れて、だいたい1億円くらい。
そこでベトナムの偉い人たちと話をしま
す。
でも、世界中から要人が来てくれるとな
ると、外交コストがとても安くなるんで
すよ。
ベトナムから偉い人が来ました、インド
ネシアからも偉い人が来ました、となる
と、30分おきに外交ができる。
もし40ケ国の人が来てくれたとなると、
40ケ国の偉い人と日本で会話できるよう
になるので、岸田首相の外交コストが
べらぼうに安くなる。
で、さらに本来であれば他の国に行って
1億円かかるのが、かからない。
逆に、他の国の偉い人達が日本に来て、
日本に宿泊して、日本で飯食って、日本
でいろいろしてくれるので、警備代はか
かるとしても総額ではプラスになる。
だから、コストの問題で考えれば、日本
に偉い人をよんだ方がいいですよって話
になるのだ。
そう、私は勝手に考えた。
エリザベス女王国葬
ワクチンをうつと発熱する話
新型コロナワクチンの接種が進んで
います。
「熱が出た」という人もいれば、「全然
よ。腕が痛いだけ。あとは平気!」とい
う人も。
「水をたくさん飲んだらいいと先生に
言われた」とか、「接種した後、異様に
ポカリスエットが飲みたくなった」とか
、まぁ、皆さんそれぞれです。
発熱自体はそんなに心配することありま
せん。
ワクチン自体が悪さをしているわけでは
ないのです。
仕組みはというと、まぁわかりやすく
言えば、まずワクチンをうつと、ガード
マン役の細胞がワァーッと集まってきて
ワクチンを食べて味見します。
そして「こんなん来たんだけど」と言っ
て、司令塔の細胞に伝えに行きます。
その情報をもらった司令塔の細胞は、
免疫の攻撃部隊を動員します。
そして、さっきのガードマン役の細胞が
出した信号はサイトカインと呼ばれる、
まぁホルモンのような物質なんですが、
これがバァーッと様々な細胞を刺激して
免疫反応運動に参加させます。
そしてこのサイトカインってヤツが脳に
も到達すると、体温を一定に保っている
中枢にも「ちょっと体温上げてよ」って
注文する。
するとこの体温調整の中枢が目標にして
いる平熱を少し高めに変更します。
するとその結果、発熱が起こる。
体温が高くなると病原体が弱くなって、
血の流れが速くなって、免疫細胞の移動
も速くなって、活発に自分の仕事をしっ
かりやってくれるようになる。
だから発熱っていうのは免疫システムが
働くために必要で、コレはカラダの自然
な反応のひとつ。
害じゃないから解熱剤で熱を下げてもえ
えよ、という話になる。
家畜は白いヤツが多い。

白いヤツ(オガワメモ)
ウクライナのマリウポリで、住民がみん
な避難したので、ペットをどうするか検
討中のようです。
放っておいたら野生化して、人に危害を
加えてしまう。
やはり処分されるのかなぁ?
ペットもそうですが、動物は家畜化され
ると、種類の垣根を越えてある共通の
特徴が現れるんデス。
なぜか、カラダが白くなる。

セキショクヤケイ→白いニワトリに
まぁ、ブタ・ヤギ・ニワトリ・ヒツジの
ような家畜を見ればわかるように、白が
多い。
もともとブタはイノシシ、白いニワトリ
はセキショクヤケイが家畜化した姿。
白いヤギはベゾアール、ヒツジになった
のはムフロン。

ベゾアール→白いヤギ
どの種も、元はと言えば生息環境になじ
む色をしています。茶色とか。
サバンナの動物を見ればわかります。
そこに白い動物はほとんどいません。
いたら、目立ってしょうがない。
白という色は、命に直結します。
だいたい、野生の環境にいれば、天敵に
見つかって食べられたり、逆に肉食の
場合は敵に近づこうとするとすぐバレて
逃げられちゃう。

ムフロン→白いヒツジ
だから家畜は、人間が食べ物をあげるの
で生存競争から解放されて、いろんな色
をしたものでも生き延びられるようにな
った。
独特な色なんか必要ない。
すると、省エネの白色の方向にベクトル
が向かうんです。
イギリスはたいした国だと思う。

イギリスのビッグ・ベンとダブルデッカー
ワレワレ歯医者は保険治療をやって
います。
この保険制度を整えたのは、実は
イギリス。
前々回のロンドンオリンピックの時、
開会式で「我が国が保険制度をつくった
のだ」とアピールしていました。
ビートルズのポール・マッカートニーも
その時、歌った。
彼、ニューヨークに住んでいますが、
イギリス人です。
ダーウィンもニュートンもイギリス人。
マグナカルタ(大憲章)ができたのも、
イギリス。
産業革命が最初に起きたのも、イギリス。
今でこそアメリカが世界を制覇していま
すが、それはここ2、300年位の話で
、アメリカの前はイギリスが世界中に
植民地を持ち、“日の沈まぬ国”と言われ
ていました。
今は何となく評価が低そうですが、ワタ
クシはちゃんと評価しています。
もちろんイギリスは、帝国としてかなり
悪どい植民地主ギ的な収奪を行ってきた
ワケですが、でも7つの海を支配してい
た大帝国を切り回すだけの力がなくなっ
たと判断した段階で世界帝国をたたみ、
大西洋の小さな島国にまで縮小してみ
せました。
世界帝国を島国にまで縮小することに
成功したんです。
これは、すごい成功例。
今までも、どこの国も、誰もやったこと
がナイ。
確かに短期間で帝国から島国にまで小さ
くなったワケですから、それによって
イリギスのシステムはガタガタになりま
した。
でもそれが亡国の危機というところまで
はゆかず、「英国病」とよばれる停滞く
らいで済んだ。
イギリスのことを「ヨーロッパの病人」
と言う人もいました。
ちょうどビートルズが活躍した頃デス。
ワタクシもその頃小学生でしたが、「イ
ギリスって若者の失業率が高くてダメな
国なんだなぁ」とぼんやり思っていまし
た。
でも今考えれば、あれ、グローバル企業
が支社も海外工場も全部売り払って創業
期の町工場に戻ったようなもの。
それで倒産せずに済んだのは、やはりた
いしたものだと思う。
生体の武器「自然免疫」「獲得免疫」

自然免疫・獲得免疫
新型コロナも、早いものでもう3年経ち
ました。
そして「免疫」という言葉を小さい子供
達も使うようになりました。
でもいったい、免疫とは何だろう。
免疫ってのは「カラダに侵入する微生物
などの異物を排除する力」のこと。
で、免疫のシステムは「自己」と「非自
己」を見分け、「非自己」だとみなした
ものだけを攻撃するのだ。
たまに間違えて攻撃することがある。
まぁ、アレルギーとかリューマチなどの
自己免疫疾患とかです。
で、免疫は大きく分けて2つの武器で
闘います。
1つ目の武器は「自然免疫」。
これは、生まれつき私たちのカラダに
備わっているキノウで、侵入してきた敵
を最前線で直接攻撃し、白血球が食べて
カラダから排除する。
まぁ、その辺を飛んでいるウイルスとか
カビとか、何かそのようなモノが対象。
2つ目の武器は「獲得免疫」と呼ばれる
もの。
新型コロナはこの方法でやっつける。
一度出会った敵の姿・形を記憶しておき
、その相手に最も効果的な攻撃法をトレ
ーニングしておく。
次に同じ敵がやってきたらこの攻撃を
繰り返して、効果的に敵をやっつけるこ
とができる。
一度やられた相手には再びやられまいと
して、敵の目や鼻の形を正確に覚えてお
く。
この目や鼻に相当する敵の特徴を「抗原
」と言います。
「抗原・抗体」の抗原。
まぁ、微生物の表面についている物質の
ことです。
トゲともいう。
新型コロナの初期には、専門家がこの話
を何度も何度も繰り返し話していました。
でも今は目新しくないので、誰も言う人
いません。
京都にあった伝説の予備校(近畿予備校)ー後半ー

多浪生
ではいったい、何が若い浪人生を難関大
学・難関学部に駆り立てたのか。
秘密は、教祖ともいえる数学の永井先生
と英語の橋本先生。
橋本先生のあの有名な「高級英文研究」。
文法も英作文も、点をとる小手先の技術
ノウハウも何もなく、ただただシュンと
しがちな、落ち込みがちな浪人生に超勇
気の出るすごい英文が並んでいる。
浪人生の心にエネルギー、生きる勇気、
合格への執念を注入していたのだ。
例えば
Heaven helps those who help themselves.
「他人に頼らず、猛然と努力せよ。努力
するものに初めて天が味方する。幸運と
は、今までの自分の積み重ねた努力が
必ずウラにあるのだ。オレ程努力したも
のは他にないと言えるほど、猛勉したま
えよ。執念で一発かましてやりたまえよ。
猛勉したまえよ、猛勉!」
もう一つ。
Nothing will be done if he only wishes.
「望んでいても何も起きやしない。やる
のだ、猛勉せよ。猛勉したまえ!」
橋本先生の「猛勉したまえよ、猛勉」。
教壇の上に、学生たちが置いたテープ
レコーダーが数多く並んでいた。
家に帰って何度でも聴くのだ。
寝ている時間以外はすべて勉強。
食事の時はもちろん、銭湯に浸かってい
る時、トイレに入っている時、果ては
歩きながらでも勉強する。
そういうことだ。
確かに京都はそういう所だ。
そして数学の永井先生の三題主義。
これは、本番の数学が6題出題されてま
ず、3題を確実に仕上げるというもの。
そして、煮詰まったら必ず窓を見る。
それはふっと「気」を転換させる技術の
のようなのだ。
座右の銘は「人生は学問、芸術、自然、
そして涙」。
授業は、英語なんかに関しては読むだけ
で実力養成にはならないけれど、授業中
の近畿生を励ます話には感情がこもって
いて、とても励みになる。
しかし永井先生も橋本先生も鬼門に入ら
れ、時代の波には勝てず、その後近畿予
備校は大手予備校にも食われて、私立医
科系の予備校として細々とやっていると
聞きました。
しかし、細々と息が途切れずやっておれ
ば、近畿の志を受け継いだ者がいつか
名門復活を成し遂げてくれるハズだ。
小さい者には小さい者にしかできない
闘い方があるのだ。
京都にあった伝説の予備校(近畿予備校) ー前半ー

近畿予備校
もう30年も40年も前の話ですが、あの
ころ京都の烏丸今出川に、京大・国公立
医学部に毎年300人以上の合格者を出す
予備校がありました。
それが近畿予備校。
ワタクシは当時、二条城のほとりのS台
予備校にいたのですが、そのウワサは
ワタクシの耳にも届いていました。
その予備校、机は30㎝の板。
1クラスに260名の浪人生がすし詰め
状態で座る。
現代版寺子屋だ。
旺文社模試を1度やったことがあるら
しいけど、成績優秀者欄をほぼ独占し
ていた。
近畿予備校は、医科1クラス、文科1ク
ラス、理科3クラスの合計5クラスの
1300人。
授業内容も講師陣も皆同じだった。
世界の数学者広中平祐も京大院生だった
時、数学を教えていた。
近畿はほとんどが旧帝大か国公立医に
最終的に入っていますが、志望校に合格
するまで受験し続けたのも、その理由の
一つ。
3浪以上すると就職がなくなるので、
文科クラスから医学部に行ったツワモノ
もいた。
「オマエ4浪の〇〇か。オレは5浪の〇
〇だ。よろしく」
数字が上がれば上がるほど偉い?
彼らは浪人生だったけど、近畿生である
事に誇りを持って受験生活を送っていた。
自分の出身校よりはるかに全国的に有名
だったので、誇らしかったのだ。
近畿は、京大医学部に入るまで浪人を
続けていた多浪生が半分近くいた。
13浪して京医へ行ったアンビリーバブル
なツワモノもいた。
浪人生で多かったのは、兵庫・大阪の
公立出身者。
私立中高一貫進学校の授業進度の遅れを
近畿で埋め合わせていたのだ。
京都の公立出身者は少なかった。
京都の子は勉強しないので、お隣の同志
社大学へ入れても、近畿予備校には受か
らなかった。(続く)
最近のコメント