平均値からハズれていたら・・・

「60%」。

これは、歯ブラシだけで落とせる歯垢の割合です。

「ウソでしょ!」と思った方も多いと思いますが、残念ながらこれが事実。

歯ブラシの届きにくいところの40%は”みがき残し”なのです。

90%くらいまで精度を上げようとするなら、これにデンタルフロス(糸みたいな道具)と歯間ブラシも併用するといいのです。

それでも90%。

あとの10%は、どうしても残ってしまう。

ライオン㈱の調査では、まぁ、ココまで。

ところで、このような一般的な理論というのは、どうしても「平均値」を取り上げてギロンするものです。

もし自分が平均値からハズれていたら、その理論は何のイミも持ちません。

その辺のところをどうかご容赦ください。

ツブツブ入り歯磨剤

インプラントの土台付近にあるツブツブ患者さんの口腔内を診査していると、時々、腫れた歯茎の底から球状の小さいツブツブが出てくることがあります。

最初は、「何だ、コレ?」と思っていたのですが、すぐにツブツブ入り歯磨剤だとわかりました。

実は、このツブツブが歯垢の巣になっていることがあります。

たちの悪いことに、いつまでも溶けません。

しかも球状なので、取ろうとしてもなかなか取れずに歯茎の溝の中を逃げ回ります。

へたをすると、何日も何週間も口の中に残って悪さをするのです。

この事実を知っている人はあまりいないのでは・・・?スーパーの歯磨剤コーナーではワゴン販売で山積みになっていて、人気商品のようです。

「磨いた感じ」と「低価格」がその人気の理由だとは思いますが・・・。

このツブツブ、全部取れればいいのですが、残っていたら逆に環境を悪くしそうデス。

「言葉で解決する」ようになれば、子どもは泣かない?

(イメージ)まるやまファミリー歯科では、乳幼児の兄弟そろって、3ケ月に1回ぐらいフッ素塗布に来られることがあります。

兄弟、結束が堅いです。

ところで、これは読んだ話なのですが、あるお母さんがこんなコトを言ってました。

そのお母さん、クルマの後部座席に乳幼児の兄弟を乗せていた時のコトです。

後部座席から、「アバチャイ!アバチャイ!」という下の子の声が聞こえてきました。

一体何が起こっているのかと振り返ってみたら、上の兄が下の子のチャイルドシートのひもを、「ビョーン、バチッ、ビョーン、バチッ」と引っ張って遊んでいるのです。

下の子はその時まだ歩けない赤ちゃんでした。

言葉にしても、バブ・バブとしか言えない時期だったはず。

それでも何とか「やめてくれよ」と伝えようとして、呂律(ろれつ)がまわらず、「アバチャイ(やめてくれ)、アバチャイ(やめてくれ)」になっていたのデス。

小さな赤ちゃんでも、「教えさえすれば言葉で解決するのになぁ」という話でした。

フランス人の患者さん

フランス人(イメージ)フランス人の患者さんがやってきました。

日本語は話せません。

ロシア人、アメリカ人、中国人、韓国人は診たことはありますが、フランス人は初めてです。

フランス語かぁ。

できないなぁ・・・。

得意の和製英語の単語作戦でいくか。

治療には最低、「口をあける」「口を閉じる」「カチカチ咬んでください」、この3語が必要です。

あと、プリーズ、サンキュウを混ぜる。

「Open」「Close」「Scrapping」・・・・通じました!フランス人は英語を話さないというけど、話せるじゃん。

診療中、たまたまB.G.Mが「ポール・モーリアの世界」で、フランスのシャンソンがかかっていました。

「何か、口笛聞こえない?」とスタッフに聞くと、ニコニコしながら「はい、あそこから」。

フランス人の患者さんでした。

陽気な人なんだな。

ポール・モーリアのB.G.Mの次はビートルズのB.G.M。

次回もこの時間帯にアポ取ることにしよう。

どんな歯磨き剤がいい?

ツバが歯磨き剤?患者さんによく、「どんな歯磨き剤を使ったらいいですか?先生のおススメを教えて下さい」と言われます。

ウ~ン・・・・ムシ歯予防か、歯周病予防か、口臭予防なのか、歯を白くしたいのか、用途によって全然違います。

残念ながら、「これ1本でOK!」というオールインワンは存在しないのです。

そのため、間違った歯磨き剤を使うより何もつけない「唾液みがき」の方がいいとワタクシは考えています。

唾液にはいろんなイイ成分が入っています。

ほとんどの成分が水なので 洗浄してくれますし、歯がムシ歯菌で溶けないようにしてくれますし、バイ菌が粘膜表面に感染しないように守ってくれますし、まだまだあります。

歯の表面の溶けたところの穴を埋めてくれますしフッ素も含まれてるので歯を強くしてくれますし・・・・まだまだ、あげればきりがないほど、唾液の”おかげ様”があるのデス。

唾液は、生命が誕生して以来、少なくとも数億年前から口の中に存在していますからねぇ。

生命のあるモノは、決してムダなものを創りませんし、ムダなものを残しておく余裕もないのです。

ツバが口の中にずっとあり続けるのは、生きていくために意味があるのです。

だから、「唾液みがき」。

でも唾液だと、口の中の爽快感がありません。

そんで、米粒2つくらいのの歯磨きペーストをつけて口の中に運ぶぐらいでちょうどいいのではないでしょうか。

・・・・・これじゃあ、答えになってませんね。

ヴィヴィッド・キッズの歯科検診

乳幼児歯科検診票企業主導型保育園ヴィヴィッド・キッズの歯科検診の契約を結びました。

南4条西15丁目にある南4条スクールです。

9~10月頃行う予定です。

その後、「あと2軒あるのですが、そこも一緒に歯科検診お願いできますか?」という依頼がきて、場所を聞くと豊平と西野だという。

豊平4条スクールと西野4条スクールです。

3つとも、なぜか”4条スクール”。

ワタクシ、小学校の学校歯科医は長くやっておりますが、乳幼児の歯科検診は初めて。

そこでネットから乳幼児の検診票を探し出し、自分なりに色をつけて製作してみました。

それが写真(下)です。

できばえは、まぁまぁかな。

ところで、6月19日(火)10:00~11:30までヴィヴィッド・キッズ南4条スクールでは園開放をしているということです。

マウスの背中に毛が生えた。

マウスに「毛包」を注入したら、毛が生えた1ケ月前ですけれど、五月の連休明けにビッグニュースが飛び込んできました。

「ついにハゲが世界からなくなる時代がやってくる!」髪の毛をつくり出す「毛包」と呼ばれる器官を大量につくり出し、新たに毛を生やすことに横浜国大の研究グループが成功したのデス。

マウスを使って。

山中教授のノーベル賞以来、再生医療の研究はドンドン進んでいます。

今朝の新聞でも、理研グループが髪の再生医療に乗り出す記事が取り上げられていた。

歯科の世界でも、歯ぐきの下の骨は状況によっては再生することがわかっています。

ワタクシも大学医局時代、ある膜を歯ぐきと骨の間に入れて、骨再生を目指していました。

その時代のテーマは骨再生だったのです。

でも今は、ips細胞を使って新しく歯みたいなものをつくること。

入れ歯の人にとっては朗報です。

できるだけ長生きをして、人類のつくり出す英知を享受してみたいものです。

ワタクシも今から、ワクワク、ドキドキです。

作詞家・松本隆の詞を書く時のアル悪い癖

'70年代のはっぴぃえんど(向かって右端が松本隆)歯科のブログから、脱線中。

80年代を圧巻した作詞家、松本隆という人がいます。

作品には、古いですが「赤いスイートピー」とか「硝子の少年」「木綿のハンカチーフ」、「「ルビーの指輪」とかまぁ、数え切れない。

この人、昔、「はっぴぃえんど」というグループのドラマーでした。

解散後、作詞家になった。

チョット気になったので、彼の書いた小説「微熱少年」と、エッセイ集「微熱少年」を取り寄せて読んでみました。

するとそこに、作詞の”心得”なるものが書いてありました。

それによると、「ボクは歌の詞とはラブ・ソングだと思っている。つまり歌い手がボクであり、聴き手が『あなた』に重なっていくのである」「詞を書く作業は、例えば恋人に贈り物を選んであげるようなもんだ。ヒロインがどんな色のドレスを着たらいちばん華やかに見えるか、ボクは衣装ケースと手探りするように、彼女に良く似合う言葉を探し出してゆく」そして、ここからがオモシロイ。

「歌い手が可愛いヒロインである場合、ぼくは『あなた』を自分に想定して詞を書くという悪癖がある。それによって、彼女は悲劇的なコトに、TVで、ラジオで、朝となく夜となく、僕個人のために歌ってくれるというワケである」。

ぶつけて腫れて、あわてて歯医者に連れてきて・・・

ヒフの腫れ(赤いのは毛細血管)就学前の児童が幼稚園で遊んでいる時に鼻の下をぶつけて腫れて、それを見てお母さん、あわてて歯医者さんに電話してかけつける。

そんなことがたまにあります。

ケガをすると、傷口のまわりのヒフは赤くなって、次第に盛り上がってきます。

つまり、腫れる。

腫れっていうのは、毛細血管から血液中の水分がしみ出て、皮膚の下に溜まってできます。

しみ出た水分には、ケガや病気のために壊れたソシキを取り除くための細胞や、そのあとを修理するための細胞やタンパク質が含まれています。

これらを大量に送り届けるために、水の流れで運ぼうというわけです。

もしケガや病気のせいで病原体が侵入すると、これを退治するために白血球やリンパ球も水に乗っかって到着します。

実は、腫れるってのはケガや病気を治すための必要な反応なのです。

ちなみに、「たんこぶ」は強い打撲によって血管が破けて皮下に内出血が起こり、たまった血液がヒフを押し上げることで起こります。

まぁこれは普通はガンガン泣きますが、大丈夫。

でもこぶができずに失神して、泣かずにグッタリしていれば、こりゃあ大変。

脳出血のおそれがあります。

この場合は、歯医者を飛ばして脳神経外科に連れていった方がイイ。

ツドームで運動会が・・・。

札幌ツドームこの時期は運動会のシーズンです。

近くのS園小学校(仮称)は、児童数が増えて、運動場に校舎を増設中。

なので、運動会を札幌のツドームでやったとか。

ある患者さんが言っておりました。

ふつうは円山競技場でやることが多いのですが、今は高体連の真っ最中。

で、史上初めてのツドーム開催。

ここ、屋根がついているので、雨が降っても平気。

電光掲示板に競技の進行とか得点とかがキラキラ出るので、子ども達の記憶に残ることでしょう。

うちのスタッフにも、「ツドームの運動会どうだった?」と聞いたら、「快適でした。

暑くもないし、寒くもないし、日差しもないし、風も吹かないし、スペースに余裕があって暇な時には本も読める。この運動会、絶対に子ども達の一生の思い出になるような気がする」と。

ところで、これからの運動会は午前中に終わるようになるとかならないとか。

午前中終了待望説には、お母さん方からも子ども達からも、誰からも反対意見は出なかったそうです。

運動会の練習時間を減らして、英語の時間を割り当てるのかもしれませんね。

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