そもそも免疫という現象は、1回かかっ
た感染症に2回目はかからないというこ
とから、何でこんなことが起こるんだろ
うということで「疫を免れる=免疫」と
いう概念ができました。
うちの歯医者の診療室で、「先生、カル
テの問診表がなくなりました」。
「えっ、ないの?しょうがないなぁ。
たしか、院長室の棚のファイルの中に
しまっていたハズだ。ええっと、どれだ
っけ?いっぱい似たようなファイルがあ
るから探すのが大変だなぁ。ちょっと
待ってて。探しておくから」
バタバタしてやっと問診票の原本を探し
出す。
「あった!じゃあ、〇〇さん、たくさん
コピーしといてネ。」
と、スタッフに渡す。
この場合、カルテの原本の問診表が抗体。
昔できた抗体は、少しだけ残っていた。
院長室がリンパ管(ソシキ)。
コピーが抗体の複製。
例えば、初めてコロナに感染すると、そ
れに反応するリンパ球のB細胞の抗体が
増えて働きます。
せっかく増えたんだから、コレ、全部
残したいんだけど、何せ入れる場所が
狭いので、大方は死にます。
その中で一部がそのまま残って、リンパ
組織の中でずっと眠り続けるワケです。
ですから、2回目にコロナがきたらその
あちこちに眠っているB細胞が起こされ
て、次々コピーされて抗体をつくるので
す。
抗体がコロナの抗原にひっつくと、コロ
ナの毒性が消え、得意の細胞の中へも
入れなくなり、そこで待ち構えていたワ
レラが食細胞(好中球やマクロファージ
)のえじきになるのです。
どうやら抗体の根っこの部分がおいしそ
うに見えるらしい。
アゴの下のリンパ節がグリグリ膨れます
けど、コレ、何が起こっているかという
と、この膨れているリンパ節の中でコロ
ナの抗原を手に入れたT細胞と、同じモ
ノを手に入れたB細胞が情報交換して、
抗体をつくる準備をしているんです。
そう思うと、アゴの下のグリグリ、たの
もしいなぁという気持ちにもなります。
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