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修学旅行のお約束の風景。
2020年は、コロナ禍で中学生・高校生
の修学旅行はどこも中止になりました。
今年もどうかなって感じです。
これだけいろんなイベントがなくなる
コロナ禍。
きっと歴史の1ページに刻まれること
でしょう。
先日、うちのスタッフに修学旅行どこへ
行った?と訊いてみたら、「京都だった
。」「東京でした。」という返事。
どこを見学して、何見たの?と聞いたら
、何も覚えていない。
行ったことしか覚えていないとか。
中・高校生頃の修学旅行って、そんな
もんです。
ワタクシも振り返ってみれば、自分が
写真に写っているのを見て、「へぇー、
清水寺へ行ったんだぁ」。
それよりも、バスの中で酔って始終具合
悪かったのを強烈に覚えています。
あんなに長い間バスに揺られるってこと
ありませんでしたから。
で、旅行の初日って、だいたい生徒は
とにかく寝ない。
深夜どの部屋からもクスクス、ごそごそ
、合間に爆笑や床を叩く音も聞こえる。
見回りの先生が戸を開けると、あわてて
布団をかぶる気配。
先生たちも生徒たちの気持ちがわかるか
ら、見て見ぬふり。
「早よう、寝えよ!」
でも数秒もたたず誰かがこらえきれずに
笑い出し、つられて部屋中大爆笑。
睡眠不足としゃべりすぎで翌朝みんなの
声が変わっている。
修学旅行って、見学した国会議事堂のこ
となんか忘れても、夜の打ち明け話のコ
トは忘れないんじゃないかな。
トーネット14番のイスが「私を連れていって下さい」と・・・
ヨーロッパのカフェの映像や写真では
必ずと言っていいほど、「トーネット
14番のイス」を目にします。
このイスって、6個のブナ材のパーツ
と、10個のネジだけで構成されていて、
低コストで簡単に組み立てられて、頑丈
で軽く、分解も可能なので輸送も便利。
箱にパーツを詰めて出荷し、販売店で
組み立てる。
一辺が1メートルの箱でも36脚分、
送れる。
まるやまファミリー歯科内の所々に置い
てあります。
先日、リサイクルのお店、オフィス・ア
クティブの店内をブラブラしていたら、
ホコリをかぶったイスが隅っこの方に
置いてありました。
他の商品は目に入らなかったのですが、
この古ぼけたイスだけが猛烈にワタクシ
にアピールしてきた。
「私を連れていって下さい」って。
近くに行ってよく見たら、「トーネット
14番のイス」。
近くにいた店員さんに値段を聞くと、
「100円に消費税、締めて110円。」
「えっ?」
ワタクシ、6~7000円くらいを想定して
いたのですが・・・。
ワタクシにとってはアンティークのイス
で、価値ある商品なのですが、値をつけ
た人にとってはただのポンコツのガラク
タに見えたのかな?
それとも、バナナの叩き売りのように
「持っていけ価格」だったのか。
「動物の寿命は子どもがつくれる期間と関係アル」。
いつだったか、どこかの動物園の園長
さんが言っていました。
「歯の寿命が動物の寿命」。
動物はそうかもしれないけれど、でも
ヒトは総入れ歯でも長生きするしなぁ。
歯が1本もなくても歯ぐきで食べてる
長寿の人もいるし。
さて、寿命について面白い資料がありま
す。
「寿命は生殖。子どもがつくれる期間と
相関がアル」というもの。
動物はほとんど、子孫を残したら生き物
としての役目は終わります。
サケみたいに、卵産んだらいつ死んでし
まってもいい。
多くの生き物は、生殖期間を終えた後す
ぐに寿命が尽きてしまいます。
ゾウもライオンもリスもトドも、生殖期
を終えた後1~2年で寿命が尽きる。
それは、ヒトとほとんど遺伝子が同じチ
ンパンジーでもそう。
実はゴリラもチンパンジーも、死ぬ直前
まで生理があるんです。
つまり、子供が産める状態。
そして、生殖可能な期間が終わるとつい
に寿命も尽きる。
でもヒトだけが生殖期を終えた後もまだ
まだ長い余生があります。
よく考えてみれば、ヒト独自の文化の継
承にも時間がかかるし、そんな時、そこ
で長生きのおバァちゃんがいると楽。
ジィさんはどうか知らないケド。
バァちゃんは、残った能力を子孫の世話
に向けることができるし、他人の子供や
孫まで面倒みるようになった。
人が長寿になったのは社会的役割も関係
しているんじゃないだろうか。
まぁ、こういうのをどこかの誰かが
「おばあちゃん仮説」と言っていた。
筋肉注射と皮下注射。そして歯医者の出番。
日本では、1970年代に小児へ抗生物質や
解熱剤などを筋肉注射したら、ヒザが
曲がらなくなるなどの大腿血頭筋短縮症
が発生したんです。
で、これが大きな社会問題になって、
それ以来日本ではほとんど皮下注射に。
ワクチンを皮下注射している日本のよう
な国は実は少数派で、大半の国は筋肉注
射。
今回輸入されるワクチンも、筋肉注射す
るという条件で臨床試験が行われて、緊
急承認。
だから皮下注射でなくて筋注。
皮下注か筋注かどちらがワクチンの効果
があるかを検証した研究は、残念ながら
ありません。
理屈でいえば免疫cellがたくさんある皮
下注の方が効果高そう。
でも今回ファイザー社のRNAワクチン
は、体内の細胞の中のリボゾームという
タンパク質生産工場でウイルスのトゲを
つくらないと免疫反応が始まりません。
だとしたら、タンパク質をつくる筋肉細
胞のたくさんある筋注の方が、効果があ
りそう。
まぁ、どっちでもいいからとにかく早く
作れ、ということでつくったもんですか
ら、筋注しか資料がないんです。
どころで、巷では歯医者がワクチンを
うてばいいという議論が出てきました。
やっとワタクシたち歯医者の出番がまわ
ってきたか。
医療従事者として皆さんのお役に立てれ
ばイイと思う。
「自分たちの発見が自分の直接会わない世界中の人々にエイキョウを与える」素晴らしさ。
ついこの間まで北大で癌の研究をしてい
た藤田恭之先生が、こんなことを言って
いました。研究者について。
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考えていた仮説と一致しないデータの時
もあるし、全く予期しなかったデータの
時もある。
「なんじゃこりゃあ?」と首をひねる時
もある。
「これはすごい!大発見だ!」と叫びな
がら踊りたくなることもある。
データとの出会いは一期一会。
心ときめかす瞬間。
それがサイエンスの醍醐味。
ベッドの上で、またはトイレの中で、あ
るいは満員電車に揺られながらふとアイ
デアがひらめく時がある。
“世界で今、自分だけがこのアイデアを
持っている”という興奮。
これは、サイエンティストの特権。
「発見」が世界で初めてのものでなけれ
ば、イミを持たない。
そう、世界で一番目のものだけが大きな
評価を受ける。
データが出た時、「これを見つけたのは
ボクが世界で初めてかもしれない」とい
う優越感。
いやあ、もうたまりません。
毎日がオリンピック。
自分たちの発見が自分の直接会わない人
々にエイキョウを与えることができる。
コレがサイエンスのすばらしい点。
でもそれには、一流の頭脳と一流の技術
を身に付けなければならない。
学生といえどもそれは同じ。
「プロ」にならなければならない。
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この話とはたいして関係ないけど、この
藤田先生、ついこの間まで北大の教授を
していたのに、昨年、京大の教授になっ
た。
新型コロナウイルスで“8割オジサン”と
呼ばれていた北大の西浦博さんも、北大
教授から気がついたら京大の教授になっ
ていた。
こう続くと、北大と京大の間には、何か
そういう同じような土壌があるのか、あ
るいは出世ルートでもあるのかなぁと
勝手に思ふ。
この人、只今、昼寝中でアル。
患者さんが初診で来られる時、歯ぐきが
腫れて痛いと言われることがあります。
診てみると、確かに赤く腫れあがって
いる。
まぁ、これは炎症反応で、カラダが現場
付近の血液を動員して治そうとしている
のです。
近くにある材料の血液を使って、口、歯
ぐきでもどこでも、働くところには血液
が集まってきます。
脳の中でも同じこと。
働いている脳の部分には血液が集まって、
赤くなります。
ワタクシがブログの原稿を書いていると
いうことは、言葉を使っているというこ
と。
その言葉は左脳の働き。
だからワタクシの脳では、たぶん左側が
赤くなっているハズ。
もし脳にガラスのフタをしていれば、そ
れがよく見えます。
授業中、先生が学生たちの方を見て、も
し頭にガラスのフタをしていれば、先生
の話を聞いている学生たちは左脳が赤く
なっている。
ウォークマンで音楽を聴いている学生は
みんなと違って、右の脳が赤くなってい
る。
そして、脳全体が何となく蒼白く見える
のがいる。
この人、只今、昼寝中でアル。
先の大戦は「応仁の乱」?
京都大学のある教授が言っていた、面白
い話があります。
その方、そばで有名な兵庫県の出石(い
ずし)に出かけられたそうで、そこの古
い旅館でまず女将さんが出てきてアイサ
ツしてくれた。
そのうち、女将さんのお母さんというお
ばあさんまで出てきた。
何しろ田舎なもんで、京大の偉い先生が
来たというのは、大事件。
そこでおばあさんは何と言ったか。
「先の大戦でうちの殿様がえらいご迷惑
をおかけしたそうで」と詫びる。
出石の殿様というのは、山名宗全。
応仁の乱の西軍の総大将です。
それで謝ったという話。
応仁の乱といったら、室町時代の1467年
に始まって、11年間も京都を戦乱の渦
に巻き込んだ戦い。
京都は第二次世界大戦の被害がほとんど
なかったので、街の大半が焼失した応仁
の乱こそが「先の大戦」なんでしょう。
古い土地に生きている地元の人たちは、
古い記憶をずっと持ち続けているのかな
ぁと思うのです。
「うるせえなぁ」=「そういうつまらない質問は、今後一切差し控えるように」
自分が思っていることを、そのままスト
レートに相手に向かって告げることなん
て、ワタクシたちには到底できません。
以前、武道家のウチ〇タツル(仮名)先
生がこんな話をしていました。
例えば、「これからやりたいこと」を訊
かれたとします。
教師には「ハイ、大学に行きます」と
答える。
友達には「ロック・ミュージシャンにな
るぜ」と答え、親には「うるせえなぁ」
と応答する。
まぁ、どれも自分の思っていること。
切り出し方が違うだけ。
なぜそうなるかというと、それは自分の
ことをどう思われたいのかが相手によっ
て違うから。
先生にはあまり面倒なことを言われたく
ないので、それ以上突っ込まれないよう
な無難な答えを。
友達には「へぇ~、意外」とちょっと
驚かれそうなことを。
そして親には、そういう質問そのものに
対する苛立ちをストレートにぶつけて、
「そういうつまらない質問を今後は差し
控えるように」というメッセージを送る。
まぁ、教師には自分との関係が複雑にな
らないように、友達にはソコソコの敬意
が持たれるように、親には「これ以上、
自分の生き方に干渉してこないように」
という願いが込められているということ
だ。
免疫ってのは、ある一定ラインを超えると味方から敵に寝返るように見えます。
どんな人でも、口の中には歯周病菌が
います。
これを何のケアもせずに放っておくと、
徐々にその数が増える。
そして、その中に「タチの悪い菌」が
いて、そいつも一緒に増える。
歯周病菌の総数と悪い菌の割合が増える
と、カラダの免疫が菌に対して立ち向か
い始めます。
そして、歯茎や骨などを菌から守るため
に精一杯戦ってくれます。
デモ、菌がどんどん増えてしまうと、
やがては対応できなくなって、歯に歯周
病菌がくっついてしまう。
これは時限爆弾なので、放っておくとま
わりを吹っ飛ばしてしまう。
コワイのは、ここから。
口の中が歯周病菌だらけになると、これ
まで菌と戦ってきた免疫細胞が、今度は
その歯の本体をカラダの外へ追い出しに
かかるのです。
まるで、本能寺の変で今まで信長のため
に闘っていた明智光秀が突然暴走し始め
た信長に気づき、「こりゃあ、いかん」
ということでクーデターを起こして信長
を討つようになるのとソックリ。
免疫システムは、歯周病菌に取りつかれ
た歯を異物とみなし、それを排除しよう
として歯を支えている骨を溶かしていく
のです。
この免疫の働きによって、どんどん歯周
病は悪化していく。
免疫ってのは、ある意味、一定ラインを
超えると味方から敵に寝返るのデス。
歯の立場から見ると、かわいそうに骨が
溶けて、一緒に歯が抜けるという現象。
骨の立場から見ると、菌に感染した骨を
ちぎっては投げ、ちぎっては投げ、骨自
体を守ろうとする現象。
立場は違えど、やっていることは同じな
んです。
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