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東京の青山脳病院

脳病院北杜夫の「楡家の人びと」という小説があります。

その中に、青山に東京名物になるような日本一の巨大脳病院を建てた、祖父の斉藤紀一の話が載っています。

脳病院って、今でいう精神病院のコト。

紀一の息子が歌人の斉藤茂吉、その息子が北杜夫。

聴診器を頭にあて、「いや、君の脳は悪い。

たしかに悪い。私のあげる薬を飲みなさい。

これは日本一の薬なんだから。」などと言い放つ。

あるいは、耳の穴をのぞき込み、「あぁ、あんたの脳はただれている。腐りかけている。

ちゃんとそれが見える・・・まぁ、私にまかせなさい。腐った脳を私がちゃんと治してあげるから。」と言ってみたり。

もちろん聴診器を頭にあてるなどイミないし、耳の穴から脳が見えるわけでもありません。

日本一という言葉にも、何のウラ付けもありません。

ところが患者さん、祖父のこうした言葉を一も二もなく信用していた。

これを読んだ三島由紀夫先生は、祖父のことを「なんという魅力のある俗物だろう」と書いておられるトカ。

ワタクシも斉藤紀一のような俗物の先生でありたい。

バイオフィルムってヤツが悪い!

日本人は80才までに28本ある歯のうちの半分を失い、入れ歯になる人が多いのですが、同年代のスウェーデン人は、平均20本の歯が残るといいます。

ワタクシも確信を持っているわけではありませんが、”8020運動”の起こりは、これが基になっているのでは?この差の理由は、日本人の歯についての知識が根本的に間違っていたから。

中高年は歯周病かムシ歯で歯を失いますが、両方とも口の中にあるバイオフィルムが原因。

バイオフィルムって何かというと、朝起きて歯を触るとネバネガした膜が残っていたら、それがバイオフィルム。

まぁ、昔はプラーク(歯垢)と呼んでいたヤツです。

これを理解せずに間違った歯磨きや治療を受けて、結局歯を失う人が多いのです。

バイオフィルムの中には、歯周病やムシ歯の原因菌が、1グラム中1000億個もいます。

歯周病は、歯と歯ぐきのスキマにある歯周ポケットにバイオフィルムが繁殖。

歯周病菌が感染してソシキを破壊。

放っておくと骨がドロドロ溶けて、歯が抜け落ちるのです。

日本昔話で、老婆が「ヒヒヒッ」と笑った時口の中を見たら、糸切り歯(犬歯)しか残っていませんが、アレ、歯周病で、その他の歯が抜け落ちたのだと私は勝手に思う。

富士山は高いだけじゃありません。

富士山

東京スカイツリー新聞広告のチラシに、”立体的に見える地図”ってのが入っていました。 フツウの地図は2次元だけど、コノ地図、3次元に見えるというもの。

写真は富士山。

富士山って高いというイメージがありますが、高いだけじゃありません。

すそ野がとても広いというのも、富士山の特徴。

富士山があれだけ高いのは、土台がしっかりしているから。

まぁ、子供の頃の勉強も、大人になってからのしっかりした土台づくりみたいなもの。

子供の頃にしっかりした土台をつくっておけば、大人になって高い山をつくるのが楽チンなのです。 

真央ちゃんと内村航平選手。

先日、浅田真央ちゃんが引退を表明しました。

ひたむきに競技と向き合って、たくさんの逆境を乗り越え、しかもいつも明るくさわやかな「真央ちゃん」がみんな大好きでした。

ところで、体操の内村航平選手が以前、勝ち続けるつらさを「地獄だ」と表現しておりました。

勝ってしまったので、期待に応え続けなければならない。

負けた方が楽だと思っていたけど、気力をふり絞ってまた勝った。

体操全日本選手権の個人総合で10連覇された方です。

重みのある言葉です。

残る者と退く者。

その違いはありますが、若い二人が次世代のコドモたちやワレワレ大人に勇気を与えてくれたのは間違いありません。

生きるために勉強した「千夜一夜物語」

昔から語り継がれている「勉強せんとあかんよ」という話は、ここにもありました。

こういう寓話を、子どもたちには是非読んでいただきたい。

アラビアンナイトと呼ばれている「千夜一夜物語」です。

毎晩一人ずつ若い女性と床を共にしては殺すという王様に嫁いだある女性が、毎晩、王様に面白い話を聞かせ、「続きはまた明日」とすることで殺されるのを防いだというお話です。

彼女は毎日勉強して、面白い話のネタを仕入れていたのでしょう。

命がけでコンテンツ(まぁ、知識、知恵、技術、経験のようなもの)を提供し続けたわけです。

コンテンツがないということは、「あんた、もういらんよ!」とだんだん思われていくということなのです。

指の長さをホルモンが決める?

占いみたいですけれど、占いじゃない話です。

手の指で1番長いのは中指ですが、2番目に長いのは、人差し指?それともくすり指?最近の研究で、人差し指とくすり指の長さに性別による違いがあることがわかりました。

男性ではくすり指が人差し指より長い人が多く、女性は人差し指の方が長いか、両方の指が同じ長さの人が多いようです。

これは、お母さんのお腹の中にいる時に浴びるホルモンが、男性ホルモンか女性ホルモンかで決まっているらしいのです。

ですから、くすり指の長い人はより男性的。

逆に人差し指の長い人は、女性的なのです。

占いみたいですが、科学的根拠があるんです。

誕生日に問う。

まるやまファミリー歯科でいつも診療する時は、カルテを見ながら治療します。

そして、名前と生年月日(誕生日)は必ず確認します。

その誕生日ですが、誕生日って年に1回、誰にでもやってきます。

その一年頑張ったヒトも頑張らなかった人も、誕生日がくれば無条件に1歳レベルアップする。

この仕組み、考えようによっては、とても恐ろしいと思う。

大学には「留年」という救いがあって、その1年納得できなければ、お金と時間を代償に「もう一度」ができるのです。

でも人生には、そんな仕組みはありません。

使った時間は戻らないのです。

誕生日が近づくと毎年、ワタクシ、「今年はちゃんとできたのか?」「今年は去年よりもレベルアップできたのか?」と問うようにしています。

先生が助けにいくから!

フリー直後、カメラに映った佐藤信夫コーチの表情浅田真央ちゃんが引退を表明しました。

今日は、ソチオリンピックの2014年2月25日に書いたブログを載せます。

SP16位のどん底から救ったのは、佐藤信夫コーチ(72)のひと言だった。

フリーの朝練に遅刻したさえない真央を呼び止め、佐藤コーチはこう諭した。

「SP70点、フリー140点と考えたら、まだ試合は3分の1しか終わっていない。気合を入れなさい。」選手村に帰った後は、自分の教え子の話をした。

その教え子は、’80レークブラシッド・オリンピック代表。

扁桃腺が腫れて2日間寝込んだが、「ぶっ倒れたら皆で助けにいってやる」と励まされ、自己最高の8位に入った。

真央にも「今まで練習してきたことを信じれば大丈夫。

何かあったら、先生が助けにいくから。」と言った。

真央の母、匡子さんからコーチ就任を打診された当初は、「銀メダルを取ってしまった人に、自分は何ができるのか」と悩んだ。

フリーで真央さんは最高の演技。

直後にカメラに映った佐藤信夫コーチの表情がすべてを物語っていました。

酸素があると生きていけない歯周病菌

歯周病菌(3600倍に拡大)小学校では、酸素は呼吸するのに必要で、脳にも血液を通じて運ばれて脳を活性化するので、大切なものなんだと習いました。

ところが、酸素があると生きていけない生物もいるのです。

それは、嫌気性細菌。

その名前のとおり、空気が嫌いな細菌です。

有名なのが、破傷風を引き起こす病原菌や、汚物を分解してメタンを発生させるメタン細菌など。

実はワタクシの仕事場である口の中にもいます。

ズバリ、歯周病菌です。

どうして同じ地球に住みながら酸素を嫌わなければならないのかって話になるのですが、それはそもそも、酸素というものが有毒元素だから。

空気中の酸素ガスは物を燃やしたり、サビをつくったりといった、活発な反応をする物質です。

とくに酸素が他の化合物と反応してできるH2O2(過酸化水素)は、強力な化学反応を 起こすので、薄めて滅菌剤として使われています。

まぁ、大気中の酸素は有機物でつくられている生物の細胞を酸化させてそのキノウを失わせてしまう、という恐ろしい働きを持っているワケです。

よくワタクシ達はブラッシング指導する時に、「歯ブラシの毛先を歯ぐきの歯周病菌のいるところへ届くようにしてね」と言います。

それは、口の中の空気(酸素を含む)を歯周病菌のいる所に届けて、その歯周病菌のキノウを失わせてやろうという目的もあるのデス。

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